現時点、種類多くの乳幼児調整粉乳は市場に流通しています。どちらを選んだらいいでしょうか。この問題で困っている消費者は多いです。この数年来、特殊医学用途乳児調整食品が登場し、消費者にとって、新たな選択をすることが可能です。乳児調整粉乳より、特殊医学用途乳児調整食品は更に安全・高級であり、更に栄養価がアップすると考えられます。
この数年来、中国関連した法規制は完善化かつ科学化され、関連した商品への監督管理も厳格化されていることを原因として、乳児調整粉乳及び特殊医学用途乳児調整食品の抜き取り検査合格率は高いです。2019年後半年各類食品の抜き取り検査結果から見ると、乳児調整粉乳の抜き取り検査合格率は99.8%に達し、特殊医学用途乳児調整食品の抜き取り検査合格率は100%に達しました。この状況で、乳児調整粉乳か、それとも特殊医学用途乳児調整食品か、どちらを選んだらいいですか。この2種類の製品を如何に正しく理解しますか。
1. ラベルの区別
この2種類の製品の区別は何ですか。まず、ラベルをご確認ください。
1) 製品の通用名称
- 乳児調整粉乳は中国当局が規定している通用名称を使用しなければなりません。つまり、「婴儿配方乳(奶)粉(0—6月龄,1段)、较大婴儿配方乳(奶)粉(6—12月龄,2段)、幼儿配方乳(奶)粉(12—36月龄,3段)」(それぞれは、「乳児調整粉乳(0~6ヵ月齢、ステージ1)」、「後期乳児調製粉乳(6~12ヵ月齢、ステージ2)」、「幼児用調製粉乳(13~36ヵ月齢、ステージ3)」を指す)の通用名称を使用しなければなりません。
- 特殊医学用途乳児調整食品は「GB 25596 – 2010 食品安全国家標準 特殊医学用途乳児調整食品通則」の要求に基づいて分類名称或は等効名称を使用しなければなりません。例えば、「特殊医学用途乳児無乳糖調整食品」或は「特殊医学用途乳児無乳糖調整粉」などを使用しなければなりません。(上記した製品の通用名称は既に中国国家市場監督管理総局(SAMR)2019年5月30日の公告に基づいて調整されました。調整前に既に認可して市場進入した製品は賞味期限までに旧名称で販売することができます。詳しくは特殊医学用途調整食品の通用名称調整の公告をクリックしてご確認ください。)
2) 登録証番号
- 乳児調整粉乳の登録証番号は「国食注字YPXXXXXXXX」(例えば、「国食注字YP20190016」)となります。中に、「YP」は中国語ピン音「ying pei(中国語で「婴配」、「乳児調整」の意味)」の頭文字であり、「2019」は登録証を取得した年分であり、「0016」最初の「0」は中国国産の製品を表し(輸入製品の場合は「5」で表する)、最後の「016」は当製品は2019年認可された第16件の製品を表します。
- 特殊医学用途乳児調整食品の登録証番号は「国食注字TYXXXXXXXX」(例えば、「国食注字TY20180001」)となります。中に、「TY」は中国語ピン音「te yi(中国語で「特医」、「特殊医学」の意味)」の頭文字であり、後ろの数字のルールは乳児調整粉乳と同じです。
2. 適用対象者の区別
外観(ラベル)からこの2種類の製品を速やかに区分することができます。また、乳児調整粉乳及び特殊医学用途乳児調整食品の適用対象者に基づいてこの2種類の製品を区分することもできます。
1) 適用対象者の身体健康状況
乳児調整粉乳は身体健康状況が良好な乳幼児の食用に向けます。ただし、特殊医学用途乳児調整食品は特殊医学状況の原因で健康な乳児が食用可能な一部の食品原材料に対して不耐症がある乳児、又は健康な乳児より特定栄養素の需要に対して増加/減少しなければならない乳児の食用に向けます。
現時点、「GB 25596 – 2010 食品安全国家標準 特殊医学用途乳児調整食品通則」は6種類の特殊医学用途乳児調整食品を規定しています。また、異なる状況に必要な乳児の栄養需要を満足するために、同法規の訂正案は更に6種類の製品を増やすことを計画します。詳細は下記の通りです。
現行の製品類別及びその適用対象者 | 新増計画中の製品類別及びその適用対象者 | ||
無乳糖又は低乳糖調整食品 | 乳糖不耐症乳児 | ケトン調整食品 | 難治性癲癇乳児 |
乳タンパク部分加水分解調整食品 | 乳タンパク質不耐乳児 | 抗逆流調整食品 | 胃食道逆流症乳児 |
