2021年全年、中国国家衛生健康委員会(NHC)は「三新食品」の形式で5件の公告(2020年第9号、2021年第2号、2021年第5号、2021年第6号、2021年第9号)を公表し、新食品原料、新規食品添加物、新規食品接触材料を含む総計80件の新規物質を認可しました。中に、新食品原料に関わる三つの公告は2020年第9号、2021年第5号、2021年第9号となり、総計8件の新食品原料を認可しました。
また、中国国家衛生健康委員会(NHC)及び中国国家食品安全リスク評価中心(CFSA)のウェブサイト情報によりますと、2021年全年、中国国家衛生健康委員会(NHC)は総計25件の新食品原料登録申請を受理し、総計6件の新食品原料の社会意見募集稿を公表し、審査終止の食品原料を11件追加しました。
CIRSは2021年中国新食品原料の受理状況及び審査認可状況をまとめて紹介いたします。
1. 2021年に登録申請を受理した新食品原料(25件)
2021年全年、中国国家衛生健康委員会(NHC)は総計25件の新食品原料登録申請を受理しました。中に、中国国産原料は14件があり、輸入原料は11件があります。各原料の状況は以下となります。
NO. | 受理時間 | 受理番号 | 名称 | 審査認可状態(2021年年末まで) |
1 | 2021.01.25 | 卫食新申字(2021) 第0001号 | カンザン桜花 | CFSA技術審査を通過し、2021年8月17日に社会意見募集開始 |
2 | 2021.01.29 | 卫食新申字(2021) 第0002号 | ジアシルグリセロールオイル | 既に審査終止目録に収載された |
3 | 2021.02.03 | 卫食新申字(2021) 第0003号 | ヒアルロン酸ナトリウム | 既に審査終止目録に収載された |
4 | 2021.03.08 | 卫食新申字(2021) 第0004号 | ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩 | CFSA技術審査を通過し、2021年8月17日に社会意見募集開始 |
5 | 2021.03.18 | 卫食新申字(2021) 第0005号 | 名酪牌ニンニク油 | 既に審査終止目録に収載された |
6 | 2021.03.29 | 卫食新申字(2021) 第0006号 | 文冠果種仁 | まだ社会意見募集を開始しない |
7 | 2021.04.06 | 卫食新申字(2021) 第0007号 | N-アセチルノイラミン酸(シアル酸) | まだ社会意見募集を開始しない |
8 | 2021.04.12 | 卫食新进申字(2021) 第0001号 | イソマルトデキストリン | まだ社会意見募集を開始しない |
9 | 2021.04.19 | 卫食新进申字(2021) 第0002号 | ロイコノストック・シュードメセンテロイデス | まだ社会意見募集を開始しない |
10 | 2021.05.18 | 卫食新申字(2021) 第0008号 | サトウキビエキス | CFSA技術審査を通過し、2021年11月1日に社会意見募集開始 |
11 | 2021.05.18 | 卫食新申字(2021) 第0009号 | 溪黄草 | 既に審査終止目録に収載された |
12 | 2021.05.18 | 卫食新进申字(2021) 第0003号 | ビフィドバクテリウムロンガムBB536 | CFSA技術審査を通過し、2021年11月1日に社会意見募集開始 |
13 | 2021.07.19 | 卫食新进申字(2021) 第0004号 | トウモロコシ発酵物 | まだ社会意見募集を開始しない |
14 | 2021.08.02 | 卫食新申字(2021) 第0010号 | D-プシコース | まだ社会意見募集を開始しない |
15 | 2021.09.09 | 卫食新进申字(2021) 第0005号 | エルダーベリー抽出物 | まだ社会意見募集を開始しない |
16 | 2021.09.13 | 卫食新申字(2021) 第0011号 | コナミドリムシ | CFSA技術審査を通過し、2021年12月8日に社会意見募集開始 |
17 | 2021.09.17 | 卫食新进申字(2021) 第0006号 | 卵殻膜粉 | まだ社会意見募集を開始しない |
18 | 2021.09.22 | 卫食新进申字(2021) 第0007号 | 小麦極性脂質 | まだ社会意見募集を開始しない |
19 | 2021.10.25 | 卫食新进申字(2021) 第0008号 | 黒麦花粉 | まだ社会意見募集を開始しない |
