インド標準局(BIS)について
インド標準局(The Bureau of Indian Standards、以下BIS)は、2016年インド標準局法(The BIS Act, 2016)に基づき設立されたインドの国家標準・認証主管機関です。その主な任務は、国家標準の策定と推進、適合性評価制度の実施、BIS認証の管理などです。
インドの製品認証は基本的に任意認証の原則に基づいています。しかし、2004年1月からは、国民の健康と安全、一般消費者の利益などを考慮し、インド政府は即時法令の発令を通じて、特定の製品に対して強制認証を導入しました。強制認証の対象となる製品はすべて、インドの製品標準に準拠した製品認証を取得しなければ市場に投入できません。
外国製造業者認証スキーム(FMCS)
外国製造業者認証スキーム(FMCS)は、インド標準局がインド国外の製造業者向けに実施しているプログラムです。このプログラムにより、インド国外の申請者/製造業者は、標準マークを使用しておもな製品をインドで販売できます。外国製造業者認証部(FMCD)は、外国の製造業者にライセンスを付与する唯一の機関です。インド標準局が外国の製造業者にライセンスを付与する主な動機は、一般の人々が高品質で安全、信頼性が高く、リスクのない製品を入手できるようにすることです。これに加え、外国の製造業者はインド国内の認定代理人(AIR:Authorized Indian Representative)を指定する必要があります。
インドのBIS認証は、認証タイプによってプロセスと要件が異なります。詳細については、以下内容をご確認ください。
カテゴリ | 認証識別 | 製品カテゴリ |
Scheme–I (Mark Scheme) ISI認証 |
| 現時点で、600種類以上の製品がISI強制製品リストに含まれており、建築材料、化学品、家電製品、医療機器、車両部品、食品などが対象です。 • 工場審査と製品テストのモデルを採用しております。 |
Scheme–II (Registration Scheme) CRS認証 |
| CRS認証は、インド電子情報技術省(MeitY)およびエネルギー省(MNRE)がBISに実施を認可した認証プログラムです。主要な製品カテゴリには、電子機器、IT製品、照明器具、バッテリー、電気機器、太陽光発電製品などが含まれます。 |
Scheme–IV (Grant Of Certificate Of Conformity) CoC認証 |
| 現時点で、CoC認証の対象製品は以下の2品目のみです。 |
よくあるご質問
1.メーカーがインドBISのライセンスを申請するための基本的な要件は何ですか?
BISのライセンスを取得するには、メーカーは関連する**インド規格(ISS)**に従って、必要な製造インフラ、適切なプロセス管理、品質管理、および製品試験能力を備えている必要があります。製品はまた、インド規格で定められたすべての要件に適合している必要があります。
2.インドBISはどのようにライセンスを付与しますか?
BISは、製造現場への訪問を通じて、メーカーの製造インフラ、プロセス管理、品質管理、および試験能力の評価に成功した場合にライセンスを付与します。製品が関連規格に適合しているかどうかも、第三者機関のラボ試験、製造現場での試験、またはその両方を組み合わせて判断されます。
3.インドBIS製品認証スキームの対象製品には、利用可能な技術ガイドラインがありますか?
はい、製品認証スキームの対象となるすべての製品に「製品マニュアル」と呼ばれる技術ガイドラインが用意されています。製品マニュアルには、サンプリングガイドライン、試験設備リスト、検査および試験スキーム(SIT)、適用範囲の説明などが含まれています。
製品マニュアルをお探しの場合は、以下のウェブサイトリンクをご参照ください:
Conformity Assessment(適合性評価) → Product Certification(製品認証) → Product Specific Guidelines(製品別ガイドライン) → Product Manuals(製品マニュアル)
4.製品が海外からインドに輸入される場合、輸入業者がBISライセンスを取得できますか?
BISライセンスは、輸入業者ではなくメーカーに付与されます。製品が強制認証の範囲に該当する場合、外国のメーカーはBISの外国製造業者認証スキーム(FMCS)に基づいてBISライセンスを取得する必要があります。FMCSには、一部の電子・IT製品を除き、インド規格に準拠するすべての製品が含まれ、認証が可能です。
5.同じ工場で生産された異なる製品およびインド規格(ISS)に対して、1つの申請書を提出できますか?
いいえ、同じ工場であっても、製品およびISSごとに個別の申請が必要です。
6.異なる工場で生産された同じ製品に対して、1つの申請書を提出できますか?
いいえ、製品およびISSが同じであっても、各工場ごとに個別の申請が必要です。
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