米国環境保護庁(EPA)は、有害物質規制法(TSCA)の第4条に基づき、8種のTSCA優先評価化学物質の追加試験を要求する第2段階の試験命令を発行しました。8つの化学物質には、6つの塩素系溶剤と2つの難燃剤(TBBPAおよびTPP)が含まれています。
塩素系溶剤:
- 1,1,2-トリクロロエタン
- 1,2-ジクロロエタン
- 1,2-ジクロロプロパン
- トランス-1,2-ジクロロエチレン
- o-ジクロロベンゼン
- p-ジクロロベンゼン
難燃剤:
- 4,4'-(1-メチルエチリデン)ビス[2,6-ジブロモフェノール](TBBPA)
- リン酸、トリフェニルエステル(TPP)
上記の化学物質は、2019年12月に「有害物質規制法」の下で優先評価を必要とする高リスクとして指定された20種の化学物質のうちの8種です。これらの化学物質に関する既存の情報を検討した後、EPAはリスク評価を実施するために追加情報が必要であると判断したため、TSCA試験命令を使用して、企業に鳥類・水生環境有害性、および消費者への暴露に関する情報の提出を要求しました。
試験命令を受けた企業は、既存の情報(既存の情報がある場合)をEPAに提供するか、新しい試験を実施することができます。EPAは、コストを削減し、不必要な試験の重複を回避するために、試験展開ためのコンソーシアムを形成することを企業に推薦しています。
これは、EPAが改訂されたTSCA第4条の権利の下で3回目で試験命令を発行したのです。2021年1月20日、EPAは、上記の8つの化学物質の試験命令を発行し、水生環境有害性、作業員の吸入、および経皮暴露の試験を要求しました。こちらの試験データは、これらの化学物質に対するEPAのリスク評価が十分に信頼できることを保証するのに役立ちます。
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