2024年12月25日、中国の全国人民代表大会は、「危険化学品安全法」を含む7つの法律草案に関するパブリックコメント募集を開始しました。コメント募集期間は2024年12月25日から2025年1月23日までです。
具体的な意見募集方法は、以下の公式リンクから閲覧できる:
http://www.npc.gov.cn/npc/c2/kgfb/202412/t20241225_442053.html
草案の背景
中国は、危険化学品の製造、使用、輸出入、消費の世界的な主要国として、ますます深刻な安全状況に直面しています。危険化学品のチェーンとリンク全体の安全管理を強化し、安全管理システムと管理能力の近代化を改善するために、危険化学品安全法の制定は特に急務であります。
草案の主な内容
中華人民共和国における危険化学品の計画と配置、製造と貯蔵の安全、使用の安全、操作の安全、輸送の安全、危険化学品の登記と事故時の緊急救助、法的責任などを規定し、危険化学品の製造、貯蔵、使用、操作、輸送の安全管理に適用します。
草案の重点内容
- 危険化学品企業の従業員は教育・トレーニングを受け、評価合格後が作業の開始ができる
- 危険化学品の電子ラベル、ライフサイクル全体の情報管理と監視を実施しなければならない
- 危険化学品製造業者と輸入業者は、製造・輸入する危険化学品に合致したSDSとラベルを提供しなければならず、正しく提供しなかった場合は罰せられる
- 研究開発、試験的に製造・販売の過程にある少量、低放出、低暴露の危険化学品などの危険化学品は、危険化学品の登記が免除される
- いかなる企業や個人も、危険特性が決定されていない化学品の無許可使用を行ってはならない。
草案の章立て
- 総則
- 計画と配置
- 製造と貯蔵安全
- 使用安全
- 経営安全
- 輸送安全
- 危険化学品登記と事故時の緊急救助VIII.法的責任
- 付則
総9章(124条)。