2020年9月30日、農業農村部農薬管理司は、国務院の「放管服(行政簡素化・規制緩和・サービス改善)」改革方針を徹底するため、農薬登録審査のグリーンチャンネル(優先審査)管理措置の推進に関する通知を発表した。製品の効率性と安全性を確保することを前提に、生物農薬、高毒性農薬代替製品、マイナー作物用農薬の登録審査プロセスを簡易化させ、農薬の高品質化と環境に優しい発展を促進する
一、登録審査のグリーンチャンネルを申請できる製品は、以下の4種類である。
1)微生物農薬、植物由来農薬、生物農薬および生物発酵により製造された農業用抗生物質;
2)省レベル以上の農業農村部門の農薬管理または農薬検定機関が実施するマイナー作物用農薬登録共同試験に参加する製品で、一括申請されたもの;
3)高毒性農薬に代わる新規農薬;
4)農業農村部が認定するその他の製品。
二、手続きの流れ
1)申請者は農薬製品登録申請時に、登録審査簡易化するための書面申請を提出するものとする。共同試験の対象となるマイナー作物用農薬登録申請については、省レベル農業農村部門の農薬管理機関または農薬検査機関が提出する。
2)省レベル農業農村部門は、農薬製品登録の一次審査において、企業がグリーンチャネルを申請した製品について、グリーンチャネル適用の可否に関する意見を提出するものとする。
3)農業農村部農薬検定所は、登録審査簡易化を申請した製品について審議を行い、「グリーンチャネル」製品の要件を満たす場合、全国農薬登録審査委員会事務局に報告し承認を求めるものとする。
三、グリーンチャネル対象製品に対する支援措置は以下の通り
1)技術審査の優先的実施
グリーンチャネル製品要件を満たす場合、技術審査を優先的に実施するとともに、品質と安全性を確保した上で審査プロセスの迅速化を図る。
2)マイナー作物用農薬の共同試験に基づく集中審査の実施
マイナー作物用農薬登録については、名簿リスト、共同試験、グループ化による使用範囲の拡大登録管理を実施し、申請の一括受付、集中審査、一括承認を行うことで審査プロセスの効率化を図る。
3)指導・支援の強化
農薬登録グリーンチャネル制度の周知・解説を徹底するとともに、登録技術に関する研修・指導体制を強化し、農薬企業に高効率・低毒性・低リスクの農薬製品の開発・登録を促し、農薬のグリーン化と高品質化を推進する。
農薬登録審査におけるグリーンチャネル制度の実施は、生物農薬、高毒性農薬代替製品、マイナー作物用農薬の登録にとって良好な環境を創出すると共に、農薬企業にとっては登録期間の短縮に役立たす重要な優遇政策である。登録申請を行う農薬企業が早期に農薬登録証明を取得し、市場主導権を握ることは可能である。
CIRSは、関連農薬企業に対し、登録審査グリーンチャネル該当製品を有する場合、関連製品の登録手続きを早期に開始し、登録資料を早期に提出して、当該農薬製品の優先行政審査権を取得し、優遇政策の価値を最大化するようお勧めします。