2024年4月4日、EU消費者安全科学委員会(SCCS)はオキシベンゾン-4(Benzophenone-4, CAS No. 4065-45-6, EC No. 223-772-2)に関する最終的な意見(SCCS/1660/23)を発表しました。オキシベンゾン-4に関する初期的な意見は2023年12月15日に発表されました。
SCCSの最終的な結論は以下の通り:
1.提供されたデータに基づき、オキシベンゾン-4の潜在的な内分泌撹乱性に関する問題を考慮して、SCCSはオキシベンゾン-4が化粧品の中で日焼け止め剤として使用する最高安全使用濃度は5%だと考えていますか。
安全性評価に基づき、オキシベンゾン-4の潜在的な内分泌撹乱性による注目を考慮し、消費者安全科学委員会(SCCS)は、オキシベンゾン-4は紫外線ろ過剤として、日焼け止めクリーム、フェースクリームとハンドクリーム、口紅、日焼け止めスプレーとポンプスプレーにおける使用濃度は最高5%に達することができ、単独で使用しても混合して使用しても(確定性に基づく総合的な暴露評価)安全であると考えています。
2.また、SCCSはオキシベンゾン-4の化粧品における最高安全使用濃度はどのくらいだと考えていますか。
オキシベンゾン-4を追加して使用する場合、例えば、光に曝露された化粧品配合の安定化剤として、紫外線ろ過剤としての使用を含み、上記で言及した濃度範囲内(5%)に維持しなければなりません。
3.SCCSは化粧品にオキシベンゾン-4の使用に更なる科学的関心を持っていますか。
SCCSのミッションは環境面ではありません。そのため、この評価にはオキシベンゾン-4の環境中での安全性は含まれていません。
CIRSグループが自主研究開発した中国化粧品原料法規データベース(化粧品コンプライアンス)(妆合规)の検索情報により、オキシベンゾン-4は化粧品の中で光安定剤、紫外線吸収剤、紫外線ろ過剤として使用され、既に「中国使用済み化粧品原料目録」(2021版)、「化粧品安全技術規範」の準使用日焼け止め剤リストに組み入れられ、日焼け止め剤として使用される時のオキシベンゾン-4とオキシベンゾン-5の最高使用許可濃度総量は5%(酸ベース)です。