20 | 2021.10.26 | 卫食新申字(2021) 第0012号 | 藍美1号ブルベリー抽出物 | まだ社会意見募集を開始しない |
21 | 2021.10.27 | 卫食新申字(2021) 第0013号 | 微結晶複合カテキン | まだ社会意見募集を開始しない |
22 | 2021.11.15 | 卫食新进申字(2021) 第0009号 | 鶏肉由来のイミダゾールジペプチドパウダー | まだ社会意見募集を開始しない |
23 | 2021.11.22 | 卫食新进申字(2021) 第0010号 | 橄欖果抽出物 | まだ社会意見募集を開始しない |
24 | 2021.11.22 | 卫食新进申字(2021) 第0011号 | マリーゴールド抽出物 | まだ社会意見募集を開始しない |
25 | 2021.11.23 | 卫食新申字(2021) 第0014号 | ロイコノストック・メセンテロイデス亜種クレモリス | まだ社会意見募集を開始しない |
2. 2021年に社会意見募集を開始した新食品原料(6件)
2021年全年、CFSAの技術審査を通過し、社会意見募集を開始した新食品原料は総計6件(中に、2021年に受理された原料は5件)があります。しかし、現時点まで、この6件の原料はまだ正式に認可されていません。
(1) ラクトバチルス・アシドフィルス NCFM(公告案)
名称 | ラクトバチルス・アシドフィルス NCFM |
ラテン名称 | Lactobacillus acidophilus NCFM |
説明 | 1. 乳幼児食品に使用可能な菌種となる。 2. 食品安全指標は中国相関標準の要求に合致しなければならない。 |
公告時間 | |
受理時間 | 2020年10月20日に受理、受理番号は「卫食新申字(2020)第0007号」となる。 |
注:2011年、元中国衛生部はラクトバチルス・アシドフィルス NCFMを「乳幼児食品に使用可能な菌種リスト」に収載し、1歳以上の乳幼児食品に使用限定となります。今回は1歳以下の乳幼児食品への使用を申請します。
(2) カンザン桜花(公告案)
名称 | カンザン桜花 |
英語名称 | Kanzan flower |
基本情報 | 由来:バラ科サクラ属カンザン桜(Cerasus serrulata ‘Sekiyama’ )の花 |
説明 | 1. 乳幼児、妊婦及び乳母は適用除外者となり、ラベル及び説明書に適用除外者を記載しなければならない。 2. 食品安全指標は中国食品安全国家標準中の「その他の野菜製品」の規定に基づいて執行する。 |
公告時間 | |
受理時間 | 2021年1月25日に受理、受理番号は「卫食新申字(2021)第0001号」となる。 |
(3) ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩(公告案)
名称 | ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩 |
英語名称 | Pyrroloquinoline quinone disodium(PQQ)salt |
基本情報 | 分子式:C14H4N2Na2O8 分子量:374.17 |
製造工程簡略 | 6-アミノ-5-メトキシインドール-1H-2-カルボン酸エチルエステル、ジメチル2-オキソグルタレートを原材料として、カップリング反応、ピリジン環形成、酸化反応、エステルの加水分解及び精製などの工程で製造される。 |
摂取推奨量 | ≤20 mg/日 |
説明 | 1. 使用範囲及び最大使用量:飲料(40 mg/kg、固体飲料は溶けた後の液体体積で計算する) 2. 乳幼児、妊婦及び乳母は適用除外者となり、ラベル及び説明書に適用除外者を記載しなければならない。 3. ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩の含有量試験方法及び食品安全標準は公告案を参考する。 |
公告時間 | |
受理時間 | 2021年3月8日に受理、受理番号は「卫食新申字(2021)第0004号」となる。 |
(4) サトウキビエキス(公告案)
名称 | サトウキビエキス |
英語名称 | Sugarcane Extract |
製造工程簡略 | サトウキビを原材料として、圧搾、濾過、糖分けなどの工程でサトウキビ糖蜜を取得し、水、アルコールを抽出溶剤として、濾過、真空濃縮、イオン交換、スプレードライなどの工程でサトウキビエキス粉末を製造する。 或は、濾過、真空蒸留などの工程でサトウキビエキス液体を製造する。 |
