浙江省嘉興市応急管理局のWeChatの公式アカウントにより、同局は最近、危険化学品の登録を行っていない嘉興啓沢新材料技術有限公司に「是正することを命じ、11万元の過料を科す」という行政処分を科しました。
案件の概要
2021年12月9日、群衆の告発を受けて、浙江省嘉興市南湖区応急管理局の法規制執行官が、南湖区新豊鎮浄湘村南窖浜21番の民用住宅に駆けつけました。現場審査を通じ、住宅の北側に2軒のシンプルな建築（約60平方メートル）で、手作業で混合装置を使って化学品を製造することや、ステンレス鋼の洗浄剤1,150kg、銅の洗浄剤2,750kg、合金の洗浄剤700kg、及び製造原料の水酸化ナトリウム1,000kg、塩化ニッケル24.8kg、硫酸コバルト14.55kgなどの危険化学品が貯蔵されたことを発見しました。法執行官は直ちに証拠写真を撮い、現場の関係者を質問して調査した後、上記の3つの洗浄剤をサンプリングして証拠を収集し、法律に従って関連する危険化学品を押収しました。同日、南湖区応急事態管理局は、嘉興啓沢新材料科技有限公司（以下、啓沢新材料公司）の法律違反の疑いがある行為について調査を開始しました。
鑑定した後、合金洗浄剤と銅洗浄剤は危険化学品に属し、その危険分類は金属腐食性物質（区分１）に該当しますが、組成成分の90％が水です。
違法な事実
調査の結果、啓沢新材料公司は、「危険化学品安全管理条例」を遵守せず、民用住宅を借りて金属洗浄剤の製造と販売を従事し、危険化学品の原材料である水酸化ナトリウム、塩化ニッケル、硫酸コバルト、及び危険化学品の合金洗浄剤と銅洗浄剤を専用倉庫に貯蔵しませんでした。且つ、「危険化学品登記管理弁法」を遵守せず、国家に規定された資格条件を備えている機構に適時に委託して金属洗浄剤製品の危険性を鑑定することや、危険化学品の合金洗浄剤および銅洗浄剤を登録することもしませんでした。上記の行為により、啓沢新材料公司は「危険化学品安全管理条例」の第24条第1項、および「危険化学品登記管理弁法」の第19条の規定に違反していました。
行政処分
「危険化学品安全管理条例」の第80条および「危険化学品登記管理弁法」第29条の規定に基づき、南湖区応急事態管理局は、「二つ法規による裁量、合併処分」を原則とし、2022年2月24日、啓沢新材料公司に「是正することを命じ、11万元の過料を課す」という行政処分を科しました。
ヒント
- 「危険化学品安全管理条例」第24条第1項：危険化学品は、専用倉庫、専用場所、または専用保管室（以下、専用倉庫に総称）で貯蔵し、専任担当者によって管理されなければならない；劇毒化学品又は貯蔵量による重大危険源となる他の危険化学品について、専用倉庫に単独で保管し、二人の担当者による入出庫及び保管制度を実施しなければならない。
- 「危険化学品登記管理弁法」第19条：登録企業は、規定に従って危険化学品登録機関に登録を行い、登録内容を誠実に記入して関連資料を提出し、安全生産管理部門からの法律に基づく管理監督を受けるべき。
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