2023年上半期、中国国家衛生健康委員会(NHC)は「三新食品」の形式で2件の公告(2023年第1号、2023年第3号)を公布し、新食品原料、新規食品添加物、新規食品接触物質を含む総計42件の新規物質を認可しました。中に、新規食品添加物(使用範囲拡大の申請を含む)は総計23件があります。
CIRSは2023年上半期中国新規食品添加物の受理状況及び審査認可状況をまとめて紹介します。
1. 2023年上半期中国新規食品添加物の総体状況(登録申請受理、社会意見募集、正式認可)
2023年上半期、中国NHCは総計38件の新規食品添加物登録申請(使用範囲拡大の申請も含む)を受理し、新規品種の申請か使用範囲拡大の申請か区別できません。また、総計11件の新規食品添加物は中国国家食品安全リスク評価センター(CFSA)の技術審査を通過し、社会意見募集を開始しました。あと、中国NHCは総計23件の新規食品添加物登録申請(使用範囲拡大の申請も含む)を正式認可しました。
2. 2023年上半期に登録申請を受理した新規食品添加物(38件)
2023年上半期、中国NHCは総計38件の新規食品添加物登録申請(使用範囲拡大の申請も含む)を受理しました。全ての受理番号は「卫食添新申字」の形式で示しますので、中国国産か輸入製品か区別できません。
NO. | 受理時間 | 受理番号 | 名称 |
1 | 2023.01.03 | 卫食添新申字(2023)第0001号 | リン酸(湿式処理法) |
2 | 2023.01.05 | 卫食添新申字(2023)第0002号 | 乳酸カルシウム |
3 | 2023.01.05 | 卫食添新申字(2023)第0003号 | 2'-フコシルラクトース(2'-FL) |
4 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0004号 | 塩化カルシウム |
5 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0005号 | ピロ亜硫酸ナトリウム |
6 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0006号 | 安息香酸およびそのナトリウム塩 |
7 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0007号 | ソルビン酸およびそのカリウム塩 |
8 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0008号 | アスコルビン酸(ビタミンC) |
9 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0009号 | 唐辛子赤色素 |
10 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0010号 | 乳酸 |
11 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0011号 | アセスルファムカリウム |
12 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0012号 | 唐辛子油樹脂 |
13 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0013号 | スクラロース |
14 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0014号 | タートラジン |
15 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0015号 | D-エリソルビン酸およびそのナトリウム塩 |
16 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0016号 | 5'-リボヌクレオチド二ナトリウム |
17 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0017号 | クエン酸 |
18 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0018号 | デヒドロ酢酸およびそのナトリウム塩 |
19 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0019号 | エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム |
20 | 2023.01.10 | 卫食添新申字(2023)第0020号 | 3,4-ジヒドロキシフェニルエタノール |
21 | 2023.01.12 | 卫食添新申字(2023)第0021号 | 亜酸化窒素 |
22 | 2023.01.28 | 卫食添新申字(2023)第0022号 | NMN(β-ニコチンアミドモノヌクレオチド) |
23 | 2023.01.29 | 卫食添新申字(2023)第0023号 | アルギン酸プロピレングリコール |
24 | 2023.02.02 | 卫食添新申字(2023)第0024号 | D-3-ヒドロキシ酪酸 |
25 | 2023.02.17 | 卫食添新申字(2023)第0025号 | 保湿小麦改良剤 |
26 | 2023.02.27 | 卫食添新申字(2023)第0026号 | コチニール赤色素 |
27 | 2023.03.03 | 卫食添新申字(2023)第0027号 | ビタミンK2(合成法) |
28 | 2023.03.03 | 卫食添新申字(2023)第0028号 | シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ |
29 | 2023.03.06 | 卫食添新申字(2023)第0029号 | 食用タンニン |
30 | 2023.03.06 | 卫食添新申字(2023)第0030号 | レバウジオシドM |
31 | 2023.03.30 | 卫食添新申字(2023)第0031号 | カードラン |
32 | 2023.04.23 | 卫食添新申字(2023)第0032号 | D-プシコース3-エピメラーゼ |
