「GB 25596 特殊医学用途乳児調整食品通則(意見募集稿)」七つの要点について
Source: CIRS

2023年2月13日、中国国家衛生健康委員会(NHC)は「GB 25596 特殊医学用途乳児調整食品通則(意見募集稿)」を公布し、社会意見募集を開始しました。意見募集締切日は2023年3月20日です。

現行の「GB 25596-2010 食品安全国家標準 特殊医学用途乳児調整食品通則」に比べ、今回の社会意見募集稿は主に7つの要点があります。詳細は以下の通りです。

1. 専門用語と定義を修訂し、製品性状に対する要求を削除し、製品剤形はもう液状と粉状だけに限定しません。

説明:

  • 普通の乳幼児調製食品の国家標準と一致保持します。
  • 製造工程の発展革新および製品多様化に対する消費者の需要に基づきます。
  • 世界中の相応する標準は何れも製品性状に対して規定を定めていません。

2. 特殊医学用途乳児調整食品のカテゴリーは6つから13つまでに増加します。

説明:

  • 今回の社会意見募集稿は、①ケトン処方、②抗逆流処方、③脂肪代謝異常処方、④高熱量処方、⑤蛋白質処方、⑥中鎖脂肪処方、を増加します。しかも、技術指標も明確します。
  • 現行の「乳蛋白高度加水分解処方またはアミノ酸処方」は、①乳蛋白高度加水分解処方、②アミノ酸処方、という二つの独立的なカテゴリーに分けられます。
  • 「GB 25596-2010」及びその公的質疑に比べて、一部のカテゴリーは技術要求を増加します。詳細は以下の通りです。

食品カテゴリー

技術要求および主要変化

説明

母乳栄養補助剤

蛋白質は加水分解を許容

技術要求を増加

アミノ酸代謝異常処方

即食状態下、100mLあたりに含有する熱量は「250kJ(60kcal)-418kJ(111kcal)」となる

技術要求を増加し、熱量上限を上げる

乳蛋白高度加水分解処方

即食状態下、100mLあたりに含有する熱量は「250kJ(60kcal)-418kJ(111kcal)」となる

技術要求を増加し、熱量上限を上げる

アミノ酸処方

即食状態下、100mLあたりに含有する熱量は「250kJ(60kcal)-418kJ(111kcal)」となる

技術要求を増加し、熱量上限を上げる

3. 炭水化物の由来は制限を増加し、ショ糖と果糖を炭水化物の由来として使用してはなりません。

説明:現行バージョンは「果糖を炭水化物の由来として使用してはならない」だけを規定します。普通の乳幼児調製食品の新版標準も、同じな変更点があります。

4. 「必須成分」中の一部の栄養素は最高値または最小値を調整/増加します。

説明:今回の社会意見募集稿は、「必須成分」の含有量範囲を調整します。大きな変化ありの栄養素は以下の通りです。

  • 熱量値の上限を上げ、「250-295kJ/100ml」から「250-314kJ/100ml」までに変わります。
  • 蛋白質と脂肪の含有量範囲を拡大します。蛋白質は「0.45-0.70g/100kJ」から「0.43-0.84g/100kJ」に変わり、脂肪は「1.05-1.40g/100kJ」から「0.84-1.43g/100kJ」に変わります。
  • 「ナトリウム」と「塩素」の下限要求を削除します。ナトリウムは「5-14mg/100kJ」から「N.S-20mg/100kJ」に変わり、塩素は「12-38mg/100kJ」から「N.S-52mg/100kJ」に変わります。
  • コリンは、「選択的な成分」から「必須成分」に変わります。

5. 「選択的な成分」中の一部の栄養素は最高値または最小値を調整します。

説明:今回の社会意見募集稿は、「選択的な成分」の含有量範囲を調整します。大きな変化ありの栄養素は以下の通りです。

  • 「タウリン」の下限値を増加します。「N.S-3mg/100kJ」から「0.8-4.0mg/100kJ」に変わります。
  • 「DHA」と「ARA」の単位を変わります。「%総脂肪酸」から「mg/100kJ或はmg/100kcal」に変わり、他の栄養素の単位と一致保持します。また、DHAの下限量も増加します。

6. 汚染物限量要求は「列記説明」から「GB 2762の規定に合致」に変わり、「鉛」の限量は「≤0.15mg/kg」から「≤0.08mg/kg」に調整します。

説明:新版「GB 2762-2022」は2023年6月30日から施行します。「GB 25596 特殊医学用途乳児調整食品通則」の汚染物要求は「GB 2762」の要求と一致保持します。

7. ラベル表示に新要求を増加:抗逆流処方食品のラベルに製品の粘稠度を表示しなければなりません。