2017年7月27日、広東省食品薬品監督管理局は初めての国産健康食品届出の公告を公布した。2018年末まで、1,000件以上の栄養素補助剤は健康食品届出証明書を取得した。企業が健康食品の届出現状を更に理解できることを目的として、CIRSは届出済みの製品をまとめて分析する。
1. 月別の届出件数
2018年末まで、国産健康食品の届出数は1750件があり、輸入健康食品の届出数が33件がある。
図1 2017年-2018年国産健康食品の届出情況
図2 2017年-2018年輸入健康食品の届出情況
2. 地域別の届出件数
国産健康食品の届出情況から見ると、各省は顕著な違いを示している。中に、全国第一位の広東省は456件が有り、全国届出総数の26.1%を占める。全国第二位の山東省は332件が有り、全国届出総量の19.0%を占める。
図3 国内各省の健康食品の届出件数
輸入栄養素補助剤の情況から見ると、届出証明書を取得した製品の製造国(地域)はアメリカ、中国香港、韓国、ニュ—ジ—ランド、カナダなどである。しかも総計33件の届出済み製品の中に、アメリカの健康食品企業によって製造した製品が18件がある。
図4 各国(地域)の輸入健康食品の届出件数
3. 届出者別の届出件数
届出済みの国産栄養素補助剤は総計248社の健康食品企業によって製造された。中に、届出件数が最も多いのは、威海百合生物技術股份有限公司が総計80件の健康食品届出証明書を取得した。次いて、湯臣倍健股份有限公司は総計72件の健康食品届出証明書を取得した。哈薬グループ黒龍江同泰薬業有限公司は総計70件の健康食品届出証明書を取得し、第3位となる。
図5 2017-2018年国産健康食品届出証明書を取得したトップ10の企業
届出済みの輸入栄養素補助剤は総計11社の健康食品企業によって製造された。中に、届出件数が最も多いのは、健之宝(香港)有限公司は総計8件の健康食品届出証明書を取得した。次いて、アメリカ安士製薬有限公司は総計7件の健康食品届出証明書を取得した。アメリカ美格楽特生物有限公司は総計6件の健康食品届出証明書を取得し、第3位となる。
図6 2017-2018年輸入健康食品届出証明書を取得した企業
4. 剤形別の届出件数
健康食品届出済みの製品の剤形は錠剤、カプセル、ソフトカプセル、内服液と顆粒などがある。届出済みの国産健康食品の剤形は主に錠剤であり、総計1,005件が届出された。国産健康食品の届出総数の57.4%を占める。次いてはソフトカプセルであり、476件で国産健康食品の届出総数の27.2%を占める。
届出済みの輸入健康食品の剤形は主に錠剤であり、総計届出数は15件で輸入健康食品総数の45.5%を占める。次いては内服薬であり、11件で総数の33.3%を占める。
図7 異なる剤形の国産健康食品の届出件数
図8 異なる剤形の輸入健康食品の届出件数
5. 栄養素別の届出件数
届出済みの国産健康食品の情況から見ると、ビタミンC補助製品、カルシウム及びビタミンD補助製品、多種類のビタミン・ミネラルを補助する製品は主流を占めた。届出済みの輸入健康食品は主にカルシウム・ビタミンD補助製品及びビタミンD補助製品という2種類がある。
図9 異なる栄養素の国産健康食品の届出件数
図10 異なる栄養素の輸入健康食品の届出件数
初めて実行された健康食品の届出管理の制度は行政審査のプロセスを大幅に簡略化し、市場の活性化及び企業負担の軽減に役に立つ。2017年7月27日から2018年末までの間に、1,000件以上の健康食品は届出証明書を取得した。一方、補助原料が制限されたので、製品が同質化(実質的同等)になる可能性もある。よって、製品の強みを極め出すことが企業にとって重要な課題と考える。今後、健康食品原料リスト、補助原料リスト及び届出剤形の拡大に伴い、申告必要な健康食品に比べて届出必要な健康食品は業界の主流となり、配合及び剤形に対して企業の選択も多くなると考える。
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