最新!K-REACH全過程政府支援事業についての公告
Source: CIRS

韓国では、K-REACH登録の促進及び中小企業の登録コストの低減を図るため、2024年3月に韓国政府より登録全過程支援事業の公告(第5回)が発表されました。なお、公告内容は以下のとおり:

一、事業支援対象

韓国国内の中小企業が優先的に使用され、早期の登録完了を希望する既存化学物質で、並びに以下の要件に該当する:

  1. 2027~2030年までの登録猶予物質(年間製造・輸入量1トン以上~100トン未満、CMR物質を除く)。
  2. 共同体の積極的参加者(Activeメンバー))が韓国国内の中小企業2社以上で、2年以内に登録された物質。
  3. 共同体の結成、LRの選出及びActiveメンバーの確定ができる物質。

二、支援事業の内容

1.既存化学物質の共同登録に係る費用支援 ――共同体の結成(LRの選出)から登録完了までの全事業を支援する。

共同体登録の流れ

2.詳細な支援費用

①登録コンサルティング費用

共同体の結成・運営、物質の同一性確認・Data Gap分析、試験データ計画の決定、用途調査、CSRデータ作成、登録申請書類作成等。

*共同体のActiveである中小・中堅企業の共同登録に係るコンサルティング費用は韓国政府が支援、共同体の大企業および外国製造・生産委託業者のコンサルティング費用は自己負担。

②危害性試験データ費用

韓国のGLP試験機関が作成した試験データ費用の一部支援:動物代替試験支援費用の80~95%、一般試験支援費用の60~70%。

*試験材料の購入は支援しない。

③暴露シナリオ作成支援

危害性情報 DB 構築資料、危害性情報作成支援ソフト(K-Chhesar)、暴露シナリオ作成ツール(ESD&T)等の政府支援資材を主に含む。

三、事業支援の申請と対象者の選定

  1. 申請期間:2024年5月2日〜2024年5月31日14:00
  2. 申請対象者:共同体のLR
  3. 申請方法:化学物質登録支援システム(sbm.kcma.or.kr )を通じて申請
  4. 結果案内:2024年6月中旬頃、関連ウェブのホームページにて公表予定。

関連ウェブサイト:韓国化学物質管理協会:www.kcma.or.kr、産業ヘルプセンター:www.chemnavi.or.kr、化学物質登録支援システム:sbm.kcma.or.kr.

四、関連注意事項

  1. 実際の企業規模とは関係ないが、外国製造業者から韓国における唯一の代理人として委託されている中小企業は、本支援事業の支援対象とはならない。
  2. 書類提出に不備があった場合、主管機関は追加資料の提出を求め、支援対象者の選定を除外することがあり、虚偽の申請は失格となる。
  3. 事業の途中で断念した場合、または虚偽の申請情報の提出が確認された場合、今後協会が実施する支援事業への参加を制限する。
  4. 全過程支援事業で選定された物質は、他の支援事業で繰り返し支援されることはできない。
  5. 共同体のLRとコンサルティング機関が同一の場合は、支援事業への参加が制限される。
  6. 危害性試験物質製造支援費で作成された試験資料の所有権は、政府と企業が共有する割合で共同所有し、著作権は共同名義で登録する。
  7. 「2024年支援事業参加コンサルティング機関目録」に記載されたコンサルティング機関に限り、支援事業を申請することができる。
  8. 共同体のLRの登録証は、2年以内(26.6.30.)に協会に提出しなればならない。共同体内で登録トン数が最大の会員でない場合、またはCSR支援対象物を生産する場合、事業期限内(2026.6.30.)に該当する会員登録届を提出しなければならない。未提出の場合は、支援金の差額を返金する。 

 


CIRS Group Koreaは、支援事業の公式指定コンサルティング機関の一つとして、韓国内外の対象企業と共同体を結成し、既存の化学物質政府支援事業に申請し、最適なコストで対応登録を完了できるよう支援することができます。登録に関してご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください!