化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)2025年重大更新:ブラジル
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202373日、ブラジル技術規格協会(ABNT)は、新しい国家基準GHSバージョン-ABNT NBR 14725:2023を発表し202574日より正式に強制適用され主な更新内容は以下の通り

1.規格の統合

新バージョンの規格では、定義、危険有害性分類システム、ラベルSDS4つのセクションが1つの統一規格文書に統合された。

2.新しい危険有害性分類

「鈍感化爆発物」と「オゾン層への有害性」の2つの新しい危険有害性分類が追加された。

3.可燃性ガスの分類の細分化

物理的危険有害性の分類「引火性ガス」が、さらに分類1A1Bに分類された。

4.小型包装物のラベル規制

小型包装物(250ml以下)のラベルに関する新しい規制が導入され、折り畳みラベルや中間パックなどの代替ラベル形式が含まれ

5.SDSの更新

化学物質安全性データシート(Chemical Safety Data Sheet)」を「安全性データシート(Safety Data Sheet)」に改称し、国際基準に合わせる。

規格の第1セッションでは、24時間対応の現地緊急連絡先の記載を要求した

5.危険有害性の記述と予防措置の更新

ラベルの危険有害性表示(H)および使用上の注意(P)が改訂された。

6.言語コンプライアンス

ブラジルのSDSおよびラベルの公用語はポルトガル語であり、企業は関連文書が言語に準拠する必要がある。

 

2025GHS重要な更新に対応するため、企業は一連の対応措置を採取する必要がある。コンプライアンスを確保し、潜在的なリスクを低減する。

1.企業は、グローバルGHS規制の最新動向をタイムリーに把握できるように、専門の法規追跡メカニズムを確立する。

2.ラベルとSDSを適時に更新し、情報が正確でコンプライアンスに準拠していることを確保する。

3.サプライチェーン管理を強化し、サプライヤーと協力して、原材料と製品が最新の規制要件に準拠していることを確保する(特に危険性分類とラベルの作成)。

4.従業員に新しい規制に関する研修を行い、化学品の分類、ラベル、SDSの最新要件を理解してもらう。