食品接触材に対して中国の監督管理

1.法律根拠及び監督管理部門

中国では、食品接触材に関する法律は主に「食品安全法」と「製品品質法」という2部が有ります。品質監督部門の責任と監督管理方式がそれぞれ明確化されます。

「食品安全法」第四十一条 食品関連製品を生産することは法律、法規及び食品安全国家標準に適合しなければなりません。食品に直接接触する包装材料等の高リスク食品関連製品に対し、国家関連工業製品生産許可証管理の規定に従って生産許可を実行します。食品関連製品生産活動に対して品質監督部門は監督管理を強化しなければなりません。

「製品品質法」第十五条 製品品質に対し、国家は抜き取り検査の方式で、人体健康、個人・財産安全に危害を与える可能性がある製品、国家経済と人民生活に影響有る重要な工業製品及び消費者、組織によって品質問題を反映された製品に対して抜き取り検査を行います。又、品質監督部門が公布した「三定方案」に基づき、品質監督部門によって食品関連製品生産加工品質安全監督管理の責任を負い、生産許可、監督、抜き取り検査等の実施を行い、規定権限に従って食品関連製品生産加工に関する品質安全事故の調査を実施します。

2.国家標準及び規範

法律以外、目前、中国は既に通用標準、製品標準、試験標準及び生産実践標準を含めて完善な法規標準フレームを建築しました。適合性声明(DOC)及びラベル要求を特別に提出し、完善な法律法規体系を建築しました。(下図の通り)

食品接触材,中国,国家標準

新たなGB体系には、材料に対し、プラスチック樹脂、ゴム、コーティング、ペーパー等の通常な食品接触材に対する標準が規定されます。使用された物質に対し、GB 9685-2016「食品接触材及び製品用添加剤使用標準」は使用許可の添加物(中国では「添加剤」と呼ばれる)品種を管理し、使用範囲、最大使用量、特定移行制限量或は最大残留量、特定総移行総量制限量及び他の制限性要求も規定します。又、移行試験に対し、サンプル予処理、総移行量、移行試験の条件設定等各種の方法を提供します。生産プロセスに対し、GB31603-2015は工場環境、工場建物、施設及び設備、人員、原材料要求、製品安全コントロール、管理機構、検験、トレース及びリコール、書類管理と記録に対して相応の要求を明確して管理します。更に、食品用プラスチック包装、容器、工具、食品用ペーパー包装、容器、工具、工業と商用電熱食品加工設備等多種類の通常の食品接触材も相関な法規で管理され、許可証管理を実行します。生産実践から製品標準及び試験まで、相関な標準で管理します。

3.製品情報要求

  • 製品標識情報は明確であり、真実であること。使用者を誤導してはいけない。
  • 食品接触材及び製品の安全性評価に関する情報が十分であることを保証する為に、ラベル、説明書等の標識内容と製品品質検査合格証明書を含めて十分な製品情報を提供すること。
  • 標識内容は製品名称、材質、相関法規及び標準に対する適合性声明、生産者及び(或は)ディーラーの名称、住所と連絡先、生産日付及び保証期間等の内容を含めること。
  • 食品接触材及び製品の最終製品は上記要求を満たす以外、「食品接触用」或はその類義語を明記し、或はスプーン&箸の標識を貼り付けること。食品接触用途が明確である製品(箸、鍋等)は含まない。

食品接触材,標識

4.適合性声明(DOC)(プラスチック製品の最終製品を例として)

製品名称

XXXXX(適合性声明対象の製品名称)

製品材質

XXXX(相関製品標準要求に従って製品材質を標識し、コンポジット、組み合わせ材料及び製品はリストの形で各材料或は部品の材質を表現することが許可される)

メーカー

XXXXXX

連絡方式(適用時)

XXXXXX

声明者

XXXXXX

連絡方式(適用時)

XXXXXX

製品使用条件a

接触可或は接触不可の食品/食品類型、食品に接触する使用条件制限(接触時間と接触温度)、最大面積体積比(或は最小容量)及びリユース状況等。

適合法規

製品はGB 4806.1-2016「食品安全国家標準 食品接触材及び製品通用安全要求」、GB 9685-2016「食品安全国家標準 食品接触材及び製品用添加剤使用標準」、又はGB 4806.6「食品安全国家標準 食品接触材及び製品用プラスチック樹脂」とGB 4806.7-2016「食品安全国家標準 食品接触用プラスチック材料及び製品」に規定される当製品に適用する相関要求に合致する。製品生産過程はGB 31603-2015「食品安全国家標準 食品接触材及び製品生産通用衛生規範」の要求を満たす。

法規適合性声明

上記法規技術指標に対する製品の適合情況。

責任声明

製品サンプル、製品情報、試験報告の真実性及び配合の変更に対して弊社は法律責任を負う。製品の正確使用に対して製品使用者は法律責任を負う。

適合性声明の最終目的は、川上から川下までの情報伝達システムを建築し、トレース可能原則を実施する有効工具として、食品接触材原材料における高リスク物質と高注目物質を有効に識別することができます。よって、DOC制度の実行を推進する為に、サプライチェーン全体の努力を必要とします。

5.監督抜き取り検査及びリスク監視

中国では、食品接触材の監督管理は主に品質監督部門の抜き取り検査により実行します。2017年、前国家品質監督検験検疫総局検査監督管理司は2017年に三類の食品関連製品の監督抜き取り検査実施細則を公布しました。下表はプラスチック類製品を例として、抜き取り検査の主要指標を説明します。

NO.