33 | 2023.05.04 | 卫食添新申字(2023)第0033号 | 6′-シアリルラクトース ナトリウム塩(6′-SL) |
34 | 2023.05.10 | 卫食添新申字(2023)第0034号 | レバウジオシドM |
35 | 2023.05.22 | 卫食添新申字(2023)第0035号 | キシラナーゼ |
36 | 2023.05.25 | 卫食添新申字(2023)第0036号 | 硫化ナトリウム五水和物 |
37 | 2023.05.31 | 卫食添新申字(2023)第0037号 | アルギン酸プロピレングリコール |
38 | 2023.06.02 | 卫食添新申字(2023)第0038号 | ビタミンE(dl-α-トコフェロール, d-α-トコフェロール, 混合トコフェロール濃縮物) |
※ 灰色物質:既に「不認可」決定を出した。
3. 2023年上半期に社会意見募集(パブリックコメント)を開始した新規食品添加物(11件)
2023年上半期、総計11件の新規食品添加物はCFSAの技術審査を通過し、社会意見募集を開始しました。中に、新規食品工業用酵素製剤は3件あり、新規食品添加物は1件あり、新規食品栄養強化剤は1件あり、使用範囲、使用量拡大の食品添加物は3件あり、使用範囲拡大の食品工業用加工助剤は3件あります。
1) 社会意見募集を開始した新規食品工業用酵素製剤(33件)
NO. | 名称 | 由来 | ドナー | 審査認可状態 (2023年6月末まで) |
1 | β-アミラーゼ beta-amylase | バチルス・フレクス Bacillus flexus | ― | 2021年7月7日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2021)第0029号」となる CFSA技術審査を通過し、2023年2月10日に社会意見募集開始 まだ正式認可していない |
2 | リゾホスホリパーゼ(レシチナーゼB) Lysophospholipase (lecithinase B) | トリコデルマ・リーゼイ Trichoderma reesei | アスペルギルス・ニシムラ Aspergillus nishimurae | 2022年7月15日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0063号」となる CFSA技術審査を通過し、2023年2月10日に社会意見募集開始 まだ正式認可していない |
3 | セリンプロテアーゼ Serine protease | バシラス・リケニフォルミス Bacillus licheniformis | ノカルディオプシス・プラシナ Nocardiopsis prasina | 2022年5月10日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0018号」となる CFSA技術審査を通過し、2023年4月24日に社会意見募集開始 まだ正式認可していない |
2) 社会意見募集を開始した新規食品添加物(1件)
名称 | 機能 | 食品分類番号 | 食品名称 | 使用量 (g/kg) | 審査認可状態 (2023年6月末まで) |
混合トコトリエノール濃縮物 | 抗酸化剤 | 02.01.01 | 植物油脂 | 0.2 (総トコフェロールと総トコトリエノールの量で計算) | 2019年6月21日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2019)第0037号」となる CFSA技術審査を通過し、2023年6月26日に社会意見募集開始 まだ正式認可していない |
3) 社会意見募集を開始した新規食品栄養強化剤(1件)
名称 | 食品分類番号 | 食品名称 | 使用量 (g/kg) | 審査認可状態 (2023年6月末まで) |
2'-フコシルラクトース(2’-FL) | 01.03.02 | 調製粉ミルク(児童用粉ミルクに限り) | 0.7-2.4 g/L (即食状態で計算。粉末製品は希釈倍数に基づいて使用量を換算) ラクト-N-ネオテトラオース、オリゴガラクトース、オリゴフルクトース、ポリフルクトース、ラフィノースと共に使用する時、該類物質の総量は「≤64.5 g/kg」となる。 | 2023年1月5日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2023)第0003号」となる CFSA技術審査を通過し、2023年2月10日に社会意見募集開始 まだ正式認可していない |
13.01.01 | 乳児調製食品 | |||
13.01.02 | 後期乳児及び幼児調製食品 | |||
13.01.03 | 特殊医学用途乳児調整食品 | |||
注: 由来:大腸菌BL21(DE3) E. coli BL21(DE3) ドナー:ナイセリア菌(Neisseria spp.) |
4) 社会意見募集を開始した使用範囲拡大の食品添加物(3件)
NO. | 名称 | 機能 | 食品分類番号 | 食品名称 | 最大使用量 (g/kg) | 審査認可状態 (2023年6月末まで) |
1 | サンザンガム | 増粘剤 安定剤 凝固剤 | 01.01.03 | 調製乳 | 0.5 | 受理状況を遡られない CFSA技術審査を通過し、2023年2月10日に社会意見募集開始 まだ正式認可していない |
03.01 | アイスクリーム類 | 1.5 | ||||
14.03.03 | 複合蛋白飲料 | 0.75 (即食状態で計算。固体飲料は希釈倍数に基づいて換算) | ||||
14.08 | 風味飲料 | 0.5 (即食状態で計算。固体飲料は希釈倍数に基づいて換算) | ||||
2 | 乳酸カルシウム | 安定剤 固結剤 酸味料 | 04.02.02.03 | 野菜漬け | 10.0 | 2023年1月5日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2023)第0002号」となる CFSA技術審査を通過し、2023年4月24日に社会意見募集開始 まだ正式認可していない |
04.02.02.04 | 野菜の缶詰 | 3.0 | ||||
