2024年5月9日、中国国家食品安全リスク評価中心(CFSA)はCFSA技術審査を通過した7件の食品関連製品新規品種を公表し、社会意見募集を開始しました。意見募集締切日は2024年5月27日です。
1. 新規食品接触材料及び製品用材料(1件)
名称 | Chromium nitride coatings made from nitrogen and chromium |
CAS NO. | 12053-27-9、24094-93-7 |
使用範囲 | コーティング及びコーティングフィルム |
最大使用量/(%) | 製造必要性に応じて適量使用 |
特定移行限量 (SML)/(mg/kg) | ND(「クローム(VI)」の量で計算。DL=0.01mg/kg) |
最大残留量 (QM)/(mg/kg) | / |
説明 | 窒素と金属クロームを原材料として、物理蒸着(PVD)技術を利用し、金属基材の表面にコーティングを形成。 コーティング中の窒素原子は「18%-40%」となり、クローム原子は「60%-82%」となる。 |
2. 使用範囲、使用量拡大の食品接触材料及び製品用添加物(4件)
名称 | C.I. Pigment black 7; Carbon black |
CAS NO. | 1333-86-4 |
使用範囲 | プラスチック: PCT |
最大使用量/(%) | 2.5 |
特定移行限量 (SML)/(mg/kg) | / |
最大残留量 (QM)/(mg/kg) | / |
説明 | 当物質中のトルオール抽出物は「<1%」となり、ベンゼン[a]ピレンの含有量は「<0.25 mg/kg」となる。 「GB 9685-2016 食品安全国家標準 食品接触材及び製品用添加物使用標準」付録Aの着色剤純度要求に合致しなければならない。 当物質を添加するPCTプラスチック材料及び製品は、アルコール含有量が「>50%」の食品と接触してはならなくて、使用温度は「<100℃」となる。 上記制限使用要求は「GB 4806.1 食品安全国家標準 食品接触材料及び製品通用安全要求」に従って表示しなければならない。 |
名称 | Sodium hydroxide |
CAS NO. | 1310-73-2 |
使用範囲 | プラスチック: PVDF |
最大使用量/(%) | 製造必要性に応じて適量使用 |
特定移行限量 (SML)/(mg/kg) | / |
最大残留量 (QM)/(mg/kg) | / |
説明 | 当物質は、PVDFプラスチック材料及び製品の製造に用いられる加工助剤として使用に限定し、製造されるPVDFプラスチック材料及び製品中のフッ素の移行量は「≤0.2mg/kg」となる。 当物質を添加するPVDFプラスチック材料及び製品は、「T≤70℃、t≤24h」の条件のみに使用でき、アルコール含有量が「>50%」の食品及び油脂含有食品と接触してはならない。 上記制限使用要求は「GB 4806.1 食品安全国家標準 食品接触材料及び製品通用安全要求」に従って表示しなければならない。 |
名称 | Dibutyl sebacate |
CAS NO. | 109-43-3 |
使用範囲 | プラスチック: PVDF |
最大使用量/(%) | 製造必要性に応じて適量使用 |
特定移行限量 (SML)/(mg/kg) | / |
最大残留量 (QM)/(mg/kg) | / |
説明 | 当物質は、PVDFプラスチック材料及び製品の製造に用いられる加工助剤として使用に限定。 当物質を添加するPVDFプラスチック材料及び製品は、「T≤70℃、t≤24h」の条件のみに使用でき、アルコール含有量が「>50%」の食品及び油脂含有食品と接触してはならない。 上記制限使用要求は「GB 4806.1 食品安全国家標準 食品接触材料及び製品通用安全要求」に従って表示しなければならない。 |
名称 | 2,4,8,10-Tetraoxa-3,9-diphosphaspiro[5.5]undecane,3,9-bis[2,4-bis(1-methyl-1-phenylethyl)phenoxy]- |
CAS NO. | 154862-43-8 |
使用範囲 | 接着剤(食品と直接接触) |
最大使用量/(%) | 0.04 |
特定移行限量 (SML)/(mg/kg) | 5 |
最大残留量 (QM)/(mg/kg) | / |
説明 | 当物質を添加する接着剤は、室温充填しかも室温で長期保存(T≤70℃、t≤2h 或はT≤100℃、t<15min 条件での熱充填とパスツール殺菌を含む)に使用。油脂含有食品と接触してはならない。 上記制限使用要求は「GB 4806.1 食品安全国家標準 食品接触材料及び製品通用安全要求」に従って表示しなければならない。 |
3. 新規食品接触材料及び製品用樹脂(1件)
名称 | Copolymer of trimethoxyphenylsilane, methyltrimethoxysilane, and silica |
CAS NO. | / |
使用範囲 | コーティング及びコーティングフィルム |
最大使用量/(%) | 製造必要性に応じて適量使用 |
特定移行限量 (SML)/(mg/kg) | / |
最大残留量 (QM)/(mg/kg) | 1(メチルトリメトキシシラン) |
説明 | 当物質を原材料として製造される塗料およびコーティングは、金属表面に塗布のみに限定。 上記制限使用要求は「GB 4806.1 食品安全国家標準 食品接触材料及び製品通用安全要求」に従って表示しなければならない。 |
4. 使用範囲、使用量拡大の食品接触材料及び製品用添加物(1件)
名称 | Benzene, ethenyl-, polymer with 1,3-butadiene, hydrogenated |
CAS NO. | 66070-58-4 |
使用範囲 | コーティング及びコーティングフィルム |
最大使用量/(%) | 27.5(コーティングの乾燥重量で計算) |
特定移行限量 (SML)/(mg/kg) | ND (1,3-ブタジエン, DL=0.01 mg/kg) |
最大残留量 (QM)/(mg/kg) | 1(1,3-ブタジエン) |
説明 | 当物質を原材料として製造される塗料およびコーティングは、使い捨てに限定し、室温充填しかも室温で長期保存(T≤70℃、t≤2h 或はT≤100℃、t<15min 条件での熱充填とパスツール殺菌を含む)に使用。 上記制限使用要求は「GB 4806.1 食品安全国家標準 食品接触材料及び製品通用安全要求」に従って表示しなければならない。 |
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