検験項目

法律法規根拠或は標準規定

強制性/推薦性

検測方法

重要程度分類

Aa

Bb

1

感官指標

GB4806.7-2016

強制性

GB4806.7-2016

2

総移行量

GB4806.7-2016

強制性

GB 31604.8-2016

3

蒸発残留物(複合フィルム、袋に対し)

GB9683-1988

強制性

GB 31604.8-2016

4

KMnO₄消耗量

GB4806.7-2016

強制性

GB 31604.2-2016

5

重金属(Pbとして)

GB4806.7-2016

強制性

GB 31604.9-2016

6

脱色試験

GB4806.7-2016

強制性

GB 31604.7-2016

7

アンチモニー(Sbとして

GB4806.6-2016

強制性

GB 31604.41-2016

8

フェノール(蒸留水)

GB 4806.6-2016

強制性

GB 31604.46-2016

9

カプロラクタム

GB 4806.6-2016

強制性

GB 31604.19-2016

10

塩化ビニール単体

GB 4806.6-2016

強制性

GB 31604.31-2016

11

ホルムアルデヒド単体移行量

GB4806.7-2016

強制性

        

GB/T 31604.48-2016

12

トルエンジアミン(4%酢酸)(1)

GB 9683-1988

強制性

        

GB 31604.23-2016

13

溶剤残留量総量

GB/T 10004-2008

国家品質監督検験検疫総局「食品用プラスチック包装、容器、工具等の製品生産許可審査細則」要求

推薦性

GB/T 10004-2008

14

ベンゼン類溶剤

GB/T 10004-2008

国家品質監督検験検疫総局「食品用プラスチック包装、容器、工具等の製品生産許可審査細則」要求

推薦性

GB/T 10004-2008

15

微生物総数

GB/T 19741-2005

推薦性

GB 4789.2

16

コロニー総数

GB/T 18706-2008

推薦性

GB 4789.2

17

大腸菌群

GB/T 18706-2008

推薦性

GB 4789.3

18

病原体(腸病原体、病原球菌のことを指す)

GB/T 19741-2005

GB/T 18706-2008

推薦性

GB 4789.4-2016

GB 4789.5-2012

GB 4789.10-2016

19

カビ菌

GB/T 18706-2008

推薦性

GB 4789.15-2016

20

阻隔性能(酸素)

製品の国家標準或は業界標準等の製品品質標準

推薦性

GB/T 1037-1988

プラスチックフィルムとシール透水蒸気性試験方法 カップ式法

21

阻隔性能(水蒸気)

製品の国家標準或は業界標準等の製品品質標準

推薦性

GB/T 1038-2000

プラスチックフィルムと薄片気体透過性試験方法 差圧法

22

ヒートシール強度

製品の国家標準或は業界標準等の製品品質標準

推薦性

QB/T 2358-1998

プラスチックフィルム包装バッグ熱合強度試験方法

注:aは極重要品質項目であり、bは重要品質項目です。極重要品質項目は人体健康、使用安全に直接にかかる指標を指します。重要品質項目は製品が環境保護、エネルギー効率、主要性能或は特徴値にかかる指標を指します。

多くの検測項目は既に最新のGB4806.6-2016とGB4806.7-2016に従って試験を展開しました。検験項目が全部合格だったら合格製品と判定され、一項或は一項以上の検験項目が不合格だったら不合格製品と判定されます。製品はA類項目が不合格と判定される場合、厳重不合格と判定されます。

最後、前国家品質監督検験検疫総局は2017年食品関連製品品質に関する国家監督抜き取り検査情況の通報を公布しました。通報によりますと、総計2,370社企業によって生産した2,507ロットの製品(輸出製品は含まない)が抜き取り検査されました。検験の結果として、2,288社企業が生産した2,421ロットの製品は合格であり、製品合格率は96.6%に達しました。82社企業が生産した86ロットの製品は不合格であり、不合格製品検出率は3.4%に達したことが分かりました。

今回の抜き取り検査を通じて、総計86ロットの製品が標準要求を満たさないことが発見されました。主な問題は以下のようになります。

  • プラスチック類食品相関製品 8ロット不合格であり、相応の不合格項目は耐汚染性、阻隔性能(酸素)との総計2項目
  • 食品接触用ペーパーと板紙材料及び製品 38ロット不合格であり、相応の不合格項目は感官指標、漏れ性能(油)、カップボディ剛性、漏れ性能(水)、蛍光性物質との総計5項目
  • 食品機械 40ロット不合格であり、相応の不合格項目はアルミ物理的及び化学的指標-カドミウム、電源連接と外部電線、構造、アース措置、安定性と機械危険、非正常稼働、設備構成の安全衛生性、内部配線、帯電部位の防護、外部電線用のターミナル、ネジと連接との総計11項目

目前、食品接触材法規体系がますます完善になります。食品接触材の相関企業は製品の適合性判断を注意しなければなりません。有効的且つトレース可能な工具であるDOCを利用して、川上企業のコンプライアンスリスクを避け、川下企業へ伝達すべきだと考えます。その同時に、企業も自分の製品材料に従い、フィルタ試験、移行量試験等の方式を通して自社の製品が国家相関標準に適合することを保証し、更なる生産性と販売の向上を目指して進めていきましょう。

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お問い合わせ
info@cirs-group.com