3 | サンザンガム | 増粘剤 安定剤 凝固剤 | 01.01.03 | 調製乳 | 0.5 | 受理状況を遡られない 2023年4月24日に社会意見募集開始 まだ正式認可していない |
14.03.03 | 複合蛋白飲料 | 0.75 (即食状態で計算。固体飲料は希釈倍数に基づいて換算) | ||||
14.08 | 風味飲料 | 0.5 (即食状態で計算。固体飲料は希釈倍数に基づいて換算) |
5) 社会意見募集を開始した使用範囲拡大の食品工業用加工助剤(3件)
NO. | 名称 | 機能 | 使用範囲 | 審査認可状態 (2023年6月末まで) |
1 | 硫酸 | 中和、石鹸取り除き | 油脂加工工程 | 2022年12月19日に受理し、受理番号は「食添新申字(2022)第0095号」となる CFSA技術審査を通過し、2023年2月10日に社会意見募集開始 まだ正式認可していない |
2 | 食用タンニン | 清澄剤 | 製糖工程 | 2023年3月6日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2023)第0029号」となる CFSA技術審査を通過し、2023年6月26日に社会意見募集開始 まだ正式認可していない |
3 | 酢酸エチル | 抽出溶媒 | 茶葉抽出物の加工工程 | 2022年11月11日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0083号」となる CFSA技術審査を通過し、2023年6月26日に社会意見募集開始 まだ正式認可していない |
4. 2023年上半期に正式認可した新規食品添加物(23件)
2023年上半期、中国NHCは総計23件の新規食品添加物を認可しました。中に、新規食品工業用酵素製剤は9件あり、新規食品添加物、新規食品用香料、新規食品栄養強化剤は各1件あります。また、使用範囲、使用量拡大の食品添加物は5件あり、使用範囲拡大の食品工業用加工助剤は2件あり、使用範囲、使用量拡大の食品栄養強化剤は4件あります。相関状況は以下の通りです。
1) 正式認可した新規食品工業用酵素製剤(9件)
NO. | 名称 | 由来 | ドナー | 受理、社会意見募集、認可公告(2023年6月末まで) |
1 | アミノペプチダーゼ Aminopeptidase | ニホンコウジカビ Aspergillus oryzae | ニホンコウジカビ Aspergillus oryzae | 2022年3月7日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0010号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年7月1日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
2 | プロテアーゼ Protease | トリコデルマ・リーゼイ Trichoderma reesei | マルブランケア・スルフレア Malbranchea sulfurea | 受理状況を遡られない CFSA技術審査を通過し、2022年10月28日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
3 | ホスホリパーゼ A2 Phospholipase A2 | トリコデルマ・リーゼイ Trichoderma reesei | トリコデルマ・リーゼイ Trichoderma reesei | 2022年4月28日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0017号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年10月28日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
4 | マルトゲニックアミラーゼ Maltogenic amylase | サッカロマイセス・セレビシエ Saccharomyces cerevisiae | ゲオバチルス・ステアロサーモフィルス Geobacillus stearothermophilus | 2021年3月19日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2021)第0014号」となる CFSA技術審査を通過し、2021年8月6日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
5 | キシラナーゼ Xylanase | バシラス・リケニフォルミス Bacillus licheniformis | バシラス・リケニフォルミス Bacillus licheniformis | 2022年3月7日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0009号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年7月1日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
6 | ラクターゼ(β-ガラクトシダーゼ) Lactase(beta-galactosidase) | Papiliotrema terrestris | ― | 2022年4月26日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0016号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年10月28日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
7 | カルボキシペプチダーゼ Carboxypeptidase | ニホンコウジカビ Aspergillus oryzae | ニホンコウジカビ Aspergillus oryzae | 2022年1月6日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0001号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年7月1日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