摂取推奨量 | ≤1g/日(粉末)、≤10g/日(液体) |
説明 | 1. 乳幼児、妊婦及び乳母は適用除外者となり、ラベル及び説明書に適用除外者を記載しなければならない。 2. 品質規格及び食品安全指標は公告案を参考する。 |
公告時間 | |
受理時間 | 2021年5月18日に受理、受理番号は「卫食新申字(2021)第0008号」となる。 |
(5) ビフィドバクテリウムロンガム亜種ロンガムBB536(公告案)
名称 | ビフィドバクテリウムロンガム亜種ロンガムBB536 |
英語名称 | Bifidobacterium longum subsp.longum BB536 |
説明 | 1. 乳幼児食品に使用可能な菌種となる。 2. 食品安全指標は中国相関標準の要求に合致しなければならない。 |
公告時間 | |
受理時間 | 2021年5月18日に受理、受理番号は「卫食新进申字(2021)第0003号」となる。 |
(6) コナミドリムシ(公告案)
名称 | コナミドリムシ |
英語名称 | Chlamydomonas reinhardtii |
基本情報 | 種属:クラミドモナス科、クラミドモナス属 |
製造工程簡略 | 藻種培養、発酵缶で培養拡大、スプレードライなどの工程で製造される。 |
説明 | 1. 乳幼児食品に使用不可となる。 2. 食品安全指標は中国現行食品安全国家標準中の「藻類及びその製品」の規定に基づいて執行する。 |
公告時間 | |
受理時間 | 2021年9月13日に受理、受理番号は「卫食新申字(2021)第0011号」となる。 |
3. 2021年に認可された新食品原料(8件)
2021年全年、正式に認可された新食品原料は総計8件があります。詳細は以下の通りです。
(1) 蝉花子実体(人工栽培)
名称 | 蝉花子実体(人工栽培) |
基本情報 | 由来:人工栽培の蝉花子実体 種属:ノムシタケ科、コリネスポラ属 |
製造工程簡略 | 蝉花(Isaria cicadae Miq.)菌種を培養基に接種して人工栽培を行い、果実収集、乾燥などの工程で製造される。 |
摂取推奨量 | ≤3g/日(乾燥品の量で計算) |
説明 | 1. 乳幼児、妊婦、乳母及び食用菌アレルギー者を適用除外者とし、ラベル及び説明書に適用除外者を記載しなければならない。 2. 食品安全標準は中国現行食品安全国家標準中「食用菌類」の規定に基づいて執行する。 3. その他の要求については認可公告を参考する。 |
社会意見募集時間 | 2019年11月25日にCFSA技術審査を通過し、社会意見募集を開始した。 |
正式に認可時間 | 2021年1月7日に正式に認可され、認可公告は「2020年第9号」となる。 |
(2)ヒアルロン酸ナトリウム
名称 | ヒアルロン酸ナトリウム |
英語名称 | Sodium Hyaluronate |
基本情報 | 由来:ストレプトコッカス・ズーエピデミクス亜種(Streptococus equi subsp.zooepidemicus) 化学式:(C14H20NNaO11)n, n: 200-10000 分子量:8.02×104 — 4.01×106 |
製造工程簡略 | グルコース、酵母パウダー、ペプトンを培養基として、ストレプトコッカス・ズーエピデミクス亜種を利用して発酵します。 |
摂取推奨量 | ≤200 mg/日 |
説明 | 1. 使用範囲及び推奨最大使用量:乳及び乳製品(0.2g/kg)、飲料類(液体飲料≤50 mL 包装,2.0 g/kg,51–500 mL 包装,0.20g/kg,固体飲料は希釈倍数に基づいて換算)、酒類(1.0g/kg)、カカオ製品、チョコレート及びチョコレート製品(カカオ代替品とチョコレート代替品も含む)及びキャンデー(3.0 g/kg)、冷凍飲料(2.0 g/kg)。 2. 乳幼児、妊婦及び乳母を適用除外者とし、ラベル及び説明書に適用除外者及び推奨摂取量(≤200 mg/日)を記載しなければならない。 3. 食品安全指標については認可公告を参考する。 |
受理時間 | 2020年6月23日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2020)第0004号」となる。 |
社会意見募集時間 | 2020年9月3日にCFSA技術審査を通過し、社会意見募集を開始した。 |
正式に認可時間 | 2021年1月7日に正式に認可され、認可公告は「2020年第9号」となる。 |
備考 | 2021年2月3日に再び受理され(受理番号は「卫食新申字(2021)第0003号」となる)たが、審査終止となる。詳しくについは本文章第4部分にてご確認ください。 |
