化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)2025年重大更新:ニュージーランド
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ニュージーランドは2021430日に、国連のGHS7改訂版を公式の危険物分類システムとして正式に採用した。この規制の実施は、ニュージーランドの既存のHSNO(危険物質及び新規有機体)分類システムが段階的に廃止されることを意味する。この更新については、以下の内容に注意を払うべき:

1.移行期間

2021430日以前に承認された有害物質については、企業は2025430日までにラベル、SDS、および包装要件の更新を完了すべき。

2021430日以降に承認された有害物質については、即時にGHS7改訂版の要件に従って分類、ラベリング、SDSを更新すべき。

2.未採用の危険性カテゴリー

ニュージーランドは、GHS7改訂版を採用する際に、全ての危険性カテゴリーを完全には受け入れてない。採用されなかった危険性カテゴリーには以下の通り:

  • 急性毒性カテゴリー5
  • 吸入毒性カテゴリー2
  • 皮膚刺激カテゴリー3
  • 水生環境有害(急性)カテゴリー2および3
  • オゾン層への有害性カテゴリー1

3.ラベルとSDSの要件

ラベルには、GHSピクトグラム、シグナルワード、危険説明、予防説明を含める必要がある。

SDS16セクションのテンプレートに従って更新し、第2セッションではGHSの分類、シグナルワード、危険説明、予防説明を明確に示すべき。

2025GHS重要な更新に対応するため、企業は一連の対応措置を採取する必要がある。コンプライアンスを確保し、潜在的なリスクを低減する。

  • 企業は、グローバルGHS規制の最新動向をタイムリーに把握できるように、専門の法規追跡メカニズムを確立する。
  • ラベルとSDSを適時に更新し、情報が正確でコンプライアンスに準拠していることを確保する。
  • サプライチェーン管理を強化し、サプライヤーと協力して、原材料と製品が最新の規制要件に準拠していることを確保する(特に危険性分類とラベルの作成)。
  • 従業員に新しい規制に関する研修を行い、化学品の分類、ラベル、SDSの最新要件を理解してもらう。