2013年以来、海外からの輸入食品は増える一方で、中国税関による法定要求に合致しないと判定された輸入食品も多いです。不合格の輸入食品の中に、一般食品(中国では「包装済み食品」、「普通食品」とも呼ぶ)は60%以上を占めます。不合格の輸入食品は中国税関総局(GACC)に返品または廃棄される恐れがあります。従いまして、食品を中国に輸入する前に、関連した法規制の要求をしっかり把握しなければなりません。
包装済み食品とは、予め定量に包装され、及び予め包装資材と容器の中に定量制作され、一定の範囲内に統一的な質量或は体積標識を有する食品です。
一般食品を中国に輸入する前に、以下五つの方面から商品の法規適合性を分析する必要があると思っております。
輸入企業の資格準備
- 輸出企業及び輸入企業の届出
- 域外製造企業のGACC登録
- 特定食品の認証
中国GB分類判定
- 製品剤型、成分及び製造工程が中国GBに合致する状況を分析します。
製品処方分析
- 製品各成分の使用可否状況、各成分使用量の法規制適合性を分析します。
検査
- GB(中国国家標準)検査は官能検査、物理化学検査、微生物検査などの項目を含みます。
- 栄養成分検査はエネルギー、タンパク質、脂肪、炭水化物、ナトリウム及びその他の栄養素(あれば)を含みます。
以下は、参考として輸入一般食品の法規適合に関するよくある問題を説明します。
1. 中国語ラベルの栄養成分表示部分の義務的な表記内容は何ですか。
中国において、輸入一般食品の中国語ラベルの栄養成分表記は「栄養成分表」の形式で示します。その義務的な表記内容はエネルギー、タンパク質、脂肪、炭水化物、ナトリウムの含有量及びその栄養素参考値(%)を含みます。
2. 一般食品を中国に輸入する際、ISO認証はGBと同等しますか。
中国において、ISO認証はGBと同じではありません。全ての検査結果は中国法規制の要求に合致しなければなりません。
3. 栄養成分検査は中国域内の実験室に行わなければなりませんか。GB検査結果は初回輸入だけが提出しますか。
現行法規制に基づき、栄養成分検査の実験室に対しては特に要求していません。検査は中国法規制の要求に従って進行すればよいです。域外実験室に検査を行ってもよいですが、中国語の検査報告は通関手続きの簡略化にお役に立つため、全ての検査は中国域内の実験室に行うことを勧めます。普通類別の食品を輸入する場合、必ずGB検査結果を提出するわけではありませんが、乳製品、植物油などの特殊類別の食品を輸入する場合、GB検査結果は提出しなければなりません。商品品質が中国法規の要求に合致することを確保するために、輸入する前に事前にGB検査を行うことを勧めます。
CIRSは法規対応経験に基づき、ここで、企業が一般食品を中国に輸入する前に知っておくべき法規をまとめます。
- 適合なGB(中国国家標準)を判定します(一般食品の適合性分析)
- 各成分の使用及び使用量が関連した中国法規制に合致する状況を分析します(一般食品の処方適合性分析)
- 栄養成分検査及びGB検査を行います(一般食品の中国国家標準(GB)検査)
- 原語ラベルを審査して修正し、中訳します(包装済み一般食品の中国語ラベルのよくある間違い)
- 中国法規制要求に合致する中国語ラベルを設計します(GB 7718意見募集稿の変更について)
- GACCに域外製造企業、域外輸出企業及び輸入企業の届出を申請します
- GACCに域外製造企業の登録を申請します(現時点は乳製品、水産品、肉製品及び燕の巣製品のみに適用)