(3)ラクトバチルス・ケフィラノファシエンス菌亜種ケフィラノファシエンス
名称 | ラクトバチルス・ケフィラノファシエンス菌亜種ケフィラノファシエンス |
ラテン名称 | Lactobacillus kefiranofaciens subsp. kefiranofaciens |
説明 | 1. 食用可能な菌種として認可される。乳幼児食品に使用不可となる。 2. 食品安全指標は中国の相関標準に合致しなければならない。 |
社会意見募集時間 | 2020年7月14日にCFSA技術審査を通過し、社会意見募集を開始した。 |
正式に認可時間 | 2021年1月7日に正式に認可され、認可公告は「2020年第9号」となる。 |
(4) β-1,3/α-1,3-グルカン
名称 | β-1,3/α-1,3-グルカン |
英語名称 | β-1,3-/α-1,3-glucan |
基本情報 | 由来:ショ糖 化学式:(C6H10O5)n,n≥615 |
製造工程 | ショ糖を原材料として、Rhizobium pusense菌を利用して発酵し、エタノール沈殿、濾過、分離、乾燥、粉砕などの工程で製造される。 |
摂取推奨量 | ≤3g/日 |
説明 | 1. 乳幼児、妊婦及び乳母を適用除外者とし、ラベル及び説明書に適用除外者を記載しなければならない。 2. 「β-1,3/α-1,3-グルカン」の含有量検測方法及び食品安全指標については認可公告を参考する。 |
受理時間 | 2016年12月8日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2016)第0012号」となる。 |
社会意見募集時間 | 2019年5月22日にCFSA技術審査を通過し、社会意見募集を開始した。 |
正式に認可時間 | 2021年4月25日に正式に認可され、認可公告は「2021年第5号」となる。 |
(5) ジヒドロクェルセチン
名称 | ジヒドロクェルセチン |
英語名称 | Dihydroquercetin |
基本情報 | 由来:マツ科、カラマツ亜科、カラマツ属、カラマツ組、マンシュウカラマツの根 化学名称:3,5,7,3,4’-ペンタヒドロキシフラバノン CAS:480-18-2 化学式:C15H12O7 |
製造工程 | 人工栽培のマンシュウカラマツの根を原材料とし、皮抜き、引き裂き、抽出、濃縮、エタノール沈殿、上澄み濃縮、再抽出、再濃縮、結晶化、遠心分離、冷凍真空乾燥、粉砕濾過などの工程で製造される。 |
摂取推奨量 | ≤100 mg/日 |
説明 | 1. 使用範囲及び最大使用量:飲料(20 mg/L)、発酵乳及び風味発酵乳(20 mg/kg)、カカオ製品、チョコレート及びチョコレート製品(70 mg/kg)。 2. 乳幼児、児童(14歳及び以下)、妊婦及び乳母を適用除外者とし、ラベル及び説明書に適用除外者を記載しなければならない。 3. 食品安全指標については認可公告を参考する。 |
社会意見募集時間 | 2020年11月12日にCFSA技術審査を通過し、社会意見募集を開始した。 |
正式に認可時間 | 2021年4月25日に正式に認可され、認可公告は「2021年第5号」となる。 |
(6) ラクトバチルス・ラムノサスMP108
名称 | ラクトバチルス・ラムノサスMP108 |
ラテン名称 | Lactobacillus rhamnosus MP108 |
説明 | 1. 乳幼児食品に使用可能な菌種となる。 2. 食品安全指標は中国相関標準の要求に合致しなければならない。 |
受理時間 | 2019年12月13日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2019)第0006号」となる。 |
社会意見募集時間 | 2020年11月12日にCFSA技術審査を通過し、社会意見募集を開始した。 |
正式に認可時間 | 2021年4月25日に正式に認可され、認可公告は「2021年第5号」となる。 |
(7) 擬微球藻
名称 | 擬微球藻 |
ラテン名称 | Nannochloropsis gaditana |
製造工程 | 接種、培養、濃縮、乾燥などの工程で製造される。 |
摂取推奨量 | ≤2g/日(乾燥品の量で計算) |
説明 | 1. 乳幼児、妊婦及び乳母を適用除外者とし、ラベル及び説明書に適用除外者を記載しなければならない。 2. 食品安全指標は中国食品安全国家標準中の「食用藻類」の規定に基づいて執行する。 |
正式に認可時間 | 2021年4月25日に正式に認可され、認可公告は「2021年第5号」となる。 |
