フィリピンで、2017年12月、環境天然資源省(DENR:Department of Environment and Natural Resource)は、「有害物質および有害・核廃棄物管理法」(Toxic Substances and Hazardous and Nuclear Wastes Control Act of 1990、RA 6969)第11部分、「RA6969 の実施規則」(Implementing Rules and Regulations of Republic Act No. 6969、DAO1992-29)第22部分、第五章ポリマーの製造または輸入前届出(PMPIN)からの免除についての内容により、「ポリマーおよび低懸念ポリマー(PLC)の製造および輸入前届出(PMPIN)からの免除(案)」に対する意見募集の通知を公表した。同通知は、審査を通過した後、一般紙における公示から15日後に施行する。
PICCSに収載されていないポリマーは、製造または輸入する場合に必要な事前届出を行う。同通知は、ポリマー免除に関する要求および基準を規定し、PLCの製造者または輸入者への事前届出のガイドラインとして、パブリックコメントを実施する。
低懸念ポリマー(PLC)の定義
- ポリマーの定義に合致
- 官能基当量(FGEW)が5,000ダルトン以上、且つ安定性を有する
事前届出(PMPIN)からの免除
1.PICCSに収載されたモノマーからなるポリマー
2.2wt%未満且つ添加されるモノマーおよび反応成分を含む
3.以下の免除クライテリアのいずれかに適合
- 数平均分子量(NAMW)≧10,000ダルトン、分子量(MW)が1,000未満のオリゴマー含有率<5%かつ分子量が500未満のオリゴマー含有率<2%、官能基当量が5,000ダルトン以上
- 1,000≦数平均分子量(NAMW)<10,000ダルトン、分子量(MW)が1,000未満のオリゴマー含有率<25%かつ分子量が500未満のオリゴマー含有率<10%、2wt%を超えない反応性官能基を含む
要求される情報
- 公正書類およびポリマー免除書式(代表取締役、社長などの署名が必要)
- ポリマー情報(CAS 番号、分子構造、用途など)
- 入手可能なSDS
- ポリマーを構成するすべてのモノマーおよびCAS番号
- 低懸念ポリマーの試験データ/報告(GPC、IRなど)
- 手数料(500 PHP)
申請者はサプライヤによる提供される企業秘密情報を表示可能。
すでに免除された場合は適用されないが、クライテリアに合致する新規ポリマーに対しては、1年間の猶予期間を与える。PLCの判定基準に該当しないポリマーは事前届出をしなれればならない。
環境天然資源省は、40日以内に提出された申請資料を審査する。不完備な資料に対して、60日以内に情報の追加を要求される。免除されたポリマーはPICCSに収載しない。
フィリピン「ポリマーおよび低懸念ポリマーの製造および輸入前届出からの免除」 意見募集通知
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