2025年第7号「三新食品」公告 新食品原料3件、新規食品添加物8件、新規食品接触物質3件を認可

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2025年11月27日、中国国家衛生健康委員会（NHC）は2025年第7号「三新食品」公告を公布し、3件の新食品原料、8件の新規食品添加物、3件の新規食品接触物質を認可します。

今回公告認可した総計14件の新規物質の中に、CIRSより申請代理した物質あります。

新食品原料（3件）

1. フザリウム・ベネナタムのマイコプロテイン

名称	フザリウム・ベネナタムのマイコプロテイン
英語名称	Mycoprotein from Fusarium venenatum
製造工程	ザリウム・ベネナタム（Fusarium venenatum）A3/5菌株或はTB01 菌株を製造菌として、発酵、核酸脱去、失活、濾過などの工程で製造される。
説明	乳幼児、妊婦、乳母、真菌にアレルギー者は不適用となり、ラベル及び説明書に不適用対象者および摂取制限量を記載しなければならない。品質規格と食品安全指標は公告を参考。

2. エルダーベリーアントシアニン

名称	エルダーベリーアントシアニン
英語名称	Elderberry anthocyanins
基本情報	由来：エルダーベリー (Sambucus nigra L.)の果実
製造工程	エルダーベリーアントシアニンの果実を原材料として、酵素分解、圧搾、フィルム濾過、殺菌、乾燥などで製造される。
推奨摂取量	≤3.2 g/日 (総アントシアニンの含有量が10 g/100 gに従って計算。当含有量に超える場合は実際含有量に従って換算)
説明	使用範囲と最大使用量：乳及び乳製品（調製乳と風味発酵乳3.2 g/kg、粉乳と調製粉乳は溶解後の液体重量に従って換算、チーズ、プロセスチーズ、チーズ製品、練乳は生乳原料倍数に従って換算）、飲料類（液体飲料≤50mL包装 32 g/kg、51-500mL包装 3.2 g/kg、固体飲料は溶解後の液体重量に従って換算）、ゼリー（56 g/kg）、カカオ製品、チョコレートとチョコレート製品（代カカオチョコレート及び製品を含む）（56 g/kg）、キャンデー（60 g/kg）、冷凍飲料（32 g/kg）、ベーカリー食品（16 g/kg）、酒類（16 g/kg）。乳幼児、妊婦、乳母は不適用となり、ラベル及び説明書に不適用対象者および摂取制限量を記載しなければならない。品質規格要求と食品安全指標は付録を参照

3. オリーブ果実ポリフェノ—ル

名称	オリーブ果実ポリフェノ—ル
英語名称	Olive fruit polyphenols
基本情報	由来：オリーブ（Oleaeuropaea L.）の果実
製造工程	オリーブ果実を原材料として、アルコール抽出、濾過、濃縮、脱脂、乾燥、粉砕などの工程で製造される。
推奨摂取量	≤600mg/日（総ポリフェノ—ル含有量10g/100gで計算。当含有量に超える場合は実際含有量に基づき換算）
説明	使用範囲と最大使用量：乳及び乳製品（調製乳と風味発酵乳0.5 g/kg，調製粉乳は即飲状態の液体重量で換算。チーズ、プロセスチーズ、チーズ製品、練乳は生乳原料の倍数に基づき換算）、飲料類（液体飲料≤50 mL包装は5 g/kg、51-500 mL包装は0.5 g/kg，固体飲料は即飲状態の液体重量で換算）、ゼリー（8 g/kg）、カカオ製品、チョコレートとチョコレート製品（代カカオチョコレート及び製品）（8 g/kg）、キャンデー（25 g/kg）、冷凍飲料（5 g/kg）、酒類（2.5 g/kg）、砂糖漬けしたフルーツ（5 g/kg）乳幼児、妊婦、乳母は不適用となり、ラベル及び説明書に不適用対象者および摂取制限量を記載しなければならない。品質規格要求と食品安全指標は付録を参照。