(8) 食葉草
名称 | 食葉草 |
ラテン名称 | Rumexpatientia L. ×Rumextianshanicus A. Los |
基本情報 | 種属:タデ科、スイバ属 食用部位:茎と葉 |
説明 | 1. 乳幼児、妊婦及び乳母を適用除外者とし、ラベル及び説明書に適用除外者を記載しなければならない。 2. 食品安全指標は中国現行食品安全国家標準中の「葉菜類野菜」の規定に基づいて執行する。 |
受理時間 | 2019年10月10日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2019)第0003号」となる。 |
社会意見募集時間 | 2020年11月12日にCFSA技術審査を通過し、社会意見募集を開始した。 |
正式に認可時間 | 2021年10月22日に正式に認可され、認可公告は「2021年第9号」となる。 |
4. 2021年に審査終止した食品原料(11件)
CIRSの統計によりますと、2021年に審査終止目録に収載された新食品原料は総計11件があり、関連した審査終止意見は以下の通りです。現時点、審査終止目録は総計65件の食品原料を収載します。新食品原料登録の申請企業にとって、「審査終止」中の「普通食品として管理」、「実質同等」及び「地方伝統食用習慣」という結果を取得したら、「認可取得」と同様です。
NO. | 名称 | 審査意見 | 受理期日及び受理番号 |
1 | 冠突散囊菌 (CGMCCNO.8730) | 申請する菌種の使用範囲は茶葉となり、「食品に使用可能な菌種リスト」中の「食品製造加工に伝統的に使用される菌種は使用可能」の範疇に属しますので、審査終止となる。 | 2016年11月29日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2016)第0011号」となる |
2 | 甜茶 | 当製品は地方伝統食用習慣があるので、「食品安全法」第29条に従って管理し、審査終止となる。 | 2017年8月15日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2017)第0006号」となる |
3 | 菫葉碎米薺 | 当製品は中国各省において長期的なヒト食用歴史があるので、審査終止となる。葉菜類野菜の標準を参考して管理可能で、汚染物制限量は「GB 2762」の要求に合致し、農薬残留量は「GB 2763」の要求に合致しなければならない。 | 2020年12月10日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2020)第0009号」となる |
4 | ヘマトコッカス藻油 (アスタキサンチン油) | ヘマトコッカス藻は既に新資源食品として認可された。申請する製品中のアスタキサンチン成分はヘマトコッカス藻と基本的に一致となるので、審査終止となる。ヘマトコッカス藻中のアスタキサンチンに従って換算した結果、ヘマトコッカス藻油の摂取制限量は「≤240 mg/日」となる。ヘマトコッカス藻油の総アスタキサンチン含有量は「≥5%」となり、オールトランスアスタキサンチン含有量/総アスタキサンチン含有量は「≥70%」となり、ミクロシスチンLR、RR、YRは「<1μg/kg」となる。乳幼児食品に使用不可で、食品安全指標は中国現行食品安全国家標準中の「植物油」の相関規定に従って執行する。 | 受理期日は遡られなくて、受理番号は「卫食新进申字(2019)第0001号」となる |
5 | 名酪牌ニンニク油 | ニンニク油は既に「GB 2760」に収載された。申請する製品中の主要成分であるカプリル酸,カプリン酸グリセリル(>98%)は既に新食品原料として認可された。ですので、当製品は新食品原料の範疇に属しなくて、審査終止となる。 | 2021年3月18日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2021)第0005号」となる |
6 | 金蓮花 | 「中華人民共和国薬局方」は既に金蓮花の単一処方製剤及び複合処方製剤を多く収載し、金蓮花は明確的な薬理活性を有するので、審査終止となる。 | 2020年9月24日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2020)第0006号」となる |