8 | デアミナーゼ
Deaminase | ニホンコウジカビ
Aspergillus oryzae | ― | 2022年4月30日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2020)第0020号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年7月1日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
9 | D-プシコース3-エピメラーゼ D-psicose 3-epimerase | バチルス・サブティリス Bacillus subtilis | ルミノコッカス sp. CAG55 Ruminococcus sp. CAG55 | 2022年6月2日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0033号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年12月8日に社会意見募集開始 2023年5月6日に正式認可し、認可公告は「2023年第3号」となる |
※ 食品工業用酵素製剤の品質規格要求は「GB1886.174 食品安全国家標準 食品添加剤 食品工業用酵素剤」の規定に合致しなければならない。
2) 正式認可した新規食品添加物(1件)
名称 | 機能 | 食品分類番号 | 食品名称 | 最大使用量 (g/L) | 受理、社会意見募集、認可公告 (2023年6月末まで) |
アスパラギン酸カリウム | 安定剤 凝固剤 | 15.03.01 | ワイン | 0.3 | 2020年5月9日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2020)第0024号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年10月28日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
3) 正式認可した新規食品用香料(1件)
名称 | 機能 | 食品分類番号 | 食品名称 | 最大使用量 (g/L) | 受理、社会意見募集、認可公告(2023年6月末まで) |
2-ヘキシルピリジン | 食品用香料 | ― | 食用香精に調製された後に各種食品に使用(「GB 2760-2014」表B.1の食品類別は除外) | ― | 2022年5月23日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0021号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年10月28日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
4) 正式認可した新規食品栄養強化剤(1件)
名称 | 使用範囲および使用量 | 受理、社会意見募集、認可公告 (2023年6月末まで) |
L-Se-メチルセレノシステイン | 「GB 14880 食品安全国家標準 食品栄養強化剤使用標準」中の「セレン」に関する規定と一致 | 2022年6月13日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0035号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年8月19日に社会意見募集開始 2023年5月6日に正式認可し、認可公告は「2023年第3号」となる |
5) 正式認可した使用範囲、使用量拡大の食品添加物(5件)
NO. | 名称 | 機能 | 食品分類番号 | 食品名称 | 最大使用量(g/kg) | 受理、社会意見募集、認可公告 (2023年6月末まで) |
1 | フマル酸 | 酸度調節剤 | 08.02.02 | ベーコン製品類(例えば、塩漬け干し肉、干し肉、塩漬けにしたアヒルをスルメ状に平たく圧して乾かしたもの、中国式ソーセージ、腸詰) | 製造必要に応じて適量使用 | 2022年6月28日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0040号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年8月19日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
08.03.02 | スモーク、ロースト、バーベキューした肉類 | |||||
08.03.03 | オイルで揚げた肉類 | |||||
08.03.05 | ソーセージ類 | |||||
09.02.02 | 冷凍エンローブ製品 | |||||
09.04.02 | 調理したまたはオイルで揚げた水産品 | |||||
09.04.03 | スモーク、 ロースト水産品 | |||||
2 | 酢酸ナトリウム | 酸度調節剤 | 08.02.02 | ベーコン製品類(例えば、塩漬け干し肉、干し肉、塩漬けにしたアヒルをスルメ状に平たく圧して乾かしたもの、中国式ソーセージ、腸詰) | 製造必要に応じて適量使用 | 2022年6月28日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0039号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年8月19日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
08.03.02 | スモーク、ロースト、バーベキューした肉類 | |||||
08.03.03 | オイルで揚げた肉類 | |||||
08.03.05 | ソーセージ類 | |||||
09.02.02 | 冷凍エンローブ製品 | |||||
09.04.02 | 調理したまたはオイルで揚げた水産品 | |||||
09.04.03 | スモーク、 ロースト水産品 | |||||