新規食品添加物（8件）

1. 食品工業用酵素製剤（1件）

酵素製剤

由来

供与株

分枝酵素

Branching enzyme

Bacillus subtilis

Rhodothermus obamensis

*食品工業用酵素製剤の品質規格要求は「GB 1886.174 食品安全国家標準食品添加剤食品工業用酵素製剤」に合致しなければならない。

2. 新規食品栄養強化剤（1件）

β-アラニン

名称：β-アラニン

英語名称：β-Alanine

機能：食品栄養強化剤

使用量、使用範囲

食品分類番号

食品名称

使用量

13.05

13.01~13.04を除く他の特殊膳食食品

（運動栄養食品に限り）

毎日2-4 g

品質規格要求：本品質規格要求は、ブドウ糖、酵母粉などを原材料として、或はブドウ糖、アンモニア水、硫酸マグネシウム、アクリル酸を原材料として、発酵法で製造される栄養強化剤β-アラニンに適用します。β-アラニンの製造菌は安全性評価に合格し、しかも、付録Dの要求に合致しなければならない。

3. 使用範囲、使用量拡大の食品栄養強化剤（2件）

名称

食品分類番号

食品名称

最大使用量（g/kg）

(6S)-5-メチルテトラヒドロ葉酸グルコサミン塩

13.05

13.01~13.04以外のその他の特殊膳食用食品

（運動栄養食品に限り）

葉酸で計算。「GB 24154 食品安全国家標準運動栄養食品」中の「葉酸」に関する規定に合致

6S-5-メチルテトラヒドロ葉酸カルシウム

06.03.01

小麦粉

葉酸で計算。「GB 14880 食品安全国家標準食品栄養強化剤使用標準」中の「葉酸」が小麦粉への使用に関する規定に合致

4. 品質規格要求を増補する食品添加物（4件）

食品添加物ステビア配糖体（酵素法）

当物質の品質規格要求は中国国家衛生健康委員会（NHC）2024年第2号公告に従って執行（付録Aのステビア配糖体（酵素法）の製造菌情報は除く）。当食品添加物の製造菌は以下の通り。

食品添加物

由来

供与株

ステビア配糖体（酵素法）

Enzymatically produced

steviol glycosides

Escherichia coli K-12

Arabidopsis thaliana

と

Stevia rebaudiana Bertoni

と

Solanum lycopersicum

食品添加物ステビア配糖体（発酵法）

名称：ステビア配糖体（発酵法）

英語名：Steviol glycosides from fermentation

機能：甘味料

使用量、使用範囲

食品分類番号と食品名称	最大使用量(g/kg)	説明
「GB 2760 食品安全国家標準食品添加剤使用標準」および関連公告が「ステビア配糖体」に関する規定に合致。単独使用可、ステビア配糖体、ステビア配糖体（酵素法）と混合使用も可		ステビオールの当量で計算

品質規格要求：本品質規格要求は、ブドウ糖を原材料として、発酵後に失活、樹脂処理、濃縮、結晶化、乾燥で製造される食品添加物ステビア配糖体（発酵法）に適用します。ステビア配糖体（発酵法）の製造菌は安全性評価に合格し、しかも、付録Aの要求に合致しなければならない。

食品栄養強化剤　2'-フコシルラクトース

当物質の品質規格要求は中国国家衛生健康委員会（NHC）2023 年第 8 号公告に従って執行（付録Cの2'-フコシルラクトースの製造菌情報は除く）。当栄養強化剤の製造菌は以下の通り。

食品添加物

由来

供与株

2'-フコシルラクトース

2’-fucosyllactose

Coryebacterium glutamicum ATCC13032

Corynebacterium spp.

食品栄養強化剤　炭酸カルシウム（海藻由来）

名称：炭酸カルシウム（海藻由来）

英語名称：Calcium carbonate（Calcified Lithothamniontophiforme source）

機能：食品栄養強化剤

品質規格要求：本品質規格要求は、特定品種の海藻（Lithothamnion tophiforme）を原材料として、海底からの採取、洗浄、篩分け、過酸化水素を含む水で75℃で1時間殺菌、乾燥、磁気篩い、粉砕、篩分けで製造される食品栄養強化剤炭酸カルシウム（海藻由来）に適用します。

新規食品接触物質（3件）

1. 使用範囲、使用量拡大の食品接触材料及び製品用添加物（3件）

NO.	名称	CAS NO.	使用範囲	最大使用量/（%）
1	Barium sulfate	7727-43-7	プラスチック：PLA	30
2	Talc	14807-96-6	プラスチック: PHA	25
3	Pentaerythritoltetrakis(3-(3,5-di-tert-butyl-4- hydroxyphenyl)propionate)	6683-19-8	プラスチック：PVDF	3