中国 「危険化学品目録(2015年版)」の改訂を発表、全ての軽油が対象となる
Source: CIRS

2022年11月7日、中国の10「部・委員会」が「危険化学品目録(2015年版)」の改訂を公表し、「1674軽油(密閉式引火点≦60℃)」の内容を「1674軽油」に調整し、つまり、すべての軽油は危険化学品目録に収載されます。今後、すべての軽油の製造・経営などは、関する行政許可が必要になります。新しい規制は2023年1月1日に施行され、その後、中国応急管理部は「危険化学品分類情報シート」を改訂する予定です。

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CIRSのTIPS

中国南部では、一般的に引火点>60℃の軽油が使用され、危険貨物として輸送されていますが、現在の規定によると危険化学品関連の許可証は必要ないとのことです。応急管理部危険化学品監督司に発表された「危険化学品目録(2015年版)実施指南(意見募集稿)」において、軽油についての内容を改訂し、凝固点によっての-10号以上の車用軽油は「目録」の規制対象とならない、-20号以下の車用軽油は「目録」の危険化学品として管理されます。しかし、最終的な公示では、この詳細の内容を採用しなくて、すべての軽油を「目録」に追加収載し、つまり、全種類の軽油は許可証が必要になりました。

また、軽油の危険貨物輸送番号はUN1202で、陸上輸送では3つのサブエントリーに分けられ、危険貨物として輸送されます。従いまして、今回の危険化学品目録の調整は、軽油の輸送方法の調整に関わりません。引火点>60℃の軽油は危険貨物だが、危険化学品ではないというこれまでの論争も無くなります。