7 | L-アラビノース | 当製品はアラビアガムを原材料として、希酸加水分解、調和、クロマトグラフィー分離、脱塩、濃縮、結晶、乾燥などの工程で製造され、認可されたL-アラビノース(元衛生部2008年第12号公告)と実質同等性がある。食品原料として使用する時は認可されたL-アラビノースの相関内容に従って執行し、食品安全指標は現行の食品安全国家標準中の「食用糖」の規定に従って執行する。 | 2020年12月21日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2020)第0010号」となる |
8 | ジアシルグリセロールオイル | 当製品は橄欖油、亜麻種子油、油菜種子油、大豆油、菜種油、落花生油、コーン油などの食用植物油を原材料として、脂肪酵素製剤、水、グリセリンなどを主要補助原料として、脂肪酵素転化を経由し、蒸留分離、脱色、脱臭などの工程で製造され、認可されたジアシルグリセロールオイル(元衛生部2009年第18号公告)と実質同等性がある。食品原料として使用する時は認可されたジアシルグリセロールオイルの相関内容に従って執行し、食品安全指標は現行の食品安全国家標準中の「植物油」の規定に従って執行する。 | 2021年1月29日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2021)第0002号」となる |
9 | ヒアルロン酸ナトリウム | 当製品はブドウ糖、酵母粉、ペプトンなどを培養基として、ストレプトコッカス・エクイ亜種ズーエピデミカスを利用して発酵して製造され、認可されたヒアルロン酸ナトリウム(元衛生部2020年第9号公告)と実質同等性があるので、審査終止となる。認可されたヒアルロン酸ナトリウムの相関内容に従って執行する。 | 2021年2月3日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2021)第0003号」となる |
10 | 乳鉱物塩 | 当製品は認可された乳鉱物塩(衛生部2009年18号公告)と実質同等性があるので、品質規格指標は製品の品質規格要求に従って執行し、衛生安全指標は中国相関標準に従って執行する。 | / |
11 | 溪黄草(「狭基线纹香茶菜」に名変えされた) | 当製品の名称は「狭基线纹香茶菜」となり、既に新食品原料として認可され、茶飲料に使用できる。今回は代用茶に拡大すると申請する。提供の食用歴史資料及び安全性評価資料に基づき、代用茶に拡大可と認可した。審査終止となり、食品安全指標は以下に従って執行する。 鉛(Pbで計算)≤2 mg/kg ヒ素(Asで計算)≤0.5 mg/kg BHC≤0.02 mg/kg DDT≤0.02 mg/ kg | 2021年5月18日に受理され、受理番号は「卫食新申字(2021)第0009号」となる |
まとめ
2021年全年、中国国家衛生健康委員会(NHC)は総計25件の新食品原料登録申請を受理しました。受理件数から見ると、2020年全年の2倍であり、しかも、中国国産原料の件数と輸入原料の件数はほぼに同じであり、新食品原料の登録申請を重視する国内外企業が多くなったと見られます。その同時、2021年全年、新食品原料の認可件数も2020年全年の2倍(2020年全年は4件で、2021年全年は8件)です。
新食品原料(新資源食品)は「三新食品」(新食品原料、新規食品添加物、新規食品接触物質)の一員として、その登録申請要求は最も複雑であり、中国当局の審査も最も厳しいです。一般的に、当局受理から正式認可までは2-3年ぐらいの時間が掛ります。中に、当局受理から社会意見募集開始まではせめても1年の時間が掛かります。
一方、2021年に社会意見募集を開始した総計6件の新食品原料の中に、2021年に受理された原料は5件があります。つまり、申請企業が十分的な研究開発資料(製品自身の特性及び使用/食用歴史状況などを含む)及び安全性評価資料を提供可能な場合、審査認可の通過率をアップし、原料の登録申請周期を大幅に短縮することができます。ですので、申請企業は関連した法規制及び政策の規定と執行をしっかり把握し、新食品原料の登録申請をしっかり準備すべきだと考えております。
2008年以来、中国国家衛生健康委員会(NHC)は新食品原料(新資源食品)を約400件を受理し、総計151件の原料申請を認可し、総計65件の原料を審査終止とします。中国新食品原料認可リスト及び審査終止リストを確認したい方はCIRSの「新食品原料中国市場進入指南」にてご確認ください。
注:中国国家行政機構改革で各政府機関のウェブサイドはデータ移行中のため、データ統計する時は漏れる可能性があります。当文章の統計件数は参考までです。詳細は政府機関のウェブサイド情報をご確認ください。