2025年07月15日、中国国家食品安全リスク評価センター（CFSA）は技術審査を通過した10件の新規食品添加物を公布し、社会意見募集を開始しました。中に、
- 新規食品工業用酵素製剤は2件：D-プシコース-3-エピメラーゼ、デアミナーゼ
- 新規食品栄養強化剤は2件：3-フコシルラクトース、ラクト-N-テトラオース
- 使用範囲、使用量拡大の食品添加物は1件：ジェランガム
- 使用範囲、使用量拡大の加工助剤は1件：ベントナイト
- 使用範囲、使用量拡大の食品栄養強化剤は1件：カゼインホスホペプチド
- 品質規格要求修訂の食品添加物は3件： 2-フコシルラクトース、ラクト-N-テトラオース、ステビア配糖体（酵素法）
今回の意見募集締切日は2025年08月14日です。
新規食品工業用酵素製剤（2件）
酵素製剤 | 由来 | ドナー |
D-プシコース-3-エピメラーゼ D-psicose 3-epimerase | Escherichia coli K-12 MG1655 | Ruminococcus sp.5_1_39B_FAA |
Bacillus subtilis | Agrobacterium tumefaciens C58 | |
デアミナーゼ Deaminase | Streptomyces murinus | － |
※ 食品工業用酵素製剤の品質規格要求は「GB1886.174 食品安全国家標準 食品添加剤 食品工業用酵素剤」の規定に合致しなければならない。
新規食品栄養強化剤（2件）
3-フコシルラクトース
名称：3-フコシルラクトース（3-FL）
英語名称：3-fucosyllactose，3-FL
機能分類：食品栄養強化剤
使用量、使用範囲、品質規格要求
当物質の使用量、使用範囲、品質規格要求は中国国家食品安全リスク評価センター（CFSA）2023 年03月21日に3-フコシルラクトースに関する社会意見募集内容に従って執行（付録Cの3'-フコシルラクトースの製造菌情報は除く）。当栄養強化剤の製造菌は以下の通り。
食品添加物 | 由来 | ドナー |
3-フコシルラクトース | Escherichia coli BL21 (DE3) | (Azospirillum lipoferum B510)a |
aは、「α-1,3-fucosyltransferase」のドナー
ラクト-N-テトラオース
名称：ラクト-N-テトラオース（LNT）
英語名称：Lacto-N-tetraose，LNT
機能分類：食品栄養強化剤
使用量、使用範囲、品質規格要求
当物質の使用量、使用範囲、品質規格要求は中国国家食品安全リスク評価センター（CFSA）2023 年03月21日にラクト-N-テトラオースに関する社会意見募集内容に従って執行（付録Cのラクト-N-テトラオースの製造菌情報は除く）。当栄養強化剤の製造菌は以下の通り。
食品添加物 | 由来 | ドナー |
ラクト-N-テトラオース | Escherichia coli BL21 (DE3) | (Neisseria spp.)a (Escherichia coli)b |
aは、「β-1,3-N-acetylglucosaminyltransferase」のドナー
bは、「β-1,3-galactosyltransferase」のドナー
使用範囲、使用量拡大の食品添加物（1件）
名称 | 機能 | 使用範囲 | 最大使用量（g/kg） |
ジェランガム | 増粘剤 | 01.05.01 ライトクリーム | 製造必要性に応じて、適量使用 |
使用範囲、使用量拡大の加工助剤（1件）
名称 | 英語名称 | 機能 | 使用範囲 |
ベントナイト | Bentonite | 清澄剤 | デンプン糖（難消化性デキストリンのみ）加工工程 |
使用範囲、使用量拡大の食品栄養強化剤（1件）
名称 | 使用範囲 | 使用量（g/kg） |
カゼインホスホペプチド | 01.03.02 調製粉乳 | ≤12.8 g/kg |
13.05 運動栄養食品 | ≤1.6 g/kg(固体飲料は希釈倍数に基づいて換算) |
品質規格要求を増補する食品添加物（3件）
食品栄養強化剤 2'-フコシルラクトース
当物質の品質規格要求は中国国家衛生健康委員会（NHC）2023 年第 8 号公告に従って執行（付録Cの2'-フコシルラクトースの製造菌情報は除く）。当栄養強化剤の製造菌は以下の通り。
栄養強化剤 | 由来 | ドナー |
2’-フコシルラクトース | Escherichia coli BL21 (DE3) | （Escherichia coli）a |
Kluyveromyces lactis DSM70799 | （Bacillus spp.）a | |
aは、「α-1,2-fucosyltransferase」のドナー | ||
食品栄養強化剤 ラクト-N-テトラオース
当物質の品質規格要求は中国国家衛生健康委員会（NHC）2023 年第 8 号公告に従って執行（付録Cのラクト-N-テトラオースの製造菌情報は除く）。当栄養強化剤の製造菌は以下の通り。
栄養強化剤 | 由来 | ドナー |
ラクト-N-テトラオース | Escherichia coli K-12 MG1655 | （Neisseria spp.）a （Helicobacter spp.）b |
aは、「β-1,3-N-acetylglucosaminyltransferase」のドナー bは、「β-1,4-galactosyltransferase」のドナー | ||
ステビア配糖体（酵素法）
当物質の品質規格要求はステビオ（Stevia Rebaudiana Bertoni）の葉由来のレバウジオシドA（Rebaudioside A）を原材料として、触媒、精製、純化などの工程で製造されるステビア配糖体（酵素法）に適用する。ステビア配糖体（酵素法）の製造菌は安全性評価に通過して付録Cの要求に合致しなければならない。
食品添加物 | 由来 | ドナー |
ステビア配糖体（酵素法） | Escherichia coli Rosetta (DE3) | (Arabidopsisthaliana (L.) Heynh.)a (SolanumlycopersicumL.)b |
aは、「sucrose synthetase」のドナー bは、「UDP glycosyl transferase」のドナー | ||
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