2025年第4号「三新食品」公告 新食品原料5件、新規食品添加物9件、新規食品接触物質6件を認可

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2025年07月02日、中国国家衛生健康委員会（NHC）は2025年第2号「三新食品」公告を公布し、5件の新食品原料、9件の新規食品添加物、6件の新規食品接触物質を認可します。

今回公告認可した総計20件の新規物質の中に、CIRSより申請代理した物質は7件あります。

1. D-プシコース

名称	D-プシコース
英語名称	D-Psicose/D-Allulose
基本情報	構造式 CAS No.:551-68-8 分子式: C₆H₁₂O₆ 相対分子量: 180.16
製造工程	製造工程1：ブドウ糖またはショ糖を原材料として、大腸菌AS10（Escherichia coli AS10）で発酵、純化、乾燥などの工程で製造される。製造工程2：果糖を原材料として、使用認可されるD-プシコース3-エピメラーゼで転化、脱色、分離、純化、結晶、乾燥などの工程で製造される。
摂取推奨量	≤20 g/日
説明	乳幼児、妊婦、乳母は不適用となり、ラベル及び説明書に不適用対象者および摂取制限量を記載しなければならない。品質規格と食品安全指標は公告を参考。

2. サッカロマイセス・セレビシエCNCM I-3799

名称	サッカロマイセス・セレビシエCNCM I-3799
英語名称	Saccharomyces cerevisiae CNCM I-3799
基本情報	「食品に使用可能な菌種リスト」への収載を認可、使用範囲は乳幼児食品を含まない。食品安全指標は「GB 31639-2023食品安全国家標準食品加工用菌種製剤」に合致。

3. ビフィドバクテリウム・アニマリス・ラクティスBLa80

名称	ビフィドバクテリウム・アニマリス・ラクティスBLa80
英語名称	Bifidobacterium animalis subsp.lactis BLa80
製造工程	「乳幼児食品に使用可能な菌種リスト」への収載を認可する。食品安全指標は「GB 31629 食品安全国家標準食品加工用菌種製剤」に合致しなければならない。また、クロノバクター属は検出せず（/100g）となる。

4. ビフィドバクテリウム・ロンガム・インファンティスLMG 11588

名称	ビフィドバクテリウム・ロンガム・インファンティスLMG 11588
英語名称	Bifidobacterium longum subsp. infantis LMG11588
製造工程	「乳幼児食品に使用可能な菌種リスト」への収載を認可する。食品安全指標は「GB 31629 食品安全国家標準食品加工用菌種製剤」に合致しなければならない。また、クロノバクター属は検出せず（/100g）となる。

5. ヒアルロン酸ナトリウム（抽出法）

名称	ヒアルロン酸ナトリウム（抽出法）
英語名称	Sodium hyaluronate (extract)
基本情報	由来：家禽の鶏(Gallus gallus domesticus)の冠
製造工程	家禽の鶏の冠を原材料として、切断、酵素分解、濾過、濃縮、純化、乾燥、研磨などの工程で製造される。
摂取推奨量	≤300 mg/日（ヒアルロン酸ナトリウムの含有量が「60g/100g」で計算。当含有量に超える場合は実際含有量で換算）
説明	使用範囲と最大使用量：乳及び乳製品（調製乳と風味発酵乳0.3 g/kg，調製粉乳は即飲状態の液体重量で換算）、飲料類（液体飲料≤50 mL 包装 3.0 g/kg，51-500mL 包装0.3 g/kg，固体飲料は即飲状態の液体重量で換算）、酒類（1.5 g/kg）、カカオ製品、チョコレートとチョコレート製品（代カカオチョコレート及び製品）及びキャンデー（4.5 g/kg）、冷凍飲料（3.0 g/kg）乳幼児、妊婦、乳母は不適用となり、ラベル及び説明書に不適用対象者および摂取制限量を記載しなければならない。品質規格と食品安全指標は公告を参考。

1. 食品工業用酵素製剤（3件）

2. 使用範囲、使用量拡大の食品添加物（1件）

名称

機能

食品分類番号

食品名称

最大使用量（g/kg）

アスコルビン酸パルミチン酸エステル（酵素法）

抗酸化剤

13.01

乳幼児調製食品

0.05

(油脂中のアスコルビン酸の量で計算)

13.02

乳幼児補助食品

3. 使用範囲、使用量拡大の食品工業用加工助剤（3件）

4. 品質規格要求を増補する食品添加物（1件）

食品栄養強化剤「2'-フコシルラクトース」の品質規格要求は中国国家衛生健康委員会（NHC）2023 年第 8 号公告に従って執行（付録Cの2'-フコシルラクトースの製造菌情報は除く）。当栄養強化剤の製造菌は以下の通り。

栄養強化剤	由来	ドナー
2'-フコシルラクトース	Bacillus subtilis 168	(Bacillussubtilis)^a (Escherichia coli)^b (Helicobacter pylori)^c
	Escherichia coli BL21(DE3)	(Helicobacter pylori)^c (Escherichia coli O126)^c
	Escherichia coli K- 12 MG1655	(Helicobacter pylori)^c
aは、「mannose-6-phosphate isomerase」のドナー bは、「phosphomannomutase」、「mannose-1-phosphate guanylyltransferase」、「GDP-mannose dehydratase」、「GDP-fucosyltransferase」、「lactose permease」、「sugar efflux transporter」のドナー cは、「α-1, 2-fucosyltransferase」のドナー

5. 品質規格要求を訂正する食品添加物（1件）

「2016年第8号」公告にての食品添加物「L-トレオン酸マグネシウム」の品質規格要求

項目	指標	試験方法
マグネシウム（Mg）/（mg/kg）	7.2-8.3	GB5413.21

は以下に訂正。

項目	指標	試験方法
マグネシウム（Mg）/（w%）	7.2-8.3	GB5413.21

1. 使用範囲、使用量拡大の食品接触材料及び製品用添加物（5件）

NO.	名称	CAS NO.	使用範囲	最大使用量/（%）
1	Ammonium salt of dodecanoic acid	2437-23-2	塗料及びコーティング	0.6（乾燥重量で計算）
2	Hexanedioic acid, polymer with2-ethyl-2-(hydroxymethyl)-1,3-propanediol	28301-90-8	塗料及びコーティング	3（乾燥重量で計算）
3	3-Aminopropyltriethoxysilane	919-30-2	プラスチック（UP）	0.01125
4	Bis(2-ethylhexyl) adipate	103-23-1	プラスチック: PVDF	35
5	Esters of C12~C18 straight chainfattyacids and C12~C18 straight chainfatty alcohols	―	プラスチック	0.5

2. 新規食品接触材料及び製品用樹脂（1件）

名称	1,3-Benzenedicarboxylic acid, polymer with1,4-benzenedicarboxylic acid, 1,4-butanediol, 1,4-cyclohexanedimethanol, 1,3-dihydro- 1,3-dioxo-5-isobenzofurancarboxylicacid and 1,2-ethanediol
CAS NO.	1621282-90-3
使用範囲	塗料及びコーティング
最大使用量/（%）	30（乾燥重量で計算）