EU SCCS、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)に関する最終意見を公開

2026年4月16日、欧州消費者安全科学委員会(SCCS)は、ブチルヒドロキシアニソール(Butylated Hydroxyanisole、BHA)(CAS番号:25013-16-5)に関する最終意見(SCCS/1682/25)を公開しました。今回の最終意見の内容は、2025年11月17日にSCCSが公表した初期的意見と一致しています。
評価の背景
BHAは現在、欧州化粧品規則 (EC) No 1223/2009による規制を受けていませんが、数十年にわたりパーソナルケア、医薬品、食品など多くの業界で、製品の棚持ちを向上させるための抗酸化剤として広く使用されてきました。EU CosIngデータベースの記録によると、BHAの機能は「抗酸化剤」および「香料」と記述されています。化粧品には、油脂(特に精油)の酸化・変質を防ぐために、BHAなどの合成抗酸化剤が頻繁に使用されています。
BHAは、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン、Butylated Hydroxytoluene)と化学構造が類似しています。BHTの潜在的な内分泌かく乱性が懸念された際、SCCSはすでに安全評価を実施し、特定の条件下での化粧品使用は安全であるとの見解を示しています。一方で、BHAについても同様の内分泌かく乱性を有する可能性が指摘されました。健康へのリスクが懸念されることを鑑み、欧州委員会はSCCSに対し、本成分の安全評価を依頼していました。
評価の結論
SCCSは、洗い流さない製品および洗い流す製品の二種類において、濃度0.07%以下でブチルヒドロキシアニソールを使用することは安全であると結論付けました。
今回のSCCSによる評価結論は、経皮使用される化粧品のみに適用されます。口腔ケア製品、または吸入によりエンドユーザーの肺に暴露する可能性がある化粧品には適用されません。
また、SCCSの評価範囲には環境面が含まれていないため、今回の評価はブチルヒドロキシアニソールの環境安全性については言及していません。
ブチルヒドロキシアニソール(BHA)について
CIRSグループが自主開発した「世界化粧品原料規制データベース(Global CosIng)」の検索情報によると、ブチルヒドロキシアニソールは化粧品において抗酸化剤、香料として使用されており、現在は中国の「既使用化粧品原料名称目録(IECIC)」の第01963号にも収録されています。
詳細は、Global CosIngにてご確認いただけます:
https://globalcosing.chemradar.com/
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