2022年6月3日 欧州委員会の健康・環境及び新興リスクに関する科学委員会(SCHEER)は、玩具に含まれる二酸化チタン(TiO2)の安全性に関する意見について社会意見募集を開始し、締め切りは2022年7月4日です。
欧州委員会の要請に答え、SCHEERは、確定された曝露と、二酸化チタンが吸入された場合に区分2の発がん性物質に分類されることを考慮して、玩具及び玩具材料における二酸化チタンの使用が安全であるかどうかを評価しました。安全な玩具や玩具材料も、摩耗によって粒子が発生する可能性があることに注意する必要があります。
欧州玩具協会(TIE)から提供された二酸化チタンの毒性に関する科学的データ及び玩具における二酸化チタンの使用に関する情報がすでに評価され、適宜に意見書に反映させました。
吸入曝露
玩具に含まれる酸化チタンの最大暴露量のいくつかの可能性の評価:玩具および玩具材料に使用される酸化チタン製剤に微粒子が存在しないことが証明できる場合、1%以上の酸化チタンを含むすべての製品は、意見書の暴露評価に従ってリスクがない若しくは無視できるほど安全に使用することができます。ただし、微粒子が存在すると仮説すれば、キャスティングキット、チョーク、粉体塗装の使用は推奨しません。酸化チタン製品の微粒子の有無にかかわらず、白色鉛筆を使用するのは、さまざまな年齢の子供にリスクをもたらさないか、または無視できるとは言えます。
経口曝露
安全性マージンの値から、予想される最悪の状況において、酸化チタンを含む玩具の使用によるリスクはない、または無視できると結論付けることができます。危険有害性評価の不確実性が高いのは、免疫毒性、遺伝毒性、発がん活性の不確実性に関連しています。したがって、子どもがフィンガーペイント、白い色鉛筆、口紅・リップグロスを使うのは安全だとは判断できません。
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