2021年中国国家化粧品監督抜取り検査年次報告書
Source: CIRS

化粧品監督抜取り検査は化粧品上市後の監督管理の重要な手段であり、化粧品の安全リスクをタイムリーに発見し、法による化粧品の違法行為を調査・処分するのに重要な意義があります。2021年、GMPAは習近平の新時代中国の特長ある社会主義思想を指導に基づき、「4つの最も厳しい」要求を徹底して実行し、「化粧品監督管理条例」などの法律法規に基づき、全国範囲で国家化粧品監督抜取を実施します。法による化粧品使用禁止原料の違法添加、中国の強制的な基準や技術規範に合致しない化粧品を生産・経営するなどの違法行為を厳しく取り締まり、化粧品標準システムの建設を向上させ、安全で秩序ある化粧品市場環境の構築に力を入れ、人民大衆の日々増加する美しい生活需要を満たします。

一、全体状況

2021年、中国全国の薬品監督管理部門は問題の方向性を堅持し、監督管理の関心に焦点を当て、問題の発見、リスクの防止・コントロールを主な目標とし、リスクが発生しやすい品種と場所をサンプリングの重点対象とし、染髪類、シャンプー・リンス類、メイク類、日焼け止め類、にきび除去宣伝類、マスク類などの保湿・潤いを宣伝する一般スキンケア類、しわに強いと宣伝する一般スキンケア類、兒童向け類、シミ取り/美白類とボディパウダー類など11類の化粧品に対して抜取検査を行い、合計20245バッチの製品を抜取検査しました。33軒の化粧品検査機関が「化粧品安全技術規範」(2015年版)に基づいて検査した結果、19847バッチの製品が規定に合致し、全国の化粧品抜取検査の合格率は98.03%でした。

二、サンプリング状況

各省(区、市)の薬品監督管理部門が本行政区域内の化粧品監督サンプリングの数量分布状況を図1に示します。サンプリングは主に現場サンプリングとネットワークサンプリングの2つの方式で行い、サンプリングの領域分布状況は図2を参照します。サンプルの産地分布は図3を参照します。

図1 各地化粧品サンプリングロット数分布図

注:図中の数字は各省(区、市)のサンプリングバッチ回数で、色は浅いから深いまでサンプリングバッチ回数が低いから高いまでをそれぞれ示しています。

図2 地域別サンプリング数分布図

図3 サンプル産地分布図(化粧品生産企業所在地域別)

注:中国国内の残りの省は江西、海南、雲南、河南などの16の省(区、市)を含みます。

検査状況

抜取検査の11種類の化粧品のうち、ボディーパウダー類、シミ取り/美白類化粧品など9種類の製品の全体合格率は98%以上に達しました。(図4参照)

図4  11種類の化粧品抜取検査合格率図

2021年は「化粧品監督管理条例」の施行の最初の年であり、条例に関連する各規則、規範性文書が続々と制定・公布されています。GMPAは法による化粧品の国家監督抜取検査をを継続して行い、化粧品の監督管理能力とレベルの向上に力を入れ、業界の高品質な発展を推進し、公衆化粧品の安全を保障するためにより大きな努力を行います。