「保健食品登録及び届出管理弁法」(以下は「弁法」と略称する)は、2016年7月1日に施行されました。「弁法」施行初期、政策変化などの影響で、健康食品登録の進展は遅かったです。2018年、中国健康食品登録認可書を取得した製品は僅かな10件です。2019年以来、健康食品登録は順調に進行してきました。2019年12月31日まで、中国健康食品登録認可書を取得した製品は総計342件があります。関連した企業に中国登録類健康食品の現状をしっかり把握することを目的として、CIRSは中国健康食品登録認可書を取得した製品をまとめて紹介いたします。
1.2019年各月に登録認可された健康食品の件数
2019年、各月の健康食品登録認可件数は以下の通りです。
図1 2019年各月の健康食品登録認可件数
2. 2019年に登録認可された健康食品の受理時間
2019年に健康食品登録認可書を取得した製品の受理時間は、2010年から2016年までです。中に、2014年に受理された健康食品は170件があり、2019年に登録認可された健康食品総件数の49.71%を占め、数から見ると第一位となります。2013年に受理された健康食品は142件があり、2019年に登録認可された健康食品総件数の41.52%を占め、数から見ると第二位となります。
図2 2019年に登録認可された健康食品の受理時間
3. 2019年に登録認可された健康食品の地域
地域別から見ると、各地域の健康食品登録現状は顕著な差異を示します。中に、北京市は総計61件の製品が登録認可書を取得し、2019年に登録認可された健康食品総件数の17.84%を占め、数から見ると第一位となります。広東省は総計56件の製品が登録認可書を取得し、2019年に登録認可された健康食品総件数の16.37%を占め、数から見ると第二位となります。
※ 登録申請企業を未開示する健康食品は3件があります。
図3 2019年各地域の健康食品登録認可件数
4. 2019年に登録認可された健康食品の申請企業
2019年に健康食品登録認可書を取得した企業は268社があります。中に、北京世紀合輝医薬科技股份有限公司は総計10件の健康食品登録認可書を取得し、数から見ると第一位となります。汤臣倍健股份有限公司は総計6件の健康食品登録認可書を取得し、数から見ると第二位となります。
※ 登録申請企業を未開示する健康食品は3件があります。
図4 2019年健康食品登録認可件数トップ16の企業
5. 2019年に登録認可された健康食品の剤型
2019年に登録認可された健康食品の剤型はカプセル剤、タブレット剤(錠剤)、ソフトカプセル、粉剤、内服液、顆粒剤、飲料、酒類、茶剤、丸剤、膏剤、キャンデーとなります。
中に、カプセル剤は総計99件があり、2019年に登録認可された健康食品全国総件数の28.95%を占め、数から見ると第一位となります。次いては、タブレット剤(錠剤)、ソフトカプセル、顆粒剤で、それぞれは73件、61件、49件があり、2019年に登録認可された健康食品総件数の21.35%、17.84%、14.33%を占めます。
図5 2019年各剤型の健康食品登録認可件数
6. 2019年に登録認可された健康食品の保健機能
2019年に登録認可された342件の健康食品の中に、保健機能を開示した製品は244件があります。中に、単一保健機能の製品は218件があり、二種の保健機能を有する製品は19件があり、ビタミン/ミネラルを補充する製品は7件があります。
単一保健機能の製品の中に、免疫力増強の製品は139件があり、単一保健機能製品総件数の63.76%を占めます。
二種の保健機能を有する製品の中に、免疫力増強&体の疲労緩和の製品は8件があり、二種の保健機能を有する製品総件数の42.11%を占めます。
保健機能未開示の製品は98件があり、製品の主要な原材料に基づいて推測し、数多くの製品の保健機能は免疫力増強だと考えられます。
図6 2019年各保健機能の健康食品登録認可件数
7. CIRSの考え
中国健康食品登録に関連した政策の変化、及び中国国家機構の改革などの原因で、中国登録類健康食品新製品の審査、認可は一時停止することになりました。ただし、2018年の状況に比べて、2019年の状況は既にかなり改善されました。2019年は総計342件の登録類健康食品が健康食品登録認可書を取得したことから見ると、「保健食品登録及び届出管理弁法」などの新たな法規制の施行状況は順調であり、今まで積み重ねられた申請は次第に認可されていることを考えられます。2020年中国健康食品の登録も順調に進行していくことと見込みます。
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