ニュージーランドは2021年4月30日に、国連のGHS第7改訂版を公式の危険物分類システムとして正式に採用した。この規制の実施は、ニュージーランドの既存のHSNO(危険物質及び新規有機体)分類システムが段階的に廃止されることを意味する。この更新については、以下の内容に注意を払うべき:
1.移行期間
2021年4月30日以前に承認された有害物質については、企業は2025年4月30日までにラベル、SDS、および包装要件の更新を完了すべき。
2021年4月30日以降に承認された有害物質については、即時にGHS第7改訂版の要件に従って分類、ラベリング、SDSを更新すべき。
2.未採用の危険性カテゴリー
ニュージーランドは、GHS第7改訂版を採用する際に、全ての危険性カテゴリーを完全には受け入れてない。採用されなかった危険性カテゴリーには以下の通り:
- 急性毒性カテゴリー5
- 吸入毒性カテゴリー2
- 皮膚刺激カテゴリー3
- 水生環境有害(急性)カテゴリー2および3
- オゾン層への有害性カテゴリー1
3.ラベルとSDSの要件
ラベルには、GHSピクトグラム、シグナルワード、危険説明、予防説明を含める必要がある。
SDSは16セクションのテンプレートに従って更新し、第2セッションではGHSの分類、シグナルワード、危険説明、予防説明を明確に示すべき。
2025年GHS重要な更新に対応するため、企業は一連の対応措置を採取する必要がある。コンプライアンスを確保し、潜在的なリスクを低減する。
- 企業は、グローバルGHS規制の最新動向をタイムリーに把握できるように、専門の法規追跡メカニズムを確立する。
- ラベルとSDSを適時に更新し、情報が正確でコンプライアンスに準拠していることを確保する。
- サプライチェーン管理を強化し、サプライヤーと協力して、原材料と製品が最新の規制要件に準拠していることを確保する(特に危険性分類とラベルの作成)。
- 従業員に新しい規制に関する研修を行い、化学品の分類、ラベル、SDSの最新要件を理解してもらう。