UN GHS 改訂第7版

 UN GHSはGlobally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals、グローバル化学品統一の分類とラベル制度であり、国連GHS専門委員会、国際労働機関(ILO)及び経済協力開発機構(OECD)により作成してきた国際的なシステムです。人々の健康と環境を保護し、化学品の試験および評価の必要性が減少し、化学品の分類および表示システムを調和させ、国際取引が促進されることを目的として、世界各国に導入され、化学品輸出入の取引における注目される重要な法規制です。 

初版が2003年に発布して以来、GHS専門委員会は毎年定期的に2回の会議を行い、GHSの改訂および完備を検討し、2年ごとに更新してきました。2017年7月、GHS改訂第7版が正式に公表しました。弊社は詳しく分析を通じて、改訂第6版と比べて、主な変更点が以下となります。

1. 定義および略語

☆ 皮膚腐食性(Dermal Corrosion)、皮膚刺激性(Dermal irritation)、眼刺激性(Eye irritation)、眼に対する重篤な損傷性 (Serious eye damage)、皮膚腐食性 (Skin corrosion)、皮膚刺激性 (Skin irritation)などの1.2章に規定される内容を削除される。

☆ 呼吸器感作性物質の対象は「物質」から「物質または物質の混合物」に補充される。

2. 危険有害性に関する情報の伝達:安全データシート

☆ 表1.5.1に示した危険有害性クラスに対する濃度限界における吸入性呼吸器有害性区分1、区分2に関するカットオフ値を更新され、動粘性率の要求を削除される。

 

改訂第6

改訂第7

吸引性呼吸器有害性(区分1

10%以上の区分1 の物質かつ40での動粘性率が20.5mm2/s以下

≥1.0%

吸引性呼吸器有害性(区分2

10%以上の区分2 の物質かつ40での動粘性率が14mm2/s 以下

≥1.0%

☆ SDSを作成するために、ILO177号勧告「作業場での化学品の利用における安全性」、国際標準化機構(ISO)の国際規格11014、欧州連合安全性データシート指令EEC/91/155および米国規格協会(ANSI)の規格Z400.1 などを勘案するという1.5.3.3.3に規定される内容を削除される。

3. 可燃性/引火性ガスの分類を追加し、分類標準を更新

☆ 第6版の2.2.1、2.2.2および2.2.3という三つの表を整合し、可燃性/引火性ガスは1A、1B又は2に詳しく分類される。なお、自然発火性ガスと化学的に不安定なガスが1Aに分類される。

☆ 可燃性/引火性ガス1Bの分類基準を追加される。

1Aの判定基準を満足し、自然発火性ガスと化学的に不安定なガスに分類できず、且つ以下のいずれかが該当する。
(a) 爆発下限界は空気との混合気の爆発範囲が6%以上
(b) 基本的な燃焼速度が10 cm/s以下

☆ Note3を追加される。                                                       
1Aの判定基準を満足すれば、且つ1Bに分類できる十分なデータがない場合には、1Aと分類される。

☆ 分類基準の変化に従い、表2.2.3.1に対応的な注意喚起語、絵表示および危険有害性情報を追加される。

☆ 可燃性/引火性ガスの基本的な燃焼速度を測定する試験方法を追加される。(ISO817:2014 附属書C)

☆ ガス混合物の可燃性/引火性を計算する例におけるデータを修正される。

(a)不活性ガス対窒素に関する等価係数であるKiはKi(Ar)=0.5、Ki(He)=0.5からKi(Ar)=0.55、Ki(He)=0.9に修正される。
(b)混合物が空気中ではまだ可燃性/引火性とならない窒素中の可燃性/引火性ガス最大濃度であるTciはTci H2=5.7%、Tci CH4=14.3%からTci H2=5.5%、Tci CH4=8.7%に修正される。

4. 可燃性固体の分類基準を更新

☆ 2.7.2.2 金属または金属合金の粉末の反応について、長さが100mmである要求を追加されます。即ち、その反応がサンプルの全長(100mm)にわたって10分間以内に拡散する場合、可燃性固体として分類される。

5. 急性毒性の定義および分類基準に関する調整

☆ 3.1.1 具体的な時間制限を削除される。更新される急性毒性の定義は、物質または混合物の経口、経皮または吸入からの単回投与、あるいは複数回投与によっておこる有害な影響をいう。

☆ 3.1.2 物質の分類基準に関する3.1.2.1の内容に、in vivo方法によってLD50/LC50値が直接確認された場合には、臨床症状のようなほかの急性毒性データが、新しい試験方法(例  より少ない動物を利用する)によって確認できれば、これらの新しい方法が危険有害性区分を判断する参考となるということを追加される。

☆ 表3.1.1 急性毒性推定値(ATE)が最大値から一定の範囲の値に修正される。

☆ 3.1.2.3 人の経験から得られる試験データを利用する方法を追加される。人の経験から得られる試データを利用する場合には、(例 職業に関するデータ、事故のデータベースからのデータ、疫学的データ、臨床研究のレポート)を考慮するべきである。

