EU SCCSがトリフェノールホスフェートに関する初歩的な意見を発表
Source: SCCS

2024年4月4日、EU消費者安全科学委員会(SCCS)はトリフェノールホスフェート(Triphenyl phosphate、CAS No.115-86-6、EC No.204-112-2)に関する初歩的な意見(SCCS/1660/23)を発表しました。意見公募は2024年6月2日までです。

SCCSの評価結論は以下の通り:

1.提供されたデータに基づき、トリフェノールホスフェートの潜在的な内分泌撹乱性に関する問題を考慮して、SCCSはトリフェノールホスフェートが爪製品における可塑剤として使用する最高安全使用濃度は5%だと考えていますか。

現在入手可能な情報に基づき、トリフェノールホスフェートの潜在的遺伝毒性リスクを排除できないため、SCCSはトリフェノールホスフェートの安全性について結論付けることができません。

2.科学委員会の見解によると、SCCSはトリフェノールホスフェートの爪製品における最高安全使用濃度はどのくらいだと考えていますか?

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3.SCCSは爪製品にトリフェノールホスフェートの使用に更なる科学的危害を持っていますか。

SCCSは環境を扱っていません。そのため、今回の評価ではトリフェノールホスフェートの環境に対する安全性はカバーされていません。

 


CIRSグループが自主研究開発した中国化粧品原料法規データベース(化粧品コンプライアンス)(妆合规)の検索情報により、トリフェノールホスフェートは化粧品の中で可塑剤として使用され、既に「中国使用済み化粧品原料目録」(2021版)に組み入れられ、洗い流さない類製品の過去最高使用量(%)は10.15%です。