米国、化粧品中のホルムアルデヒド制限の新規則を通報、2025年9月28日発効
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2025年8月27日、米国は「ワシントン州行政規則 第173-339章:化粧品制限規定(化粧品中のホルムアルデヒド)」(補遺)(G/TBT/N/USA/2187/Add.2)を通報しました。本規則は、ワシントン州においてホルムアルデヒド及びホルムアルデヒド放出体を意図的に添加した化粧品の製造、販売および流通を制限するものであり、消費者が化粧品の使用によってホルムアルデヒドに曝露するリスクを低減することを目的としています。本規則は2025年9月28日に正式に施行されます。

規則の主な内容

1.WAC 173-339-110 では、制限対象となる25種類のホルムアルデヒド放出体が列挙されています(今回の通報補遺で示された物質は、G/TBT/N/USA/2187通報の内容から更新されています)。2027年1月1日以降、これらの物質を意図的に添加することは禁止されます。詳細は以下の表の通り。

番号

化学名称

標準中国語名称

CAS番号

1

DMDM Hydantoin

DMDM 乙内酰脲

6440-58-0

2

Diazolidinyl Urea

双(羟甲基)咪唑烷基脲

78491-02-8

3

Imidiazolidinyl Urea

咪唑烷基脲

39236-46-9

4

Quaternium-15

季铵盐-15

4080-31-3; 51229-78-8

5

Tosylamide/Formaldehyde Resin (PTSAF)

甲苯磺酰胺/甲醛树脂

25035-71-6

6

2-Bromo-2-Nitropropane-1,3-Diol (Bronopol)

2-溴-2-硝基丙烷-1,3-二醇

52-51-7

7

Sodium Hydroxymethyl-glycinate

羟甲基甘氨酸钠

70161-44-3

8

Polyoxymethylene Urea

聚氧亚甲基脲

9011-05-6; 68611-64-3

9

Polyoxymethylene Melamine

聚氧亚甲基蜜胺

9003-08-1

10

5-Bromo-5-Nitro-1,3-Dioxane (Bronidox)

5-溴-5-硝基-1,3-二噁烷

30007-47-7

11

7-Ethylbicyclo-oxazolidine (Bioban CS1246)

7-乙基双环噁唑烷

7747-35-5

12

Benzylhemiformal

甲醛苄醇半缩醛

14548-60-8

13

Dimethylhydantoin formaldehyde (DMHF)

甲醛与 5,5-二甲基-2,4-咪唑烷二酮 的聚合物

26811-08-5; 9065-13-8

14

Dimethylol Glycol

[1,2-亚乙基二(氧)]二甲醇

3586-55-8

15

Dimethylol Urea

N,N'-二羟甲基脲

140-95-4

16

Dimethyl Oxazolidine

二甲基噁唑烷

51200-87-4

17

MDM Hydantoin

MDM 乙内酰脲

116-25-6; 27636-82-4; 16228-00-5

18

Methenamine

乌洛托品

100-97-0

19

Methylal

二甲氧基甲烷

109-87-5

20

Paraformaldehyde

多聚甲醛

30525-89-4

21

Polyoxymethylene

聚甲醛

9002-81-7

22

Tetramethylol-glycoluril

四氢-1,3,4,6-四(羟甲基)咪唑并 [4,5-d]咪唑-2,5(1H,3H)-二酮

5395-50-6

23

Timonacic (when used in heat-activated hair straighteners)

噻莫西酸

444-27-9

24

Tris (hydroxymethyl) nitromethane

2-(羟甲基)-2-硝基-1,3-丙二醇

126-11-4

25

Urea, polymer with formaldehyde, isobutylated

尿素与甲醛和异丁基醇的聚合物

68002-18-6

2.「意図的添加」の定義を明確にし、無毒性化粧品法(RCW 70A.560.020)」における有毒化学物質の制限条項を解釈するものとします。

添加方法は以下の通りです:

  • ホルムアルデヒドを化粧品またはその成分に直接添加すること
  • ホルムアルデヒド放出体(時間の経過とともにホルムアルデヒドを放出する化学物質)を添加すること。

化粧品中のホルムアルデヒドが以下の目的で使用される場合、「意図的添加」と見なされる:

  • 抗菌剤(Antimicrobial)
  • 防腐剤(Preservative)
  • 変性剤(Denaturant)
  • 架橋剤(Cross-linker)
  • その他の用途(Other purposes)

無毒性化粧品法案

2023年、米国ワシントン州議会は「無毒化粧品法案(Toxic-Free Cosmetics Act, TFCA)」を可決しました。本法案は、化粧品およびパーソナルケア製品の安全性を向上させ、ワシントン州の住民や環境を有害な化学物質から保護することを目的としています。

2025年1月1日以降、以下の9種類(類)の成分を含む化粧品は、ワシントン州での製造、流通および販売が禁止されます。既存の該当化粧品については、2026年1月1日までの販売が認められます。

番号

禁止された物質

中国語名称

CAS番号

制限の説明

1

Ortho-phthalates

邻苯二甲酸盐

/

意図的な添加は禁止

2

Perfluoroalkyl and polyfluoroalkyl subsatances

全氟烷基和多氟烷基物质

/

意図的な添加は禁止

3

Formaldehyde and chemicals determined by the department to release formaldehyde

甲醛及生态部确认会释放甲醛的物质

50-00-0

意図的な添加は禁止

4

Methylene glycol

甲二醇

463-57-0

意図的な添加は禁止

5

Mercury and mercury compounds

汞及其化合物

7439-97-6

意図的な添加は禁止

6

Triclosan

三氯生

3380-34-5

意図的な添加は禁止

7

m-phenylenediamine and its salts

间苯二胺及其盐

108-45-2

意図的な添加は禁止

8

o-phenylenediamine and its salts

邻苯二胺及其盐

95-54-5

意図的な添加は禁止

9

Lead and lead compounds

铅及其化合物

7439-92-1

意図的に添加された鉛または鉛化合物、もしくは含有量が1ppm以上のものは禁止

詳細情報:
https://members.wto.org/crnattachments/2025/TBT/USA/final_measure/25_05758_00_e.pdf

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