2023年4月18日、EU消費者安全科学委員会(SCCS)はベンゾフェノン-1(Benzophenone-1、CAS No.131-56-6、EC No.205-029-4)、ベンゾフェノン-4(Benzophenone-4、CAS No.4065-45-6、EC No.223-772-2)の募集に関する科学的な意見を発表しました。意見公募期間は9カ月間です。
- ベンゾフェノン1
現在、EU化粧品規制(EC)1223/2009ではベンゾフェノン−1のの使用制限はありません。EU消費者安全科学委員会(SCCS)が今回ベンゾフェノン-1について募集した科学的な意見は次の通り:
- SCCSは、提供されたデータを考慮し、ベンゾフェノン-1の潜在的な内分泌かく乱特性(endocrine discrupting properties)が光安定剤としての最高安全使用濃度は、化粧品中で2%であると考えていますか。
- また、SCCSは化粧品におけるベンゾフェノン−1の最高安全使用濃度はどの程度であると考えていますか?
- 化粧品におけるベンゾフェノン-1の使用に対して、SCCSはさらに科学的な関心を持っていますか。
- ベンゾフェノン4
EU化粧品規則(EC)1223/2009付録VI(化粧品使用許可日焼け止め剤リスト)第22条の要求に基づき、化粧品中のベンゾフェノン-4およびベンゾフェノン-5のの最高使用許可濃度総量はは5%(酸ベース)です。
EU消費者安全科学委員会(SCCS)は今回、ベンゾフェノン4の科学的意見を以下のように募集しました。
- SCCSは、提供されたデータを考慮し、ベンゾフェノン-4の潜在的な内分泌撹乱特性(endocrine discrupting properties)が日焼け止め剤としての最高安全使用濃度は5%であると考えていますか。
- また、SCCSは化粧品におけるベンゾフェノン−4の最高安全使用濃度はどの程度であると考えていますか?
- 化粧品におけるベンゾフェノン-4の使用に対して、SCCSはさらに科学的な関心を持っていますか。
CIRSグループが自主研究開発した中国化粧品原料法規データベース(化粧品コンプライアンス)(妆合规)の検索情報により、ベンゾフェノン-1はすでに中国の「使用済み化粧品原料目録」(2021版)に組み込まれており、洗い流さない類製品の過去最高使用量は0.936%となっています。ベンゾフェノン-4は化粧品で光安定剤、紫外線吸収剤、紫外線ろ過剤として使用されており、すでに中国の「使用済み化粧品原料目録」(2021版)に組み込まれており、「化粧品安全技術規範」の準使用日焼け止め剤リストに含まれており、日焼け止め剤として使用する際のベンゾフェノン-4とベンゾフェノン-5の最高使用許可濃度総量は5%(酸ベース)となっています。