2017年6月、トルコの環境都市計画省(Ministry of Environment and Urban Planning)は官報30105にトルコREACH規則を公告しました。この規則は、トルコ語で「Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals」の最初の文字を取り、「KKDIK」と命名されました。KKDIKの発布が予定より大幅に遅延しました。
KKDIKの発行に従い、化学物質のインベントリと管理に関する規則を廃止されます。なお、危険物及び製剤に関する安全データシートの作成と普及に関する規則(2023年12月31日に)および特定の危険物質の制限と禁止に関する規則(発行日から6ヶ月後に)を廃止する予定です。
REACH規則同様、年間1トン以上の物質が登録対象として、当該製造者又は輸入業者は、トルコ環境都市計画省に登録しなければなりません。予備登録期限は2020年12月31日で、登録期限は2020年12月31日から2023年12月31日までの期間と規定されます。REACH規則同様のKKDIKを採択し、トルコがEU加盟交渉の一部と見なされます。
トルコの企業がKKDIKに要求されるデータおよびEU協会へかなりの金額を支払うことに懸念があります。なお、該当企業にとって、書類の翻訳も問題になります。KKDIKにより、提出される書類がトルコ語に訳しなければなりません。けれども、トルコ国内において、その翻訳を対応できる専門家が非常に不足しているも事実です。先月、環境都市計画省のKesimal氏により、80%以上のトルコ企業はすでにREACH規則を登録済み、データの翻訳を準備しています。