EU SCCSがブチルパラベン(Butylparaben)に関する最終的な意見を発表
Source: SCCS

2023年11月6日、 EU消費者安全科学委員会(SCCS)は、ブチルパラベン(Butylparaben、CAS No.94-26-8、EC No.202-318-7)に関する最終的な安全意見(SCCS/1651/23)を発表しました。意見公募は2023年6月6日から7日までです。

ブチルパラベン:

提供されたデータに基づき、ブチルパラベンの潜在的な内分泌かく乱性を考慮し、SCCSは、ブチルパラベンを防腐剤として0.14%(酸換算)の濃度で化粧品に使用することは安全であると考えています。一方、SCCSでは化粧品中の防腐剤として使用されるブチルパラベンの最大安全濃度は現時点では得られません。

 


CIRSグループが自主研究開発した中国化粧品原料法規データベース(化粧品コンプライアンス)(妆合规)の検索情報により、ブチルパラベンが「中国使用済み化粧品原料目録」、「中国化粧品安全技術規範」の準使用防腐剤リストにに含まれていることが明らかになりました。4-ヒドロキシ安息香酸とその塩類とエステル類は化粧品防腐剤として使用する時の最大許容濃度の単一エステル濃度は0.4%(酸換算)、混合エステルの総量は0.8%(酸換算)です。また、そのプロピルエステル及びその塩類、ブチルエステル及びその塩類の合計はそれぞれ0.14%(酸換算)を超えてはなりません。備考:4-ヒドロキシ安息香酸イソプロピル及びその塩、4-ヒドロキシ安息香酸イソブチル及びその塩、4-ヒドロキシ安息香酸フェニル、4-ヒドロキシ安息香酸ベンジル及びその塩、4-ヒドロキシ安息香酸アミル及びその塩が含まれていません。