乳タンパク高度加水分解或はアミノ酸調整食品 | 食物タンパク質不耐乳児 | 脂肪代謝異常調整食品 | 脂肪吸収、代謝、体内輸送異常乳児 |
早産児/低体重児調整食品 | 早産児/低体重乳児 | 高エネルギー調整食品 | 疾病で過剰消費、成長発育遅延、水分制限乳児 |
母乳栄養補助剤 | 早産児/低体重乳児 | タンパク補助剤 | 早産児/低体重乳児又はタンパク質補充必要な乳児 |
アミノ酸代謝異常調整食品 | アミノ酸代謝異常乳児 | 中鎖脂肪調整食品 | 中鎖脂肪補充必要な乳児 |
中国特殊医学用途調整食品の登録現状から見ると、GB 25596が規定している6種類の特殊医学用途乳児調整食品はそれぞれに登録認可書を取得した製品があります。詳しくはFSMP 総計45件の特殊医学用途調整食品は製品配合認可案を取得をクリックしてご確認ください。
概して言えば、身体健康状況が良好である乳児は、乳児調整粉乳を選択すればよいです。疾病、或は特殊医学状況下の乳児は特殊医学用途乳児調整食品を使用することができます。ただし、特殊医学用途乳児調整食品は医師或は臨床栄養士の指導で使用しなければなりません。これも、特殊医学用途乳児調整食品のラベルに対して「GB 25596 – 2010 食品安全国家標準 特殊医学用途乳児調整食品通則」の明確な要求です。
2) 適用対象者の年齢
中国の乳児調整粉乳はステージ1、ステージ2、ステージ3に分けられ、0~36ヵ月齢の乳幼児に適用されます。ただし、特殊医学用途乳児調整食品は0~12ヵ月齢の乳児のみに適用されます。
6ヵ月齢以下の乳児に対し、母乳のみ、或は乳児調整粉乳、或は特定の特殊医学用途乳児調整食品を食用すれば、乳児の成長発育の栄養需要を満足することができます。全ての特殊医学用途乳児調整食品ではなくて、特定の特殊医学用途乳児調整食品を使用すればよいです。その原因は二つあります。まず、現行6種類の特殊医学用途乳児調整食品の中に、「母乳栄養補助剤」は栄養不足な母乳の補助として、母乳と共に食用して早産児/低体重乳児の栄養需要を満足しなければなりません。それに、「アミノ酸代謝異常調整食品」は代謝異常の1種/何種のアミノ酸を少量含有/含有しないので、これらのアミノ酸も乳児の成長発育に不可欠である場合もあります。この場合、アミノ酸代謝異常調整食品は医師の指導で、実際な状況を合わせて母乳又は乳児調整粉乳と共に食用して乳児の栄養需要を満足しなければなりません。
6ヵ月齢以上の乳児に対し、母乳のみ、或は乳児調整粉乳、或は特殊医学用途乳児調整食品を食用しても、乳児の成長発育の栄養需要を満足することができないので、乳幼児補助食品と共に食用しなければなりません。
3. その他の問題
上述した顕著な区別以外、お母さん達はこれらの製品を選択し、使用する際に他の問題もあるかもしれません。
1) 母乳、乳児調整粉乳、特殊医学用途乳児調整食品は一緒に食べることができますか?
医師或は臨床栄養士の指導のもと、母子両方の具体的な身体状況に基づいて一緒に食べることができます。例えば、母乳不足な場合、母乳を乳児調整粉乳と共に食用することができます。早産児/低体重乳児なら、母乳を母乳栄養補助剤と共に、或は母乳と早産児/低体重児調整食品と共に食用することができます。
2) 母乳より、乳児調整粉乳の方が栄養価が高いですか?
母乳も乳児調整粉乳も6ヵ月齢以下の乳児の栄養需要を満足することができます。中国の食事摂取量基準(DRIs)から見ると、0~6ヵ月齢以下の乳児の栄養素摂取量基準(AI)は母乳中各栄養素の含有状況に基づいて制定することが見られます。従いまして、健康的な乳児にとって、健康的な母乳は栄養需要を満足できる最も理想的な食品です。
3) 乳児調整粉乳を溶かす水の量は重要ですか?
水が多すぎると、栄養素濃度は低すぎて乳児成長発育の需要に満足できない恐れがあります。水が少なすぎると、乳液の浸透圧は高くなって乳児の脱水症状を起こす恐れがあります。従いまして、乳児調整粉乳の溶かしはラベルの説明に基づいて正確的に操作しなければなりません。また、特殊医学用途乳児調整食品の食用方法は、医師或は臨床栄養士の指導のもと、製品ラベル/取扱書を合わせ、乳児の身体状況に基づいて決定しなければなりません。
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