ChemicalWatchのニュースによりますと、6月10日にスイスのジュネーブで開催された化学物質・廃棄物関連3条約(「バーゼル条約」、「ロッテルダム条約」、「ストックホルム条約」)の締約国会議(BRS COPs)で、加盟国は、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFHxS)およびその147の塩類と関連化合物を、免除条件なしに「ストックホルム条約」の付属書Aの残留性有機物質リストに収載することに合意しました。
残留性有機汚染物質検討委員会(POPRC)は、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFHxS)が長距離にわたる環境における移動の結果、人の健康又は環境への悪影響を有する可能性があると判断しました。PFHxSはPFOSやPFOAの代替品として、消火フォーム、金属めっき、織物、革、磨き粉、洗浄/洗剤、コーティング剤、紙製品に使用されています。PFHxS は PFAS と同様の毒性および危害性を有すると考えられ、代替品としては適さません。
ストックホルム条約の付属書A、B、Cには30種類のPOPsが含まれており、そのうち、附属書Aの化学物質については、一定の期限を定めて生産、使用、輸出入が行える免除用途を除き、その生産、使用、輸出入を段階的に廃用すべきです。クロルデン、ディルドリン、HBCD、SCCP、ジコフォール、パーフルオロオクタン酸(PFOA)とその塩なども附属書Aに記載されています。
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