2020年9月17日、台湾地域環境保護主管部門は「毒性化学物質運用申請及び化学物質資料登録費用徴収基準」の改正草案(以下「費用徴収基準」という)を発表しました。企業の負担を軽減するため、新規化学物質及び既存化学物質登録に関わる費用徴収基準が調整されました。
1. 「新規化学物質及び既存化学物質資料登録弁法」(以下「弁法」という)の実施に従い、登録書類の発行が取り消されますので、相応の費用徴収の条項も取り消されます。
2. 「弁法」に基づき、新規化学物質標準登録を完了した日から5年間経過後、既存化学物質リストに収載されない可能性があります。企業の貿易活動が続いているので、該当標準登録の延長申請を行う必要があります。「費用徴収基準」において、延長申請の審査費用に関する規定が追加されます。(費用:2,000 NTD)
3. 簡易登録、少量登録について、延長申請の審査費用は1,000 NTDです。
4. 低懸念ポリマーの事前確認について、申請費用は1,000 NTDです。
5. 不必要な動物実験の回避、なるべく早めに登録されることを推奨するため、審査費用の優遇措置に関する規定が追加されます。また、複数の条件を満たした場合、その他の優遇措置と重複して享受することができます。詳細は以下の通りです。
- 標準登録、簡易登録又は少量登録を申請する際、以下のいずれかに該当する場合、要する費用の100分の75に相当する額として審査費用を計算します。
- 登録者は学術機関であり、又は中小企業発展条例に規定される中小企業者であること。
- 皮膚刺激性、腐食性又は眼刺激性について、in vitro試験、QSAR又はread-across代替法で得られた試験データを提出すること。
- 登録者は、「弁法」における指定期限満了の1年前に、既存化学物質標準登録申請を提出すること。
例、中小企業者(√)、in vitro試験法による眼刺激性の評価結果の提出(√)
- 審査費用:50,000×75%×75%=28,125 NTD
6. 新規化学物質及び既存化学物質の秘密保護と秘密保護の延長申請の項目を分けて、秘密保護の延長申請の費用を10,000 NTDに値下げします。
7. そのほかの登録費用は変わりません。
- 既存化学物質第一段階登録の費用 100 NTD
- 新規化学物質及び既存化学物質標準登録の費用 50,000 NTD
- 新規化学物質簡易登録の費用 20,000 NTD
- 新規化学物質少量登録の費用 2,000 NTD
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