EU持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)
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EUの持続可能な製品のエコデザイン規則(Eco-design for Sustainable Products Regulation、以下 ESPR)

2023年12月4日(現地時間、ブリュッセル)、欧州議会と欧州理事会は「持続可能な製品のためのエコデザイン規制(Eco‑design for Sustainable Products Regulation、以下ESPR)」について暫定政治合意に達しました。翌12月5日、欧州委員会はこの暫定合意を支持し、歓迎の意を表明しました。欧州委員会は、この規則が持続可能な製品をEUの新たな標準に変える原動力になると評価しております。

ESPRとは?

2022年3月30日、ESPRは欧州委員会により提案され、旧エコデザイン指令2009/125/ECを発展させたものです。EUはESPRによって、EU市場における重要な製品群について、段階的に性能および情報に関する要件を設定していくと明言しています。

ESPRの目標は、持続可能な製品をEU市場の新たな常態とし、製品が環境と気候に与える全体的な影響を削減することです。エコデザイン指令2009/125/ECと比較して、ESPRは既存のエコデザイン枠組みを拡大しています。具体的には、より多くの製品範囲を可能な限りカバーすることと、製品遵守の要件範囲を適切に拡大することの2点です。

製品範囲

欧州委員会は、基準に基づいて製品を包括的に評価した後、製品リストを定期的に更新します。このリストに掲載された製品は、EUの気候、環境、エネルギー効率目標の要件を満たす必要があります。欧州委員会は影響の大きい製品を優先しており、主に以下のものが含まれます。

• 繊維製品(特に履物・衣料品)
• 家具(マットレスを含む)
• 鉄鋼
• アルミニウム
• タイヤ
• 塗料
• 潤滑剤および化学品
• エネルギー関連製品
• ICT製品およびその他の電子製品

製品要件

ESPRは製品に対して以下の要件を提示しています。
• 製品の耐久性、再利用性、アップグレード性、修理可能性
• 再生材料含有量
• エネルギーと資源効率
• リサイクル可能材料の含有量
• 製品のカーボンフットプリントと環境フットプリント
• 製品情報の開示、特にデジタルプロダクトパスポート (Digital Product Passport)

未販売製品の廃棄禁止

ESPRは、未販売の繊維製品および履物の廃棄を禁止しており、企業はこの規定を遵守しなければなりません。EUは小規模企業に対しては適度な制限緩和を行い、中規模企業には移行期間を設けています。将来的には他の業界にも同様の禁止措置が導入されると予想されています。

デジタルプロダクトパスポート

ESPRは、製品の持続可能性特性に関するより多くの情報を提供することに注力しており、その一つが「デジタルプロダクトパスポート」です。この仕組みは、消費者や企業がより持続可能な製品選択をするのに役立ちます。「デジタルプロダクトパスポート」は化学物質のラベルに似ており、製品の持続可能性に関する情報を即座に提供できます。これは消費者に製品の持続可能性情報を開示するだけでなく、税関審査や市場監視にも役立ちます。追加の製品情報はラベルを貼付することでも提供可能です。

現在、欧州議会と理事会は、本規則の具体的な施行日について協議中です。本規則が正式に採択された場合、EU官報に掲載された日から20日後に正式に発効する見込みです。規則発効後、鉄鋼、アルミニウム、繊維製品、家具などの製品が最初に規制対象となります。したがって、関連企業はESPRの情報を適時に確認し、製品のコンプライアンスを確保する必要があります。

CIRSからのコメント

製品はそのライフサイクル全体において、原材料の抽出、生産、輸送、使用、廃棄に至るまで、大量の材料、エネルギー、資源を消費します。研究によると、世界の温室効果ガス排出量の半分と生物多様性の損失の90%は、一次原材料の抽出と加工によって引き起こされております。これらの活動は資源の枯渇、温室効果ガス排出、環境汚染につながります。したがって、これらの状況を好転させるための行動が必要です。

ESPRは従来の「取得-製造-使用-廃棄」という製品アプローチを廃し、製品の寿命を延ばし、エネルギーと資源の利用効率を高め、製品のリサイクルと修理を容易にし、懸念物質の使用量を削減し、再生材料の使用量を増やすことを求めています。この規則は、EU市場における持続可能な製品の公平な競争環境を改善し、持続可能な製品企業のグローバルな競争力を高めることに尽力しています。持続可能な製品という理念は、企業や消費者にとっての機会であるだけでなく、循環型経済の発展を促進し、同時に生産コストを削減し、製品生産チェーンが環境に与える影響を軽減することにもつながります。

CIRSの関連サービス

CIRSグループには、ダブルカーボンおよび認証技術の専門家、製品コンプライアンスの専門家、毒性評価関連の研究者、ラボ試験の専門家、データ分析およびソフトウェアサービスの専門家など、複数の専門技術チームが在籍しています。CIRSグループが製品コンプライアンス、試験、認証などの分野で培ってきた深い専門知見と豊富なプロジェクト経験を通じ、お客様のニーズに応じたソリューションを提供いたします。

ライフサイクルアセスメント: 製品カーボンフットプリント (PCF)、製品環境フットプリント (PEF)
製品低炭素認証: 環境製品宣言 (EPD認証)
再生材料認証: EN15343、ISCC Plus認証、GRS認証、RCS認証
サプライチェーンの持続可能性情報開示: 組織の炭素排出量算定、CDP気候変動質問書への記入、EcoVadis認証、SBTi認証、ESG報告書作成
有害物質検査: REACH SVHC、REACH制限物質、PAHs、RoHSなど

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