新バージョンの危険化学品登記システムと「一企一品一コード」の実施に関するよくある質問
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2022年は、危険化学品の「一企一品一コード」の管理システムを中国全土で実施するための重要な年であり、ラベルにあるQRコードは主に新しいバージョンの危険化学品登記システムによって自動的に生成されます。2022216日、「危険化学品登記総合サービスシステム」が使用開始以来、新システムへ移行する際に多くの問題が発生していました。CIRSは、企業がよりよく対応することを応援したいと思い、新しい危険化学品登記システムと「一企一品一コード」の実施に関するよくある質問をまとめます。


1.登記範囲と登記品種に変更はありますか?

旧システムの下で、危険化学品生産企業、危険化学品貿易型輸入企業、および危険化学品使用型輸入企業の三つの類型が含まれます。

新システムでの企業の類型には、危険化学品生産企業、危険化学品輸入企業、危険化学品経営企業、危険化学物質使用企業(使用許可あり)、化学企業(使用許可なし)、製薬企業、およびその他の類型が含まれます。同時に、各類型の企業は、危険化学品輸入に従事するものと、危険化学品輸入に従事しないものの2つの類型に分けられます。

旧システム下の製品の登記品種:製品、中間製品、輸入化学品、原材料など。

新システム下の製品の登記品種:製品、中間製品、輸入化学品、原材料、経営化学品、及びその他のもの。

新システムでは、危険化学品を取り扱いしている企業が細分化され、同時に、製薬企業および他の類型の企業が追加され、または経営化学品および他の化学品との2種登記化学品の種類が追加されました。


2.化学品が「危険化学品目録(2015年版)」(以下、「目録」)に収載されているかとうかの判明方法は?

  • 「目録」および目録指南文書に収載されている化学品
  • 「目録」番号第 2828 項目の引火点判定標準に達した化学品
  • 主要成分が「目録」に収録されており、且つその主要成分の質量割合または体積割合の和が70%以上(≥70%))の混合物(鑑定を経て危険化学品確定原則に属しないものを除く)
  • 無水および結晶性の含水化合物が含まれる「目録」明確に収載されている無機塩

上記の条件を満たさない化学品は、「目録」にあるものではないと見なされます。


3.登記の際に製品名の記入要求は何ですか?

  • 「危険化学品目録(2015年版)」に収録されている化学品については、目録で推奨されている名称を可能な限り使用すること
  • 「目録」に収載されていない化学品または混合物を登記する場合、英語コードまたは数字だけは許可されません。その名称は、登記された化学品の意味を反映する必要があり、機能性説明と合わせて、コードも追加記入される形式で記入する必要があること
  • 化学名では、特殊な記号や文字列などの使用を避ける必要があること
  • 2015版「目録」番号第 2828 項目につき、総名称(つまり、可燃性溶剤含みの合成樹脂、ペンキ、補助材、塗料など製品[密閉式引火点≤60°C])を編入せず、具体的な製品名を記入しなければならないこと
  • 純物質および一部の特殊混合物(ガソリン、天然ガスなど)はCAS番号を入力する必要があり、他の混合物にしては、必要ないこと


4.旧システムですでにアカウントとパスワードを申請しましたが、新システムでは再度申請できますか?

旧システムでのアカウントとパスワードを使用してログインし、パスワードをリセットするだけでいいんです。


5.登記を変更するときに、変更申請の誤った記入を取り消すか、修正することはできますか?

撤回や修正はできませんので、登記変更を申請する際は、すべての項目を慎重に記入する必要があります。間違って選択した場合は、再申請する前に、このオプションに続くすべての手順を実行する必要があります。


6. いつごろから「一企一品一コード」が必須になりますか?

現在、中国では全国範囲に渡る実施は必須になりませんが、その実行が推進中で、具体的な実施計画は各省の主管部門によって策定されています。

製品、輸入化学品、および一部の経営化学品については、システムが安全情報コード(基本情報)を自動的に生成します。必要に応じて追加の情報(例えば、パッケージ・規格など)を編集し、最終的に新しい安全情報コードを生成できます。


7.工場エリアの境界の定義や、緯度と経度の編入はどうすればよいですか?

複数の工場エリアが隣接していなくて、異なるエリアにあり、若しくは工場エリアの管理が比較的独立している場合、実際の状況に応じて複数のフロアプランを作成できます。システムでは、直接閲覧した後、境界、緯度、経度の情報を追加できます。


8.まだ紙版の証明書が必要ですか?

2020年から、紙版資料の提出が必要なし、すべての地域では、電子版資料の提出制度が実施されています。


9.旧システムで証明書を取得しましたが、有効期限が切れていないため、新システムにログインする必要がありますか?新システムにログインした後、QRコードをダウンロードできないのはなぜですか?

新旧のシステムを比較して、新システムではいくつかの新しい情報が追加されており、すべての生産および輸入企業は早速に情報を補足する必要があります。補足した後、生産・輸入の危険化学品と一部の経営化学品に対して、QRコードを生成してダウンロードできます。


10.自社の化学品のCAS番号は「危険化学品目録(2015年版)」に収載されていないため、危険品登記を行う必要もありませんか?

まず、「目録」に収載されていない化学品については、「危険化学品登記管理弁法」に従い、既知の情報に基づいて製品を事前に判明または鑑定する必要があり、危険化学品確定原則に属する場合は、危険化学品としての登記は必要ですが、関連する安全行政許可は必要ありません。

次に、「目録」は中国語の製品名に基づいたものであり、製品名が「目録」に収載されているが、そのCAS番号が「目録」のと異なる場合には、CAS番号は補助的標記方法であるため、製品名が「目録」に入っている限り、「目録」の危険化学品と見なされます(たとえば、シス-トランスの違う構造物質、またはCAS番号などが異なる物質)。


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