6. 皮膚腐食性/刺激性の定義を更新

☆ 改訂第7版により、4時間という制限を削除され、以下のように更新される。

  • 皮膚腐食性とは、皮膚に対する不可逆的な損傷を生じさせることである。即ち、物質または混合物へのばく露で、表皮を貫通して真皮に至る明らかに認められる壊死である。
  • 皮膚刺激性とは、物質または混合物にばく露すると、皮膚に対する可逆的な損傷を生じさせることである。

7.  眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性の定義を更新

☆ 改訂第7版により、21日という時間制限を削除され、以下のように更新される。

  • 眼に対する重篤な損傷性とは、物質または混合物へのばく露することにより、眼の組織損傷の生成、あるいは重篤な視力低下で、完全には治癒しないものをいう。
  • 眼刺激性とは、物質または混合物にばく露すると、眼に生じた変化で、完全に治癒するものをいう。

8. 呼吸器感作性または皮膚感作性の定義を更新

☆ 物質だけではなく、混合物も追加される。即ち、物質の吸入の後で気道過敏症を引き起こすのは物質または混合物である。

9. 生殖細胞変異原性の定義を追加

☆ 生殖細胞変異原性とは、遺伝子突然変異である。物質または混合物へのばく露することにより起こる生殖細胞遺伝構造および染色体の異常である。

10. 附属書における内容を修正

☆ 可燃性/引火性ガスに関する内容の更新に従い、附属書1 表A1.2に該当する情報も修正される。

☆ 附属書3 注意書きのコードにおける内容が大量に更新される。

☆ 加内容

  • P202が付けられる場合には、P103が省略可能である。
  • 消費者製品であれば、P202が付けられると、P201を省略する。
  • P202に適用である危険有害クラスを追加される(「生殖毒性、授乳を介した影響」、区分「付加クラス」)。
  • 急性毒性―経口の区分5は、注意書きのコードP301又はP302を追加される。
  • P333が付けられる場合は、P332が省略可能である。
  • 鈍感化爆発物の区分4は、注意書きのコードP375を追加される。
  • 急性毒性―吸入の区分3は、注意書きのコードP501を追加される。爆発物の不安定爆発物および等級1.1、1.2、1.3、1.4、1.5は、注意書きのコードP501を追加される。
  • 処置/回収またはリサイクルに関する情報について製造者または供給者に問い合わせるというコードのP503を追加される。爆発物の不安定爆発物および等級1.1、1.2、1.3、1.4、1.5に適用される。

☆ 削除部分

  P231+P232 自然発火性液体区分1および自然発火性固体区分1に適用しないとなる。

☆ 注意書きの応用

  • A3.3.1にはA3.3.1.6、A3.3.1.7、A3.3.1.8を追加される。主な内容は、作業場での職業安全トレーニングを強調され、製品の構成による容器、ラベル及びSDSなどの情報を追加され、絵表示の保護効果は限りがあるので、トレーニングの要求を替わることができないという。
  • 第6版のA3.3.2 注意書きの割り当てという部分は第7版に4つの方面から詳しく説明される。注意書きの省略、注意書きの合併、情報の伝達へ影響ない内容の変化、および医療反応を関する注意書きの応用などである。
  • 第7版により、A 3.3.4にA 3.3.4.1を追加される。消費者の製品であれば、表A3.2.1における一般的注意書きのコードがGHSラベルに表示される必要となる。

☆ 安全データシート(SDS)作成指針に関する更新

  • 表A4.3.9.2に可燃性/引火性ガスの基本的な燃焼速度を測定する試験方法を追加される(ISO817:2014附属書C)。

  • A4.3.14.7、バラ積み輸送する液体、固体および液化ガスという3つの方面について、詳しく説明される。

☆ 小さな包装用折ラベルの例を追加

折ラベルはフロントページ、本文ページおよび裏ページにより構成られる。フロントページには、製品特定名、絵表示、注意喚起語、供給者の特定情報などのGHSラベル要素を要求され、ラベルを開くことができる注意シンボルも付ける必要となる。本文ページには、製品特定名、注意喚起語、危険有害性情報、注意書きおよび追加情報(取扱説明書、ほかの要求される情報など)を含むべきである。複数言語で表示する場合に、該当各国の国名コード及び言語コードを記載しなければならない。裏ページには、製品特定名、絵表示、注意喚起語および供給者の特定情報(名称、住所及び電話を含む)を提供しなければならない。

なお、折ラベルは多種の折り方があります。

まとめ

GHS改訂第7版は、可燃性/引火性ガスの分類基準を修正し、その分類を細分化される。厳格な分類がより良い理解できる。急性毒性、皮膚腐食性/刺激性、眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性などの健康に対する有害性の定義を更新され、ばく露時間または症状を観察する時間などの制限を削除される。注意書きのコードにおける内容が大量に更新または修正される。小さな包装で表示が困難な場合に、折ラベルを利用できるという解決方案を作成される。

現在、中国において実施されるGHS分類標準はUN GHS改訂第4版の内容と一致し、改訂第7版の発布が製品の輸入に影響を与えないが、輸出製品の場合には、改訂してきた第7版の規定と一致されるように、GHSを実施している各国がそれぞれ相応な修正または改訂をすると予想される。そのため、該当企業は輸出国のGHSを改訂する進展を注意すべきである。

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Official news
Amendments to the sixth revised edition of the Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals (GHS)
Introduction to UN GHS
UN GHS 7th edition