環境・食料・農村地域省(Defra)は過去1年間、新しいUK REACH(登録モデルについて検討を行い、今年中に提案に関するコンサルティングして、2024年に正式的に立法する予定です。しかし、英国コーティング連盟(BCF)は、現在進行中の新しい登録モデルは複雑すぎて、コストの低減ができないと考えています。また、EUで公開されている危険有害性データの使用は、知的財産権の侵害があるかもしれません。
BCFは、英国政府に対し、スイスに倣って、化学物質の再登録の必要性を回避するよう、EUのリスク管理対策と一致するが、状況によって異なるモデルが利用できるEU REACHとの整合性がある登録モデルを検討することを求めています。UK REACHのグランドファザーリングのデータによると、65%の物質、つまり4700種以上の化学物質が、かつてEU REACHの下で登録完了された物質であります。重複した登録は、企業にとってコストが高くなります。
新しい登録モデルに十分な時間を確保するため、英国政府は、UK REACHの猶予期間を3年延長し、トン数や物質区分に応じて、それぞれ2026年10月27日、2028年10月27日、2030年10月27日とすることを提案しています。この草案は5月16日に英国議会の承認を得ました。上記3つの延長された提出期限に対し、HSEが上記登録一式文書への適合性審査期限をそれぞれ2027年10月、2030年10月、2035年10月までと定められています。衆議院でのさらなる審議は、6月13日に行われる予定です。
英国で検討されている新しい登録モデルは、企業がUK REACHに登録するために必要な危険性情報のコストを削減することを目的としており、同時に当該化学物質の使用と暴露状況をより重視になります。UK REACHの登録モデルが新たな息吹を見せるかどうか、期待して待ちましょう。
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