安定性試験およびポリマー備案などについてCIRSの最新対応策
Source: CIRS

2021年1月1日から、中国にて「新規化学物質環境管理登記弁法」(生態環境部第12号令)が正式に施行され、その関連文書「新規化学物質環境管理登記指南」(以下、「指南」と略称する)によりますと、新規化学物質のモノマーまたは反応体の含有率が2%以下のポリマー及び低懸念ポリマーは、もし備案のポリマー排除状況(備案適用除外条件)に該当しない場合、活動数量を制限されないポリマーとして申請することが可能です。

「指南」で備案排除状況の対象となるポリマーは、以下の通り:

  1. カチオンポリマー、または自然水環境でカチオンになる可能性が高いもの。
  2. 分解または不安定なポリマーは、劣化、分解、解重合しやすいポリマーと、生産または使用後に分解されるポリマーを含む。分解、解重合とは、酸化、加水分解、熱、光、溶媒、微生物などによって、ポリマーがより簡単で小さな分子量の物質に分解される化学変化のこと。
  3. 数平均分子量が10,000ダルトン以上である吸水性ポリマー。
  4. 構造中にパーフルオロアルキル基を有するフッ素ポリマー。
  5. 不純物以外に、許容元素以外の元素を含むポリマー。

上記排除状況「1」、「3」、「4」、「5」については、ポリマーの構造や用途などの情報に基づいて科学的に判断することができます。しかし、「2」の分解したまたは不安定なポリマーを排除するためには、裏付けされた科学的かつ合理的な研究資料情報の提出が必要となる場合が多いです。

なお、主管部門が新規化学物質備案の適合性へのスポットチェックを行ったところ、数多くのポリマー備案申請において、分解したポリマーや不安定なポリマーの排除は、自己宣言のみ提出されており、十分な証拠がないことを発見しました。これらの申請に対して、熱、酸化、加水分解、光、溶媒、微生物などのあらゆる条件下のポリマーの安定性鑑定情報を期間内に資料に補足するよう求め、訂正を行いました。 ポリマーの安定性試験は、ほとんどのポリマー備案の申請者にとって至急の課題となっています。

現在、CIRS Groupの独資子会社であるC&K Testingは、一連のポリマー分解性および安定性試験方法を研究し、備案排除状況に関わるさまざまな条件のポリマーの安定性を研究し、ポリマー備案の申請完了のための証拠になっています。

CIRS Groupは、ポリマー備案を含む中国における新規化学物質環境管理登記の対応策を提供しております。

 

CIRSのサービス

  • ポリマーの安定性試験(熱安定性、光安定性、酸化安定性、加水分解安定性、溶媒安定性、吸水安定性など)
  • ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)
  • ポリマーの排除条件の判別
  • 生態環境部令第12号に基づくポリマー備案、簡易登記、通常登記など