3 | シクロヘキシルスルファメートナトリウム | 甘味料 | 07.04 | ベーカリー食品詰め物及び表面用エンローブ (ベーカリー食品詰め物に限り) | 2.0 (シクロヘキシルスルファミン酸の量で計算) | 2022年7月12日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0060号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年10月28日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
16.06 | 膨化食品 | 0.2 (シクロヘキシルスルファミン酸の量で計算) | ||||
4 | ビタミンE | 抗酸化剤 | 06.03.02.04 | ペースト(例えば、魚及び鶏肉に用いる小麦粉を水で練ったペースト)、小麦粉、水、卵を混ぜ合わせたペースト、天ぷら粉 | 0.2 | 受理状況を遡られない CFSA技術審査を通過し、2022年10月28日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
5 | パルミチン酸アスコルビル(酵素法) | 抗酸化剤 | 06.07 | インスタント米麺製品 | 0.2 | 受理状況を遡られない CFSA技術審査を通過し、2022年12月8日に社会意見募集開始 2023年5月6日に正式認可し、認可公告は「2023年第3号」となる |
6) 正式認可した使用範囲拡大の食品工業用加工助剤(2件)
NO. | 名称 | 機能 | 使用範囲 | 受理、社会意見募集、認可公告 (2023年6月末まで) |
1 | ジメチルポリシロキサン及びその乳液 | 消泡剤 | コラーゲンケーシングの加工工程 | 受理状況を遡られない CFSA技術審査を通過し、2022年7月1日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
2 | ステアリン酸マグネシウム | 潤滑剤 離型剤 防粘剤 | 発泡錠の圧縮工程 | 2022年2月16日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0007号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年7月1日に社会意見募集開始 2023年3月2日に正式認可し、認可公告は「2023年第1号」となる |
7) 正式認可した使用範囲拡大の食品栄養強化剤(4件)
NO. | 名称 | 食品分類番号 | 食品名称 | 最大使用量 | 受理、社会意見募集、認可公告 (2023年6月末まで) |
1 | ビタミンB1 | 14.04.02.01 | 特殊用途飲料(運動飲料、栄養素飲料などを含む) | 2mg/kg~5mg/kg | 2022年10月31日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0076号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年12月8日に社会意見募集開始 2023年5月6日に正式認可し、認可公告は「2023年第3号」となる |
2 | ビタミンB2 | 14.04.02.01 | 特殊用途飲料(運動飲料、栄養素飲料などを含む) | 2mg/kg~5mg/kg | 2022年10月31日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0077号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年12月8日に社会意見募集開始 2023年5月6日に正式認可し、認可公告は「2023年第3号」となる |
3 | タウリン | 14.04.02.01 | 特殊用途飲料(運動飲料、栄養素飲料などを含む) | 0.1g/kg~0.6g/kg | 2022年10月31日に受理し、受理番号は「卫食添新申字(2022)第0075号」となる CFSA技術審査を通過し、2022年12月8日に社会意見募集開始 2023年5月6日に正式認可し、認可公告は「2023年第3号」となる |
4 | パルミチン酸アスコルビル(酵素法) | ビタミンCの化合物由来として、使用範囲および使用量は「GB 14880 食品安全国家標準 食品栄養強化剤使用標準」に定める規定に従って執行 | 受理状況を遡られない CFSA技術審査を通過し、2022年12月8日に社会意見募集開始 2023年5月6日に正式認可し、認可公告は「2023年第3号」となる |
まとめ
2023年上半期新規食品添加物の社会意見募集状況および審査認可状況から見ると、新規食品工業用酵素製剤は最も多いカテゴリーであり、社会意見募集した新規食品添加物総件数の27.2%を占め、正式認可した新規食品添加物総件数の39.1%を占めます。しかも、ほぼは遺伝子組み換え酵素製剤です。中に、CIRSより申請して認可取得した「D-プシコース3-エピメラーゼ」のドナーは「菌種」ではなくて「菌株」までに公布しました(2023年5月6日、2023年第3号公告)。こんな状況は初めてです。酵素製剤に対して中国当局の審査認可を更に厳格化、科学化になり、企業の研究成果も更に守られると見られます。
2023年上半期に登録申請受理した総計38件の新規食品添加物の中に、既に「不認可」決定を出した物質は少なくなくて、新規食品添加物に対して中国当局の審査認可は厳格化、科学化になることがわかります。それに伴い、企業は申請提出する前に関連した法規制をしっかり把握し、物質の安全性と技術必要性などの申請資料を全面的に完善し、物質の技術審査をしっかり準備すべきだと考えております。また、既に「不認可」決定を出した物質について、申請企業は中国当局の技術審査結果や不認可理由などに基づき、申請資料を再び整理、完善した後に、登録申請を再び提出できます。
注:中国国家行政機構改革で各政府機関のウェブサイドはデータ移行中のため、データ統計する時は漏れる可能性があります。当文章の統計件数は参考までです。詳細は政府機関のウェブサイド情報をご確認ください。
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