中国産NMN原料が日本市場で際立つには? NMN機能性表示食品の届出状況について
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日本の機能性表示食品とは、販売者が販売前に消費者庁へ届出を行い、当該製品の安全性および機能性に関する科学的根拠を提出した上で、機能性を表示することができる食品を指します。日本の特定保健用食品(トクホ)とは異なり、主に販売者の責任のもとで管理され、届出の複雑さはそれほど高くありません。

NMN(β-ニコチンアミド・モノヌクレオチド)は、エイジングケア分野で注目されている成分の一つであり、近年日本市場に高い人気を集めています。2023年から2025年までの直近3年間で、合計13件のNMN原料を含む機能性表示食品が日本の消費者庁に受理され、届出されています。
届出されている主な機能性表示(効能)は以下の通りです:

1) 本品にはβ-ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)が含まれます。β-ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)には、年齢とともに低下する中高年の方の歩く力を維持する機能が報告されています。

2) 本品に含まれるNMN(β-ニコチンアミド・モノヌクレオチド)は、以下の作用が報告されています:

  • シニアの方の睡眠の質を高める機能
  • 歩く速さを助ける機能

3) 本品に含まれるNMN(β-ニコチンアミド・モノヌクレオチド)は、以下の作用が報告されています:

  • 肌が乾燥しがちな方の肌の潤いおよび肌弾力を維持し、肌の健康を助ける機能
  • 肌の健康を助ける機能

4) 本品に含まれるNMN(β-ニコチンアミド・モノヌクレオチド)は、以下の作用が報告されています:

  • 中高年男女の歩行能力(6分間の歩行距離、10mの歩行速度)を維持する機能
  • 65歳以上男性の握力機能と椅子からの立ち上がり機能の維持
  • 肌が乾燥しがちな成人男女の肌の潤いおよび肌弾力を維持し、肌の健康を助ける機能

まとめると、現時点で届出が受理されているNMN含有の機能性表示食品の主な表示内容は、肌の潤い、弾力、健康の維持中高年層の睡眠の質と歩行能力の向上65歳男性の握力機能および立ち上がり能力の維持に役立つというものです。

また、日本の公式届出データによると、消費者庁に届出されているNMN原料を含む機能性表示食品13件の届出者11社は以下の通りです。

  1. 株式会社TOKYO通販:2件
  2. 株式会社Lanabelle
  3. 株式会社エイジケアプラス(Age Care Plus)
  4. 小林香料株式会社:2件
  5. 三菱商事ライフサイエンス株式会社
  6. AL-FOODS株式会社
  7. ABH株式会社
  8. 株式会社ビューティーシード
  9. 機能性表示食品検定協会株式会社
  10. ドリームリゾート開発株式会社
  11. 株式会社CloudNine

機能性表示食品制度について

日本において、食品が機能性を表示するためには、日本の保健機能食品関連法規制を遵守する必要があります。特定保健用食品(トクホ)であれば消費者庁の審査と承認が必要ですが、機能性表示食品であれば消費者庁への届出が必要です。栄養機能食品は自己認証が可能ですが、対象は13種類のビタミン、6種類のミネラル、1種類の脂肪酸に限定され、摂取条件や表示内容にも制限があります。そのため、機能性表示食品は機能性の表示範囲と申請プロセスにおいてより優位性があり、保健機能食品が日本市場へ参入する際の重要な足がかりとなります。また、中国の機能性原料が日本市場で差別化を図る上でも重要な手段となります。

CIRSについて

CIRSは、日本国内に現地法人および専門家の技術チームを有しており、日本機能性表示食品の届出に、関連する申請書類の作成支援、消費者庁への提出、および当局とのコミュニケーション・交渉を行う能力を有しています。日本機能性表示食品の届出にご関心のある企業様からのご相談・お問い合わせを心よりお待ちしております。