ロシア産業貿易省は、国家工業情報システム(GISP:State Industry Information System)の公式サイトで、既存化学物質インベントリーを正式に公布しました。合計80,002の物質が収載されています。ユーラシア経済連合(EAEU)域内で流通及びその計画がある物質又は混合物について、企業は公式サイト(https://gisp.gov.ru/cheminv/pub/app/search/)を利用して、インベントリーに収載されているかどうかを確認することが可能です。
ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、アルメニア、キルギスが加盟するユーラシア経済連合(EAEU)は、「化学品の安全性に関する技術規則(TR EAEU 041/2017)」の施行を積極的に推進しています。その準備として、ロシアでは、2019年11月にロシア国内の既存化学物質インベントリーの作成に向けた作業が開始されました。TR EAEU 041/2017発効後、インベントリーに収載されていない化学物質は、新規化学物質として、EAEU域内に上市する前に登録又は届出を申請しなければなりません。これからの規制対応コストを低減するため、0.1%(w/w)以上の濃度でEAEU域内に流通している化学物質(不純物、モノマーや添加剤などを含み)をインベントリーに登録することをお勧めします。
現在、ロシア国内でのインベントリーの情報収集作業が完了しましたが、TR EAEU 041/2017発効前にすでにEAEU市場で流通している化学物質について、2023年6月2日までにインベントリーに追加できるようにする可能性があります。ただし、供給契約や託送状などの証明文書の提出が必要となります。詳細は、TR EAEU 041/2017の正式公布を待つ必要があります。
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