2022年全年届出類保健食品のまとめ
Source: CIRS

相関企業が中国における届出(「備案」とも呼ぶ)類保健食品の現状をしっかり把握することを目的として、CIRSは2022年に届出許認可を取得した保健食品をまとめて紹介します。

1.2022年に届出許認可を取得した保健食品の総体状況

中国国家市場監督管理総局(SAMR、元CFDA)ウェブサイトの公開情報によりますと、2022年12月31日まで、2022年に届出許認可を取得した保健食品は総計3,343件があります。中に、国産保健食品は3,336件があり、輸入保健食品は7件があります。輸入保健食品の詳細状況は以下の通りです。

表1 届出許認可を取得した輸入保健食品

NO.

製品名称

届出番号

申請企業

1

健美生尊牌多種ビタミンミネラルタブレット錠

食健备J202200000001

Jamieson Laboratories Ltd.

カナダ

2

澳世康牌セレンビタミンCチュアブル錠(苺味)

食健备J202200000002

Nature’s Care Manufacture Pty Limited

オーストラリア

3

欣能牌カルシウムチュアブル錠

食健备J202200000004

Sunrider Manufacturing, L.P.

アメリカ

4

欣能牌ビタミンCチュアブル錠

食健备J202200000005

Sunrider Manufacturing, L.P.

アメリカ

5

奥思母恩®ビタミンD滴剤

食健备J202200000006

COSMAX NBT, INC.

韓国

6

健美生®カルシウムビタミンDタブレット錠

食健备J202200000007

Jamieson Laboratories Ltd.

カナダ

7

健美生®マルチミネラルタブレット錠

食健备J202200000008

Jamieson Laboratories Ltd.

カナダ

2.2022年に届出許認可を取得した国産保健食品の地域

届出許認可を取得した国産保健食品の地域は以下の通りです。中に、山東省は総計772件の保健食品が届出許認可を取得し、数から見ると第一位となります。広東省は総計486件の保健食品が届出許認可を取得し、数から見ると第二位となります。安徽省は総計354件の保健食品が届出許認可を取得し、数から見ると第三位となります。

3.2022年に届出許認可を取得した国産保健食品の申請企業

届出許認可を取得した国産保健食品の申請企業は589社があります。中に、威海百合生物技術股份有限公司は総計136件の保健食品が届出許認可を取得し、数から見ると第一位となります。湖北康恩萃薬業有限公司は総計86件の保健食品が届出許認可を取得し、数から見ると第二位となります。華潤聖海健康科技有限公司は総計71件の保健食品が届出許認可を取得し、数から見ると第三位となります。

4.2022年に届出許認可を取得した国産保健食品の剤形

現時点、届出申請可能な保健食品の剤型はタブレット錠剤、カプセル剤、内服液、顆粒剤、粉剤及びグミキャンデーとなります。

2022年に届出許認可を取得した国産保健食品の剤形は主にタブレット錠剤となり、総計は1,564件の製品があり、2022年全年に許認可を取得した国産届出類保健食品総件数の46.9%を占め、数から見ると第一位となります。

カプセル剤は総計1,127件があり、数から見ると第二位となります。中に、軟カプセルは781件があり、硬カプセルは346件があります。

内服液(滴剤含む)は総計148件があります。中に、滴剤12件があります。

顆粒剤は総計140件があります。

また、粉剤とグミキャンデーは2021年6月1日以降に届出申請可能な新規剤形となります。2022年全年、粉剤剤形は総計239件の製品が届出許認可を取得し、グミキャンデー剤形は総計118件の製品が届出許認可を取得します。

具体的な状況は以下の通りです。

5.2022年に届出許認可を取得した国産保健食品の栄養素/効能成分

2022年に届出許認可を取得した国産保健食品の中に、栄養素補助剤は総計2,131件があり、そして、コエンザイムQ10、壊れた壁霊芝胞子粉末、スピルリナ、魚油、メラトニンを単一原料とする機能性保健食品は総計1,205件があります。

栄養素補助剤類製品の中に、単一栄養素を補充する製品は最も多くて、総計808件があります。次いては、多種栄養素を補充する製品は800件があり、二種栄養素を補充する製品は523件があります。

栄養素補助剤類製品の中に、ビタミンCを補充する保健食品は355件があり、カルシウム&ビタミンDを補充する保健食品は207件があり、多種ビタミン&ミネラルを補充する保健食品は509件があります。

一方、2021年6月1日以降、壊れた壁霊芝胞子粉末、コエンザイムQ10、メラトニン、魚油、スピルリナを単一原料とする中国国産の機能性保健食品も届出申請可能となり、2022年全年、それぞれの届出許認可取得件数は411件、311件、244件、192件、47件となります。

※ 件数が5件以下の製品は「その他」に分類されます。

6. CIRSの考え

2021年6月1日、コエンザイムQ10、壊れた壁霊芝胞子粉末、スピルリナ、魚油、メラトニンを単一原料とする機能性保健食品は登録制管理から届出制管理に変わった(中国国産製品だけに適用)後、同年、粉剤及びグミキャンデーも届出申請可能な製品剤形になりました。これらの法規制の施行に伴い、2022年、届出類保健食品の原料選択、機能表示、剤形選択の方面に企業の選択も多くなりました。

また、2021年12月20日、中国SAMRは「保健食品原料目録 栄養素補充剤(2022年版)」などを含む3つの保健食品届出に関わる社会意見募集稿を公表し、DHA、大豆分離蛋白、乳清蛋白を保健食品原料目録に追加する予定です。2022年10月25日、中国SAMRは人参、西洋参、霊芝を含む三つの保健食品原料目録および技術要求の社会意見募集稿を公表し、人参、西洋参、霊芝を保健食品原料目録に追加する予定です。上記原料の中に、「DHA」は「栄養素補充剤目録」に追加する予定の栄養素として、その効能は「n-3多価不飽和脂肪酸補充」となり、栄養物質補充の範囲に属します。従いまして、輸入DHA製品も保健食品届出申請できると考えております。そして、大豆分離蛋白、乳清蛋白、人参、西洋参、霊芝なら、コエンザイムQ10などの5種の原料と同じくて、関連製品の届出申請は中国国産製品だけに適用だと推測しております。将来に、保健食品原料目録の拡大、及び保健食品登録制&届出制並行管理制度の完善化に伴い、ますます多くの保健食品は出現し、中国保健食品市場に新たな活力を与えると信じております。

注:当文章のデータは中国国家市場監督管理総局(SAMR)から由来です。SAMRウェブサイトの公開情報は実際状況に遅れる可能性がありますので、当文章の統計件数は参考までです。実際状況は政府機関の公開情報にてご確認ください。