2016年10月1日、「乳幼児用調製粉乳製品配合登録管理弁法」が正式に施行され、中国は乳幼児調整粉ミルクの登録制管理を開始した。その同時、乳幼児調整粉ミルクの市場供給を確保するために、元国家食品薬品監督管理総局は登録の過渡期を2017年末に定めた。登録を申請する企業が激増してきた。2年間以上の発展に伴い、乳幼児調整粉ミルクの製品配合登録を完成した製造企業が多い。中国乳幼児調整粉ミルクの配合登録現状をよりよく理解することを目的として、今回は登録済みの製品に対してまとめて分析する。
1. 製品配合登録の総件数
2019年5月19日まで、162社から、総計1,253件の乳幼児調整粉ミルク配合は国家市場監督管理総局の登録許可を取得した。中に、国産製品は112社、総計949件があり、輸入製品は50社、総計304件がある。図1によりますと、2017年に登録許可を取得した配合が多くて、総計952件の製品があり、許可された製品総件数の76%を占める。企業の生産販売ニーズに応じるために、2017年末の登録猶予期間が終了した前に登録を申請して許可を取得した企業が多いであることが原因だと考える。
図1 中国乳幼児調整粉ミルクの配合登録件数
一般的に、企業は同一シリーズ、3年齢階段の配合を同時に申請したため、各年齢階段の製品登録件数はほぼ近くなる。しかし、同一シリーズ、1年齢階段、又は同一シリーズ、2年齢階段の配合のみを申請した企業もある。例えば、雅培親護は幼児調整粉ミルク(月齢12-36ヶ月、3段)のみを申請した。
図2 年齢階段別の製品登録件数
2. 企業別の製品登録件数
「乳幼児用調製粉乳製品配合登録管理弁法」に基づき、原則として、各製造企業は3シリーズ、9件の製品配合の登録が上限になる。同じグループ企業のシリーズ製品は傘下の各工場による登録を申請する。製品登録件数からみると、トップ10のグループ企業は図3の通りである。
図3 製品登録件数トップ10のグループ企業
3. 輸入製品の登録現状
今まで、15国からの総計304件の輸入製品は製品配合登録を取得した。中に、数多くの製品はニュ—ジ—ランド、オランダ、韓国、オーストラリア、ドイツ、デンマーク、アイルランドの製品である。中国国家認証認可監督管理委員会が許可された境外製造企業登録リストによりますと、オーストリア、アルゼンチンなどの国の乳幼児調整粉ミルク製造企業はまだ製品配合登録を取得していない。
図4 国家別の製品登録件数
4. ヤギ粉ミルクの登録件数
この数年来、ヤギ粉ミルクはますます注目されている。今まで、総件数の21%の総計267件のヤギ粉ミルクは配合登録を取得した。中に、国産ヤギ粉ミルク製品は234件があり、輸入ヤギ粉ミルク製品は33件がある。
図5 ヤギ粉ミルクVSウシ粉ミルクの登録件数
6. 有機乳幼児調整粉ミルクの登録件数
公表されたラベル原稿の内容によりますと、今まで、有機製品と認証された乳幼児調整粉ミルクは17シリーズ、総計51件があり、全てはウシ粉ミルクである。中に、国産有機製品は8シリーズ、総計24件があり、輸入有機製品は9シリーズ、総計27件がある。
図6 有機製品の登録件数
表1 有機乳幼児調整粉ミルクの登録現状
NO. | 国産/輸入 | 商品名称 | 登録企業 |
1 | 国産有機製品 | 瑞哺恩 | 内蒙古欧世蒙牛乳製品有限責任公司 |
2 | 愛優諾 | 美廬生物科技股份有限公司 | |
3 | 臻稚 | 黒龍江飛鶴乳業有限公司 | |
4 | 欧貝星 | 黒龍江紅星集団食品有限公司 | |
5 | 致臻 | 黒龍江宜品乳業有限公司 | |
6 | 素嘉 | 呼倫貝爾双娃乳業有限公司 | |
7 | 牧欄純 | 明一乳業(斉斉哈爾)有限公司 | |
8 | 愛尼可 | 北安宜品努卡乳業有限公司 | |
9 | 輸入有機製品 | 愛斯時光 | 伊西尼聖米爾乳業有限公司 |
10 | 宝貝与我 | Arla Foods amba Arinco | |
11 | 菁挚 | Arla Foods amba Arinco | |
12 | 恵氏啓賦蘊萃 | 恵氏栄養品愛爾蘭有限公司 | |
13 | 貝欧莱 | Maple Island Inc. | |
14 | 悠藍 | Lypack Leeuwarden B.V. | |
15 | 淳璀 | オーストラリア乳品工業園有限公司 | |
16 | 康多蜜児欧瑞児 | 肯徳爾栄養関懐有限公司 | |
17 | 欧能多 | HAM Co.,Ltd |
まとめ
2019年国家市場監督管理総局の乳幼児調整粉ミルク製造システムの検査は既に開始した。企業がよい製造規範に基づいて建築した製造品質管理システムの有効運行状況を重点検査内容とし、前回のシステム検査で問題を発見された企業を優先検査対象とする。その同時、国家市場監督管理総局は監督と抜き取り検査を強化し、市場で流通されている登録済みの国産/輸入乳幼児調整粉ミルクに対して月ごとに抜き取り検査を行い、結果を適時に公表する。中国は乳幼児調整粉ミルクの製造制御及び品質安全を十分に重視し、食品安全の明確と粉ミルク品質の保障は各製造企業の長期任務になると考えられる。
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