危険物船舶輸送の監督管理を強化し、人命と財産の安全を保障し、船舶の環境汚染を予防・改善するために、2018年7月20日の交通運輸部第12次部務会議で、「船舶輸送危険貨物安全監督管理規定」(下記、「規定」と略称)を可決した。同「規定」が2018年9月15日から正式施行に施行される。
適用
中華人民共和国の管轄水域に進入し、危険物輸送活動を行う船舶
所管部門
交通運輸部、国家海事管理機構、各級海事管理機構
規定要求
内陸河川またはほかの閉鎖水域における輸送水路を利用して毒物・劇物および関連規定によって輸送を禁じられているほかの危険化学品の輸送を禁止する。
危険物の輸送に従事する船舶経営者または管理者は、専門安全管理人員を配備しなければならない。危険物を輸送する船舶は、安全と汚染予防応急計画を立て、応急救援、消防および人員保護などの設備と器材を配備しなければならない。
危険物を輸送する船舶は規定に従い、船舶自動識別システムなどの設備を設置して利用する。船舶経営者または管理者は、船舶に対する動的管理を強化する。託送者は託送する普通貨物の中に危険物を混載することが禁止する。危険物を普通貨物として虚報または秘匿してはいけない。認証所持の貨客船またはRO-RO客船で危険物を輸送する場合は、護送者、運転手以外の旅客を輸送してはいけない。ほかの客船で危険物を輸送することが禁止する。
危険物を輸送する船舶は危険物積載、隔離および輸送に関する安全技術規範を遵守しなければならず、且つ適合証書またはほかの資格証書の要求に合致する。包装、積載および隔離に関する安全技術規範に適合しない危険物の輸送を禁止する。
危険物輸送に従事している船員は特殊訓練の合格証を取得しなければならない。ばら積みの液体危険物を輸送する船舶は荷役作業を行う際、関係ない船舶の近接を禁止する。液化ガス物質をばら積みして輸送する際、輸送船舶を協力しているその他船舶は消火装置を設置し、または火気を取り扱う装置を配備しなければならない。
作業中、その他船舶は液化ガス物質を積載する港湾、荷役場所に近接することが禁止する。爆発物、放射性物質、有機過酸化物、引火点が摂氏二十八度以下の可燃性液体とばら積み液化ガスを輸送する船舶は、その他船舶と混合して輸送してはいけない。
危険物を輸送する船舶は水上で交通事故、違法排出、危険物の落水事故を発生する際、規定通りに海事管理機構に報告し、応急計画にて対応し、損害、危害の拡大を防止する。