最近、上海市応急管理局は正式に各大手企業の微信(WeChat)グループにおいて、危険化学品の追跡コードの申請及び動的出入庫の報告必要な貨物情報データをさらに簡素化し、追跡コードの一括起動機能を新たに追加する通知を発表しました。同時に、同局の指導者は、企業は追跡コードの貼り付けを検討する前に、法による規定された出入庫管理システムの構築を完了することを優先すべきであり、近い将来、出入庫管理システムの構築に関するオンライン質疑応答を実施する予定であることを再度強調しました。
CIRSは今回の新政策の主な変更点と企業への影響について、次のようにまとめてみました:
1.貨物情報記入の大幅な簡素化
追跡コードを申請する貨物情報の多くの必須項目が非必須になり(監視化学品、易制毒、爆発物の特性など)、中には直接削除されるものもあります。例えば、重点監督規制危険化学品の特性、上海で禁止・制限されている化学品の特性など。混合物については、CAS番号も非必須となりました。
CAS番号 | 2828番号混合物の有無による判明、表2に参照 |
化学構造 | 左のフィールドは、全体が非必須に変更 |
劇毒品特性 | |
酸性・アルカリ性 | |
監視化学物質(OPCW)特性 | |
公安易制毒性 | |
公安爆発性 | |
『化学品危険性分類報告』 |
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NRCC安全情報コード | 登録証のない企業:NRCCは非必須 |
重点監視危険化学品特性 | 左欄が削除されたため、記入不要 |
上海市禁止・制限される化学品特性 |
SKUカテゴリー数が比較的多い企業にとって、上記の変更は、追跡コードと動的出庫貨物に関する情報を記入する作業負荷を軽減し、上海の追跡コード政策の実施を加速するのに役立ちます。残りの必須項目は、例えばGHS分類、UN番号、火災危険度分類など危険化学品の危害性に関するもの情報のほとんどは、SDSのAI知能認識によって一括抽出できます。 その後、上海市当局のプラットフォームと国家NRCC登録プラットフォームが完全に接続された後、例えば、危険化学品の登録申請時にGHS分類が提供されるなど、企業による貨物情報記入の重複がさらに削減されることが期待されます。
2.追跡コードの一括起動
上海市管理局の無料追跡コードプラットフォームは、追跡コードの一括起動機能を追加します。企業のSAP、WMS、ERPなどのシステムは、内部材料IDとバッチ番号が規則に従ってURLを自動的に生成し、そして内部材料ID、バッチと生成されたURLをコピーして活性化ウィンドウに貼り付けると、危険化学品の追跡コードのバッチ活性化を完了することができます。
この新機能は、SAP/ERPシステムを通じてラベル上に追跡コードを事前に生成し、それをバッチで手動で有効化したい企業に適しています。カテゴリーやバッチ数が非常に多い場合は、インターフェイスを通じて追跡コードの自動起動を完了することをお勧めします。
3.出入庫インターフェースの最適化
追跡データと出入庫データを同時に報告する必要がある企業は、データを2回提出することなく、在庫インターフェイスを通じて2種類のデータのドッキングを同時に完了することができます。この最適化は、危険化学品メーカーが、動的出入庫システムを通じて報告することで、出入庫段階でのコードスキャン作業を完全に置き換えることができることを、当局がさらに承認していることを意味します。
4.在庫インターフェースの最適化
多くの企業のSAP/WMSシステムにおける貯蔵場所が、倉庫内位置や棚まで精緻化されていないことを考慮し、今回の改正では、この領域に関するデータ要件も緩和されました。
- 非倉庫貯蔵の企業の在庫データは、倉庫間レベルまで更新する必要
- 能力が有る企業:倉庫内位置または棚レベルの粒度で更新
- 困難がある企業:最低要件は倉庫間データ(貨物位置は固定デフォルトで十分)。
CIRSの考え
新政策はある程度、上海の危険化学品追跡コード政策の実施を促進します。上海の危険化学品メーカーにとっては、危険化学品の動的倉庫システムの構築や変革がより緊急の課題となっています。現在、無料なシステムがなく、システムの専門的な複雑性が高いため、自分で開発することが難しくなっています。
CIRSとHZtechzoneが共同研究開発したiCIMSインテリジェント危険化学品追跡コード及び動的出入庫管理システムは、長年の第三者危険化学品倉庫情報化システム開発経験を結合し、SAP、ERP、WMSとのドッキングをサポートし、電子運送状システムと接続することができ、簡単に完全自動化動的出入庫データ報告及び追跡コードの生成ができて、コードをスキャンすることなく、より多くのSKUカテゴリーと出入庫バッチを持つ企業に非常に適しており、多くの大企業に採用されています。